ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)は、おもに国内外の国債を投資対象とした投資信託で、為替ヘッジを行うことにより為替リスクを回避しています。このブログでは、その評価をご紹介します。
概要
ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)の概要は、次のとおりです。
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり) |
投資対象資産 | 債券 |
決算頻度 | 年1回 |
投資対象地域 | グローバル(日本を含む) |
投資形態 | ファミリーファンド |
為替ヘッジ | あり(フルヘッジ) |
信託財産留保額 | なし |
信託報酬 | 年0.275% |
委託会社 | 三井住友DSアセットマネジメント |
名称
ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)
愛称
なし
委託会社
三井住友DSアセットマネジメント株式会社
投資形態
ファミリーファンド方式を採用し、マザーファンドの組入れを通じて、実際の運用を行います。
為替ヘッジ
ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)は、マザーファンドにおいて外貨建資産に対して対円での為替ヘッジを行い、為替リスクを低減しています。外貨建資産に対するヘッジ率は100%(フルヘッジ)です。
円金利が当該組入資産にかかる通貨の金利より低い場合、その金利差相当分のヘッジコストがかかります。ただし、需給要因によっては、金利差相当分以上のヘッジコストとなる場合があります。
為替ヘッジについて詳しくは、次の記事をご覧ください。

設定日
2016年4月13日
信託期間
無期限
決算日
毎年3月3日(休業日の場合は翌営業日)
投資対象
ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)は、次を投資対象としています。
- 国債(原則としてFTSE世界国債インデックス採用国)
- 転換社債および転換社債型新株予約権付社債(10%以内)
- 投資信託証券(5%以内)
ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)の国別構成は次のようになっています。
国名 | 比率 |
---|---|
日本 | 54.7% |
イタリア | 14.6% |
アメリカ | 11.1% |
スペイン | 7.7% |
オーストラリア | 4.0% |
ポーランド | 2.0% |
イスラエル | 1.9% |
短期金融商品等 | 3.0% |
出典:月次レポート(2020年9月)
ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)はアクティブファンドなので、国別構成は状況によってかなり変わります。半年前は米国債が第2位を占めていました。
費用
ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)には、以下に示す費用がかかります。
- 信託報酬
- 売買委託手数料
- 有価証券取引税
- その他費用
購入時手数料
なし
信託財産留保額
なし
信託報酬
年0.275%
実質コスト
第7期(2022年3月4日〜2023年3月3日)における、ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)の実質コストは以下のとおりです。
項目 | 比率 |
---|---|
信託報酬 | 0.275% |
売買委託手数料 | 0.000% |
有価証券取引税 | 0.000% |
その他費用 | 0.021% |
合計 | 0.296% |
分配金
ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)は、毎年3月3日(休業日の場合は翌営業日)に決算を行います。ただし、これまでに分配金を出した実績はありません。
決算日 | 決算日 | 分配金 |
---|---|---|
第1期 | 2017年3月3日 | 0円 |
第2期 | 2017年3月3日 | 0円 |
第3期 | 2019年3月4日 | 0円 |
第4期 | 2020年3月3日 | 0円 |
第5期 | 2021年3月3日 | 0円 |
第6期 | 2022年3月3日 | 0円 |
第7期 | 2023年3月3日 | 0円 |
多くのソブリンファンドが「毎月分配」と称して特別分配(いわゆるタコ足配当)を出しているのに対し、ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)では分配金を出さずに資産の成長を目指すという運用方針は好感が持てます。分配金を出すことで余計な税金を取られることもありません。
評価
モーニングスターは、ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)を次のように評価しています。
期間 | レーティング | リターン | 標準偏差 |
---|---|---|---|
3年 | 高い | やや小さい |
楽天証券は、ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)を次のように評価しています。
期間 | ファンドスコア |
---|---|
1年 | |
3年 |
ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)の評価として、コストが安いという点が挙げられています。
ひとくふう世界国債ファンドは結構アクティブファンド並の運用しているのにコストは0.27%
普通のインデックスファンドと比較してかなりの好成績である。
今は米国債を外しているのが大きいらしい。
債券投資も奥が深い。
ひとくふうシリーズは国内株式も外国REITもインデックスより良い。
— 桃川結宇@日経平均株価集中投資 (@kabuusagi_stock) December 24, 2018
FTSE世界国債インデックス(除く日本、円ベース、為替ヘッジあり)に連動する「たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>」と比べて、「ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)」の方が一貫して成績が良かったのですが、コロナ禍の影響で逆転されてしまいました。
いざという時の債券ファンド。PIMCOの「債券は違う」は有名だけど、アクティブファンドはいざという時に動きが悪くなることがあるので要注意。例えば18年末のクリスマスショックを含め、指数を上回り続けてきたひとくふう世界国債ファンドは、コロナショックで一気に指数に抜かれた。 pic.twitter.com/o4LLRPAJCN
— ぺっかり (@th4_n3Et) July 25, 2020
販売会社
次の証券会社で、ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)を販売しています。
参考文献
三井住友DSアセットマネジメント株式会社 (2023) ひとくふう世界国債ファンド
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