ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)

全世界

ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)は、おもに国内外の国債を投資対象とした投資信託で、為替ヘッジを行うことにより為替リスクを回避しています。このブログでは、その評価をご紹介します。

概要

ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)の概要は、次のとおりです。

ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)の概要
項目内容
名称ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)
投資対象資産債券
決算頻度年1回
投資対象地域グローバル(日本を含む)
投資形態ファミリーファンド
為替ヘッジあり(フルヘッジ)
信託財産留保額なし
信託報酬年0.275%
委託会社三井住友DSアセットマネジメント

投資対象

ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)は、次を投資対象としています。

  • 国債(原則としてFTSE世界国債インデックス採用国)
  • 転換社債および転換社債型新株予約権付社債(10%以内)
  • 投資信託証券(5%以内)

ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)の国別構成は次のようになっています。

国別構成
国名比率
日本54.7%
イタリア14.6%
アメリカ11.1%
スペイン7.7%
オーストラリア4.0%
ポーランド2.0%
イスラエル1.9%
短期金融商品等3.0%

出典:月次レポート(2020年9月)

ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)はアクティブファンドなので、国別構成は状況によってかなり変わります。半年前は米国債が第2位を占めていました。

為替ヘッジあり

ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)は、マザーファンドにおいて外貨建資産に対して対円での為替ヘッジを行い、為替リスクを低減しています。外貨建資産に対するヘッジ率は100%(フルヘッジ)です。

円金利が当該組入資産にかかる通貨の金利より低い場合、その金利差相当分のヘッジコストがかかります。ただし、需給要因によっては、金利差相当分以上のヘッジコストとなる場合があります。

為替ヘッジについて詳しくは、次の記事をご覧ください。

関連記事 投資信託の為替ヘッジの仕組み

信託報酬

ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)の信託報酬は年0.275%と、為替ヘッジ付きの世界国債ファンドとしてはコストが安いファンドとなります。

第4期(2019年3月5日~2020年3月3日)の実質コストは0.289%です。

費用明細
項目比率
信託報酬0.271%
保管費用0.007%
監査費用0.011%
合計0.289%

出典:交付運用報告書

分配金

ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)は、毎年3月3日(休業日の場合は翌営業日)に決算を行います。ただし、これまでに分配金を出した実績はありません。

分配金実績
決算日分配金
2021年3月3日0円
2020年3月3日0円
2019年3月4日0円
2018年3月5日0円
2017年3月3日0円

多くのソブリンファンドが「毎月分配」と称して特別分配(いわゆるタコ足配当)を出しているのに対し、ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)では分配金を出さずに資産の成長を目指すという運用方針は好感が持てます。余計な税金を取られることもありません。

評価

モーニングスターは、ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)を次のように評価しています。

モーニングスターレーティング
期間レーティングリターン標準偏差
3年5.0高いやや小さい

楽天証券は、ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)を次のように評価しています。

楽天証券ファンドスコア
期間ファンドスコア
1年1.0
3年3.0

ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)の評価として、コストが安いという点が挙げられています。

FTSE世界国債インデックス(除く日本、円ベース、為替ヘッジあり)に連動する「たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>」と比べて、「ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)」の方が一貫して成績が良かったのですが、コロナ禍の影響で逆転されてしまいました。

販売会社

次の証券会社で、ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)を販売しています。

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