保険会社のソルベンシー・マージン比率 2019年ランキング

事故保険・年金

ソルベンシー・マージン比率とは、保険会社の支払い能力を示す指標です。この記事では、2019年における生保(生命保険会社)と損保(損害保険会社)のソルベンシー・マージン比率ランキングを紹介します。

ソルベンシー・マージン比率とは

ソルベンシー・マージン比率とは、通常予測できないリスクが発生した場合に、保険会社が支払い能力があるかどうかを判断する指標です。

ソルベンシー・マージン比率は数値が高いほど安全性が高く、200%以上が健全性の目安となります。

ソルベンシー・マージン比率が200%を下回ると、経営の健全性を回復させるために、金融庁から早期是正措置が発動されます。

ソルベンシー・マージン比率の計算方法

ソルベンシー・マージン比率は次の計算式によって求めます。

ソルベンシー・マージン比率 = マージンの総額 ÷(リスクの総額 × 0.5)× 100

マージンとは資本金などの自己資本や準備金を表します。これに大規模災害などにより保険金支払いが増加するリスクや資産運用環境の悪化による資産の減少などのリスクを加味します。

ソルベンシー・マージン比率の計算式において、リスク額を半分にして計算していることにご注意ください。

200%という字面から余裕があるように感じますが、実際には200%で最大リスクにぎりぎり耐えうるという意味です。

2019年のソルベンシー・マージン比率ランキング

生保会社のソルベンシー・マージン比率

2019年における各生保会社のソルベンシー・マージン比率は、次の表のとおりです。

生保会社のソルベンシー・マージン比率ランキング
保険会社ソルベンシー・マージン比率
みどり生命4,363.6%
メディケア生命保険2,815.8%
ソニー生命保険2,590.5%
ネオファースト生命2,331.9%
ライフネット生命2,085.2%
東京海上日動あんしん生命2,063.6%
アリアンツ生命保険1,862.6%
オリックス生命保険1,720.8%
三井住友海上あいおい生命1,681.8%
SOMPOひまわり生命
(旧・損保ジャパン日本興亜ひまわり生命)
1,507.5%
大同生命1,290.5%
アクサダイレクト生命1,260.0%
フコク生命1,220.6%
大樹生命(旧三井生命)1,211.9%
かんぽ生命1,180.0%
T&Dフィナンシャル生命1,101.7%
チューリッヒ生命1,064.9%
SBI生命1,045.4%
明治安田生命1,040.1%
FWD富士生命1,029.7%
第一生命保険1,025.4%
フコクしんらい生命976.9%
ソニーライフ・エイゴン生命973.9%
アフラック961.2%
日本生命933.3%
住友生命915.6%
メットライフ生命 9月903.7%
カーディフ生命895.0%
楽天生命保険887.5%
朝日生命861.1%
ジブラルタ生命保険851.7%
太陽生命保険847.5%
マニュライフ生命843.5%
三井住友海上プライマリー生命825.4%
PGF生命 9月824.1%
クレディ・アグリコル生命812.7%
プルデンシャル生命保険803.6%
アクサ生命790.7%
エヌエヌ生命保険758.5%
第一フロンティア生命 9月593.8%

※平成30年度決算時点(9月は9月決算)

損保会社のソルベンシー・マージン比率

地震や台風などの自然災害のリスクが大きいため、損保会社は生保会社よりソルベンシー・マージン比率が低くなる傾向があります。

2019年における各損保会社のソルベンシー・マージン比率は、次の表のとおりです。

損保会社のソルベンシー・マージン比率ランキング
保険会社ソルベンシー・マージン比率
明治安田損保5,241.6%
日立キャピタル損害保険2,781.5%
ジェイアイ傷害火災保険1,487.6%
日新火災海上保険1,219.9%
AIG損保1,189.5%
共栄火災929.8%
アクサ損害保険875.6%
au損保(au損害保険株式会社)840.2%
東京海上日動火災保険825.4%
エイチ・エス損害保険822.6%
ソニー損保(ソニー損害保険株式会社)813.0%
トーア再保険812.8%
三井住友海上火災保険株式会社723.2%
損保ジャパン日本興亜
(損害保険ジャパン日本興亜株式会社)
722.2%
あいおいニッセイ同和損保
(あいおいニッセイ同和損害保険株式会社)
739.6%
SBI損保(SBI損害保険株式会社)657.0%
セコム損保(セコム損害保険株式会社)645.0%
楽天損保(楽天損害保険株式会社)636.6%
三井ダイレクト損保
(三井ダイレクト損害保険株式会社)
497.6%
イーデザイン損保(イーデザイン損害保険株式会社)435.1%
アイペット損保(アイペット損害保険株式会社)381.4%
アニコム損保(アニコム損害保険株式会社)379.8%
セゾン自動車火災保険341.7%
日本地震再保険株式会社297.6%

※平成30年度決算時点

少額短期保険会社のソルベンシー・マージン比率

少額短期保険会社のソルベンシー・マージン比率ランキングは次のとおりです。

少額短期保険会社のソルベンシー・マージン比率ランキング
少額短期保険会社ソルベンシー・マージン比率
エール少額短期保険10,172.6%
メモリード・ライフ6,974.9%
アスモ少額短期保険株式会社6,426.4%
富士少額短期保険4,991.6%
イオン少額短期保険4,721.0%
ベル少額短期保険4,396.0%
SBIいきいき少額短期保険3,064.0%
e-Net少額短期保険1,962.3%
SBI日本少額短期保険1,871.8%
アクア少額短期保険1,729.4%
さくら少額短期保険840.2%
SBIリスタ少額短期保険613.6%
アイアル少額短期保険531.7%
あすか少額短期保険526.7%
トライアングル少額短期保険不明

※特に表記が無い限り平成30年度決算時

共済の支払余力比率

共済は保険会社ではありませんが、消費生活協同組合法施行規則に定める方法に基づいて支払余力比率を算出しています。

共済の支払余力
共済ソルベンシー・マージン比率
全労災1,768.1%
コープ共済1,299.7%
JA共済1,043.0%

ソルベンシー・マージン比率の注意点

保険会社の安全性を判断するうえて重要な尺度であるソルベンシー・マージン比率ですが、その見方にはいくつか注意すべき点があります。

ソルベンシー・マージン比率は毎年変動する

保険会社のソルベンシー・マージン比率は常に変動しています。

1年に数百パーセント変化することも珍しくありません。

保険会社のソルベンシー・マージン比率は、最新の情報を調べることをおすすめします。

保険会社は毎年の決算期末(3月がほとんど)にソルベンシー・マージン比率を計算しなおして公表します。

ただし、実際の公表は7月頃になることが多いです。

経営の健全性を示す絶対的な評価ではない

気をつけたいのは、ソルベンシー・マージン比率が生命保険会社の経営の健全性を示す絶対的な評価にはならないということです。

大和生命はハイリスク・ハイリターンの運用に走ったため、リーマンショックを受けて2008年10月に経営破綻しました。同社のソルベンシー・マージン比率は、2008年3月時点で555%でした。

ソルベンシー・マージン比率が高いからといって、必ずしも保険会社の経営が健全というわけではありません。


保険見直しラボ みんなの生命保険アドバイザー

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