レンタルサーバー利用料の勘定科目と仕訳例

税金

ブロガーはブログ収入を確定申告する必要があります。また、サラリーマンが副業としてブログ収入を確定申告する場合もあります。

雑所得が20万円を超える場合は、サラリーマンでも確定申告が必要です。雑所得が20万円以内でも還付申告などで確定申告する場合は、雑所得も申告する必要があります。

確定申告のために複式簿記で経費を管理するときに勘定科目をどれにしたらよいか迷うことがあります。その代表例がレンタルサーバーの利用料でしょう。

レンタルサーバーとは

ブログを始めるためにはWebサーバーとアプリケーションサーバー、データベースサーバーを用意する必要があります。

サーバーを自前で揃えようとすると高額な初期費用がかかるうえ、サーバー構築のために専門的な知識が必要になります。構築済みのサーバーを初期費用を抑えて借りられるのがレンタルサーバーで、ホスティングサービスとも呼ばれています。

勘定科目

電話代やインターネットサービスプロバイダ料金と同様に、レンタルサーバー費用は「通信費」という勘定科目を使うのが一般的です。

ホスティングサービスはサーバーを借りているので、「賃借料」という勘定科目を使うこともできます。

ブロガーやアフィリエイターの経費には、レンタルサーバー代のほかにも電話料や回線料、インターネットサービスプロバイダ料金など「通品費」に該当するものが多いので、それらを区別するために、「インターネット関連費」や「サーバー代」など、独自の勘定科目を使っても構いません。

これらいずれかの勘定科目を使うことになりますが、勘定科目は一貫性を保つ必要があります。たとえば、レンタルサーバー代を先月は「通信費」、今月は「貸借料」とすることはできません。

とくにこだわりが無ければ、レンタルサーバー費用の勘定科目は「通信費」とするのがよいでしょう。

支払方法

レンタルサーバー利用料の支払方法によって貸方の勘定科目は異なります。

おもなホスティングサービス会社で可能な支払方法を比較してみました。

支払方法 エックスサーバー mixhost
クレジットカード
銀行振込
ペイジー ×
コンビニ払い ×
PayPal ×

ホスティングサービス会社で選択可能な支払方法と対応する勘定科目は次のとおりです。

支払方法 勘定科目
クレジットカード 事業主借
銀行振込 普通預金
ペイジー 現金
コンビニ払い 現金
PayPal 現金

仕訳例

銀行振込

レンタルサーバー利用料を銀行の普通預金からホスティングサービス会社へ振り込んだ場合は、借方の勘定科目は「普通預金」となり、仕訳は次のようになります。

借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
通信費 1,000 普通預金 1,000

銀行の当座預金から振り込んだ場合、借方の勘定科目は「当座預金」となります。日本では個人で当座預金を持つことは難しいので、あまり使う機会は無いでしょう。

銀行振込で手数料がかかった場合、振込手数料も経費として計上できます。振込手数料の勘定科目は「支払手数料」です。

借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
通信費 1,000 普通預金 1,100
支払手数料 100

クレジットカード

レンタルサーバー利用料を個人用のクレジットカードで支払った場合、借方の勘定科目は「事業主借」となります。

借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
通信費 1,000 事業主借 1,000

ペイジー、コンビニ払い、PayPal

レンタルサーバー利用料をペイジーまたはコンビニ払い、PayPalで支払った場合、借方の勘定科目は「現金」となります。

借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
通信費 1,000 現金 1,000

期間按分

法人の場合は会計年度を任意に決めることができます。たとえば、4月1日始まりの翌年3月31日終わりを会計年度とすることができます。

個人の場合、会計年度は1月1日始まりの12月31日終わりです。法人と異なり、任意に決めることはできません。

レンタルサーバー利用料を1年分まとめた支払った場合、1月分から12月分までなら会計年度にちょうど収まりますが、4月分から翌年3月分まで支払った場合はどうなるのでしょうか?

今年の経費は4月分から12月分までで、それ以降は来年の経費とするのが厳密な考えです。

結論を言うと、1年以内の契約は全額経費として構いません。半年契約の場合も同様です。

では、1年を超える契約の場合はどうなるのでしょう?

1年を超える契約の場合、全額を経費とすることはできません。レンタルサーバー代を支払ったときに「前払費用」という勘定科目で仕訳して、12月31日の決算で今年度分の「通信費」を仕訳します。

たとえば、4月1日に2年分のレンタルサーバー代を支払った場合、次のように仕訳します。

日付 借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
4/1 前払費用 24,000 普通預金 24,000
日付 借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
12/31 通信費 9,000 前払費用 9,000

2年分のレンタルサーバー代が2万4千円とすると、4月から12月までの9か月分は9千円になりますので、9千円分だけを「通信費」として仕訳します。

翌年には、その年度分を「通信費」として仕訳します。

日付 借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
12/31 通信費 12,000 前払費用 12,000

家事按分

家事按分とは、家計費としての性格と事業の必要経費としての性格を併せ持つ支出について、事業にかかった経費を合理的な基準に基づいて分けることです。

たとえばインターネットサービスプロバイダ料金は、事業でインターネットを使うときとプライベートでインターネットを使うときがあるため、家事按分が必要になります。

レンタルサーバー使用料は家計費としての性格は無いため家事按分は必要なく、全額を経費として計上できます。


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