国際のETF VIX短期先物指数(1552)とは恐怖指数に連動するETFです

インデックス

国際のETF VIX短期先物指数とは、S&P 500 VIX短期先物指数(円換算)に連動する上場投資信託(ETF)です。VIXは「恐怖指数」とも呼ばれ、株式市場に不安があると急上昇します。貸借銘柄なので空売りもできます。

「国際のETF VIX短期先物指数」は繰上償還(上場廃止)となります。

「国際のETF VIX短期先物指数」の信託終了(繰上償還)および重大な約款変更に係る書面決議基準日設定ならびに監理銘柄(確認中)への指定のお知らせ

国際のETF VIX短期先物指数の概要

国際のETF VIX短期先物指数の概要は、次のとおりです。

銘柄概要
銘柄国際のETF VIX短期先物指数
証券コード1552
市場東証1部
売買単位1口単位
対象指標S&P 500 VIX短期先物指数(円換算)
管理会社三菱UFJ国際投信
制度信用取引貸借銘柄
信託報酬年率0.396%
マーケットメイクなし

VIX(恐怖指数)とは

国際のETF VIX短期先物指数は指数連動有価証券への投資を通じて、S&P 500 VIX短期先物指数(S&P 500 VIX Short-Term Futures Index Total Return)を円換算した対象指数に連動する投資成果を目的とした上場投資信託(ETF)です。

VIXとはVolatility Indexの略称で、米国CBOE先物取引所がS&P 500指数のオプション取引の値動きを元に算出・公表しています。株式市場の将来に対する投資家心理を示すものとして利用され、日本では恐怖指数とも呼ばれています。

株式相場の先行きに不確実性が高まるとVIXは上昇します。相場が穏やかになったり上昇すると、VIXは横ばいまたは下落します。

なお、VIXは米国の指数であるため、日本固有の事情にはあまり反応しません。

S&P 500 VIX短期先物指数とは

S&P 500 VIX短期先物指数とは、CBOE先物取引所に上場されているVIX先物指数の第1限月と第2限月をロールオーバー(限月乗換え)した場合のリターンを指数化したものです。

具体的には、買い建てていた第1限月のVIX先物指数を売却して、第2限月のVIX先物指数を買い付ける取引を日次で行います。

そのため、S&P 500 VIX短期先物指数はVIXと同じ動きをするわけではありません。

中長期的には減価する

期近の先物価格よりも期先の先物価格が高くなっていく状態を、順鞘(コンタンゴ)といいます。

順鞘(コンタンゴ)と逆鞘(バックワーデーション)

順鞘(コンタンゴ)の場合、次限月以降の限月に乗換え(ロールオーバー)すると、損失が発生します。そのため、VIX先物が順鞘の状態にある場合、S&P 500 VIX短期先物指数は中長期的に減価していきます。

VIX指数が変動を繰り返して元の水準に戻ったとしても、S&P 500 VIX短期先物指数は元の水準には戻りません。

そのため、国際のETF VIX短期先物指数は短期的な投資に活用するのが望ましく、中長期的な投資(バイ&ホールド)には向きません。

長期的に減価するため、受益権の併合が行われています。

国際のETF VIX短期先物指数の資産構成
受益権併合日併合比率
2017年9月15日200:1

組入上位銘柄

国際のETF VIX短期先物指数の組み入れ上位銘柄は次のとおりです。

組入上位銘柄
銘柄比率
CBOE VIX211162.5%
CBOE VIX211237.6%

※2021年10月29日現在

米国債にも投資している

国際のETF VIX短期先物指数は、S&P 500 VIX短期先物指数だけでなく、米国債(アメリカ国債)にも投資します。

先物取引は証拠金さえ用意すればレバレッジを効かせて、より大きな金額の取引ができます。そのため、必要な資金は少なくて済みます。あまった資金をただ遊ばせておくのはもったいないため、残りの資金は安全資産である米国国債に投資して、リターンをアップさせています。

2019年4月における国際のETF VIX短期先物指数の資産構成は、次のようになっています。

国際のETF VIX短期先物指数の資産構成
資産比率
その他先物102.5%
現物債券59.7%

先物取引では証拠金より大きな金額を取引できるので、先物の比率は100%を超えることがあります。

為替変動リスクがある

国際のETF VIX短期先物指数が投資対象としているS&P 500 VIX短期先物指数と米国国債は、ともに米ドル建てであるため、為替変動リスクがあります。

S&P 500 VIX短期先物指数の価格変動とは別に、円安になれば基準価額の上昇要因となり、円安になれば基準価額の下落要因となります。

流動性が高い

ETFの中には流動性が低く、あまり活発に取引が行われていない銘柄もあります。

国際のETF VIX短期先物指数は、マーケットメイカーが気配を提示して取引の流動性を提供するマーケットメイクの対象ではありませんが、十分な流動性があるETFです。普段でも数万口の取引があり、VIXが急上昇した日には普段の10倍くらいに取引が増えます。

買い方

国際のETF VIX短期先物指数は、東京証券取引所第1部に上場している上場投資信託(ETF)であるため、ほぼすべての証券会社で取引できます。

1口単位で売買できるため、現在値がそのまま必要な資金となります。

※証券会社の売買手数料が別途必要になります。

空売りできる

国際のETF VIX短期先物指数は、制度信用取引の貸借銘柄となっています。また、一般信用取引もできます。

平常時にVIXは低く、何かあると一気に急上昇します。VIXが長期間高止まりすることはあまりないので、VIXが急上昇したときに下落を狙って空売りを仕掛けるのも有効な戦略です。

信用取引について、詳しくは次の記事をご覧ください。

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分配金は出ない

国際のETF VIX短期先物指数は分配金が出ません。

分配金
決算期決算日分配金
第11期2021年11月14日0円
第10期2020年11月14日0円
第9期2019年11月14日0円
第8期2018年11月14日0円
第7期2017年11月14日0円
第6期2016年11月14日0円
第5期2015年11月14日0円

参考文献

三菱UFJ国際投信 (2021) 国際のETF VIX短期先物指数

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