資産配分(アセット・アロケーション)に対する私見

Portfolio 資産運用

資産運用において、まず初めにやるべきことは資産配分(アセット・アロケーション)の決定です。

この記事では、アセット・アロケーションに対するtsukaの私見を述べています。

アセット・アロケーションとは

アセット・アロケーションとは、運用する資金をどの資産(アセット)にどのくらい割り当てるか(アロケーション)を意味します。

具体的に資産とは株式や債券、不動産などを指しています。さらに細分化すれば、国内株式や先進国株式、新興国株式などに分けられます。

資産配分は、資産運用におけるPDCAサイクルの「Plan(計画)」にあたる重要な決定事項です。

投資の成否はアセット・アロケーションで8割方決まるなどと言われたりもしています。

アセット・アロケーションの指針

資産配分は株式や債券、不動産などに分散して投資する「分散投資」が大切と言われています。

それぞれの資産が異なる値動きをすることから、資産価値の変動が平準化されて安定するからです。

分散投資の大切さは多くの投資家たちが支持していて、異を唱える人はあまりいません。

総論では多くの投資家たちの支持を得ている分散投資ですが、具体的な資産配分を決めるときには、投資家によって異なる資産配分を行います。

アセット・アロケーションに関する議論

具体的に資産配分を決める際に、見解が分かれる事項がいくつかあります。

日本はオワコン

投資家たちの中には、日本の株式を毛嫌いしている方たちがいます。日本の将来に悲観して、日本株に投資をしない人たちです。

日本の借金が世界で一番多いことや少子高齢化、破綻寸前の社会保障制度、女性が活躍できない社会、OECD加盟国中でもとくに低い労働生産性など、日本悲観論を裏付ける理由には事欠きません。

ただし、日本の企業は世界中でビジネスを展開していることが多く、なにも日本と心中するような企業ばかりではありません。

先進国や新興国で幅広く活躍している企業も多いので、私は日本企業の未来に悲観していません。

日本のことは嫌いになっても、日本企業は嫌いにならないでください!

ただ付け加えるとすれば、日本国内のガラパゴス市場に特化したビジネスをしていて、国際競争にさらされていない企業へ投資するのは避けた方がよいと思います。

新興国に資産を突っ込め!

日本株が嫌いな投資家がいる一方で、新興国の株式が大好きな投資家たちも大勢います。

BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)を代表とする新興国は、発展途上なので経済成長率が高く、伸びしろも大きいと考える人たちです。

かくいう私も、かつて中国株で大きく資産を増やしたので、気持ちは分かります。ただし、中国株が高成長だった時代はもう終わりました。

インドに期待している方もいますが、私はインドにはあまり期待していません。理由はインドが製造業中心ではないことと、民主主義の国だからです。

中国は製造業中心で、共産党一党独裁の非民主主義国だからこそ、あのような急成長を遂げたのです。

また、中国では国営企業のうち儲かる事業だけを切り離して民営化・上場していました。日本でたとえると、国鉄のうち首都圏と東海道新幹線だけを切り離して民営化・上場させるようなものです。そりゃ株価は上がります。

新興国経済が成長するとしても、そこでビジネスを行っているのはその国の企業とは限りません。日本を含む先進国の企業が幅を利かせていることもあります。

新興国に投資するのは悪くありませんが、過剰な期待は禁物です。もし投資するのであれば、その国の銀行の不良債権に注意してください。

債券などいらない

アセット・アロケーションの基本として、株式と債券、不動産に分散投資するという原則があります。

近年は世界的に金融緩和・低金利が続いているので、債券に投資する意義がなくなったという投資家たちもいます。

米国の金利は正常に向かいつつありますが、日本や欧州は惨憺たるありさまです。

この点では私も同意見です。

インデックスファンドの信託報酬が安くなったことで、相対的に債券型のファンドはコスト高になっています。

リターンもほぼ見込めないので、債券に投資しないのはアリだと思います。

米国株だけでいい!アメリカ最強!

日本株だけでなく、欧州株もいらない。米国株だけでいいという投資家たちもいます。

実際、米国株のチャートを見てみると、長期できれいな右肩上がりをしています。他の先進国はこれほどはっきり上昇傾向は示していません。

米国のGDPにおける個人消費の割合は高く、消費性向の高いアメリカ人によって景気は過熱しています。

何度リセッションに陥っても、クレジットカードのリボ払いで買い物をし、不動産価格が上がればローンを一本化してさらに消費をするという、ヤンキーの江戸っ子気質によってアメリカ経済は何度でも復活してきました。

一方、日本では1989年の日経平均株価の最高値38,915円を30年近く経っても超えられません。

日本企業は過去最高の内部留保でも設備投資や雇用、賃金上昇に金を使わず、日本人も100円ショップやファストフード、ファストファッションでお金を使わなくなっています。

投資家にとって、アメリカ人たちは愛すべきバカ野郎どもです。

私は日本・先進国・新興国にバランスよく配分することを信条としていますが、あながちアメリカ最強論も間違ってはいないと感じています。

少なくとも、新興国よりアメリカに突っ込んだ方がハッピーになれそうです。

現金はいらない

「投資は余裕資金で」とよく言われますが、手元に現金を残さず、可能な限り投資に資金を回すべきという投資家がいます。

まるでギャンブル依存症のように投資依存症になってしまった方々です。

本当にかわいそうな方々です。

そして、そのかわいそうな人は私自身です。

私は投資でさまざまな失敗をしてきました。都合の悪いことは忘れるたちですが、覚えているだけでも次のようなことがありました。

  • 商品先物取引で55万円の損失
  • FXで150万円の損失確定(USDJPY80円台の買いポジ、もしまだ持ってたら爆益)
  • 持っていた中国株のワーサンガスが理由も公表されずに5年間取引停止状態に
  • 日本ペイント株を持っていたが上場廃止
  • 東日本大震災で福島原発が事故を起こしたとき東京電力の株主だった

私は投資を始めて20年以上経ちますが、今までで一番の失敗はこれらではなく、もっと投資に資金を回しておけばよかったことです。

生来臆病なたちで、常に手元に1,200万円~2,000万円残したうえで投資をしてきましたが、もっと投資に回しておけばよかったと後悔しています。

ただ、他の方にはおすすめしません。本当に私的な後悔です。

アセット・アロケーションに対する私見

アセット・アロケーションに対する私見をまとめると、次のようになります。

  • 日本株はある程度必要
  • 新興国への投資はほどほどに
  • 債券(国債)はいらない
  • バランスよく投資した方がよいが米国多めでも良い
  • 長期投資であれば多めに投資に回してもよい

あくまでも私の私見です。

ただ、私は投資を始めて20年以上経ちますが、トータルでマイナスになったことはただの1度もありません。リーマンショックなどの時期でもそうです。

参考になりましたでしょうか。

もちろん、あなたのアセット・アロケーションを決めるのは、あなた自身です。

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