立会外分売とは、取引時間外に売り出される株式のことです。株価が割引価格で買えるので、ローリスクな投資方法です。この記事では、立会外分売の仕組みや銘柄、実施している証券会社をご紹介します。
立会外分売とは
立会外分売とは、取引時間外(=立会外)に売り出される株式のことです。
上場会社が新規株主を増やすことを目的として、大株主である銀行やオーナー経営者などの保有株を小口に分けて、証券取引所の立会外で不特定多数に売り出します。
取引時間中にまとまった株数の株式を一度に売り出すと、株価は大きく値下がりする可能性があります。しかし、取引開始前にあらかじめ決まった価格で売買を終えてしまう立会外売買なら、そのリスクを低減しながら株主を増やし、さらに流動性を高めることができます。
買付手数料が無料
即日売却できる
通常より安い株価で買える
立会外分配における買付側の購入価格は、確定値段(1本値)で、分売実施日の前日終値よりディスカウントされるのが一般的です。
ディスカウント率は証券取引の規定により、最大10%と決められています。過去の例では、約3~5%のディスカウントで実施されています。
買付手数料が不要
立会外分売による買付は、通常の立会時間内の取引と種類が異なるため手数料がかかりません。
ただし、売却時には通常の手数料が発生します。
当日朝まで申し込める
立会外分売の申込期限は、実施日当日の朝8時20分迄です。
申込多数の場合は抽選
立会外分売の申込みが売出し数より多い場合は、抽選が行われます。抽選に当選すると、買付することができます。
立会外分売は非常に人気があるので、ほぼ抽選となります。
即日売却できる
立会外分売で取得した株式は、実施日(買付当日)からすぐに売却することができます。
買ってすぐ、まだそれほど価格が動いていない間に売却することもできます。
立会外分売の予定・実績
立会外分売の予定と実施については次をご覧ください。
立会外分売ができる証券会社
次の証券会社で立会外分売を行っています。
- 野村證券
- SBI証券
- 楽天証券
- SBIネオトレード証券
- マネックス証券
- 松井証券
- 丸三証券
立会外分売の買付申込注文は分売実施日の前営業日からできますが、具体的な時間帯は証券会社によって異なります。
証券会社 | 受付開始 | 受付中断 | 受付終了 |
---|---|---|---|
野村 | 16:30 | – | 2:00 |
丸三 | 18:00 | – | 8:00 |
マネックス | 夕方 | 3:00~5:00 | 8:20 |
SBI | 18:00 | – | 8:20 |
楽天 | 17:15 | – | 8:20 |
SBIネオトレード | 17:00 | 3:30~5:30 | 8:30 |
松井 | 17:00 | – | 8:30 |
立会外分売の注文受付時間内であれば、買付申込注文をキャンセルすることもできます。
東京証券取引所では、取引開始前に寄前気配(寄付前の参考気配値)を午前8時から配信しています。分売実施日の朝に気配値を見て買うかどうか決めたければ、注文受付終了時刻が遅いラSBIネオトレード証券や松井証券を使うのがよいでしょう。
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