少額短期保険(ミニ保険)のメリット・デメリット

事故保険・年金

少額短期保険とは、保険業のうち一定の事業規模の範囲内において、保険金額が少額・短期の保険の引受けのみを行う事業をいい、ミニ保険とも呼ばれます。(保険業法 第12章 少額短期保険業者の特例)

少額短期保険のデメリット

少額短期保険には次のようなデメリットがあります。

保険期間が短期

少額短期保険の保険期間には、次のような制約があります。

分野保険期間
第1分野(生命保険)1年以内
第2分野(損害保険)2年以内
第3分野1年以内
第3分野の保険とは、医療保険や介護保険、傷害保険、がん保険、所得補償保険などをいいます。

保険金額が少額

少額短期保険では、保険の区分に応じて保険金額の上限が設けられています。

保険区分保険金額
死亡保険300万円以下合計額1,000万円以下
医療保険(傷害疾病保険)80万円以下
疾病等を原因とする重度障害保険300万円以下
傷害を原因とする特定重度障害保険600万円以下
傷害死亡保険300万円以下
損害保険1,000万円以下
低発生率保険1,000万円以下

生命保険料控除の対象外

生命保険料を支払った場合に生命保険料控除が適用されますが、少額短期保険は生命保険料控除の対象外です。

保険契約者保護機構への加入義務がない

保険契約者保護機構とは、保険会社が破綻した場合に契約者を保護するために設立された法人です。

保険会社は保険契約者保護機構に加入が義務付けられていますが、少額短期保険業者には加入義務はありません。

少額短期保険業者選びで大切なことは、保険支払能力を確認することです。

保険契約者保護機構への加入義務がない少額短期保険業者にとって、ソルベンシー・マージン比率が高い(=保険支払能力が高い)ことは大きな宣伝文句になるはずです。

実際、一部の業者はWebサイトのトップページにソルベンシー・マージン比率を誇らしげに掲載しているところがあります。

Webサイトで探しても、ソルベンシー・マージン比率の記載がどこにも見当たらない場合は・・・そういうことです。

保険会社同士が相互に保険をかけあってリスクの分散を図る再保険の比率を表す「再保険出再率」も参考になります。

少額短期保険のメリット

少額短期保険には次のようなメリットがあります。

生命保険と損害保険を両方取り扱っている

保険会社は生命保険と損害保険を兼業することができませんが、少額短期保険業者は生命保険と損害保険の兼業が認められています。

そのため、幅広い商品を取り扱っていることが多いです。

地震保険に単独で加入できる

損害保険会社では地震保険は火災保険とセットでしか加入できませんが、少額短期保険では地震保険に単独で加入できます。

保険料が手ごろ

少額・短期の保険に限られているため、保険料が手頃になっています。

必要な期間だけ加入できる

短期の保険に限られているため、必要な期間だけ加入できます。

少額短期保険の種類

少額短期保険には次のような種類があります。

損害保険

  • 火災保険
  • 家財保険
  • 地震保険
  • 自転車保険
  • バイク保険

第3分野

  • 医療保険
  • 介護保険
  • 賃貸住宅保険
  • テナント保険
  • ペット保険
  • リフォーム保険
  • 老人ホーム保険

少額短期保険会社の一覧

少額短期保険業者には次のような会社があります。

  • e-Net少額短期保険
  • SBIいきいき少額短期保険
  • SBI日本少額短期保険
  • SBIリスタ少額短期保険
  • アイアル少額短期保険
  • アクア少額短期保険
  • あすか少額短期保険
  • アスモ少額短期保険
  • イオン少額短期保険
  • エール少額短期保険株式会社
  • さくら少額短期保険
  • トライアングル少額短期保険
  • 富士少額短期保険
  • ベル少額短期保険
  • メモリード・ライフ

e-Net少額短期保険

e-Net少額短期保険は、あいおいニッセイ同和損害保険の関連事業会社で、賃貸アパート・マンション・テナント向け家財保険を手掛けています。

会社概要
会社名e-Net少額短期保険株式会社
設立2006年3月17日
資本金2億700万円
ソルベンシーマージン比率1,962.3%(平成30年度)

SBIいきいき少額短期保険

SBIいきいき少額短期保険は死亡保険や医療保険、ペット保険、地震補償、がん保険を手掛けています。

会社概要
会社名SBIいきいき少額短期保険株式会社
設立2007年7月3日
資本金3,600万円
ソルベンシーマージン比率3,064.0%(2018年度)

SBI日本少額短期保険

SBI日本少額短期保険は賃貸住宅保険やバイク保険、自転車保険を手掛けています。

会社概要
会社名SBI日本少額短期保険株式会社
資本金1億9,000万円
ソルベンシーマージン比率1,871.8%(平成30年度)

SBIリスタ少額短期保険

SBIリスタ少額短期保険は地震保険を販売しています。

会社概要
会社名SBIリスタ少額短期保険株式会社
設立2006年4月3日
資本金17億4487万円
ソルベンシーマージン比率613.6%(2019年3月末時点)

アイアル少額短期保険

アイアル少額短期保険は医療保険や家財保険などを販売しています。

会社概要
会社名アイアル少額短期保険株式会社
設立昭和59年4月25日
資本金9,950万円
ソルベンシーマージン比率531.7%

アクア少額短期保険

アクア少額短期保険は賃貸住宅の火災保険や家財保険を販売しています。

会社概要
会社名アクア少額短期保険株式会社
設立日2006年3月6日
資本金5,000万円
ソルベンシーマージン比率1,729.4%(平成30年度)

あすか少額短期保険

あすか少額短期保険は株式会社レオパレス21の100%子会社で、賃貸入居者保険や法人用賃貸住宅総合を販売しています。

会社概要
会社名あすか少額短期保険株式会社
設立2006年9月29日
資本金10億円
ソルベンシーマージン比率526.7%(平成30年度)

アスモ少額短期保険

アスモ少額短期保険は生命保険や介護保険、ペット保険などを販売しています。

保険業界で初めて同性パートナーを死亡保険金受取人に指定できるようにしました。

会社概要
会社名アスモ少額短期保険株式会社
設立2007年3月
資本金8,500万円
ソルベンシーマージン比率6,426.4%(平成30年度)

イオン少額短期保険

イオン少額短期保険はペット保険や自転車保険、医療保険、家財保険、生命保険を販売しています。

会社概要
会社名イオン少額短期保険株式会社
設立年月日2007年1月22日
資本金2.8億円
ソルベンシーマージン比率4,721%(平成30年度)

トライアングル少額短期保険

トライアングル少額短期保険は生命保険や医療保険、自動車部品保険を販売しています。

会社概要
会社名トライアングル少額短期保険株式会社
設立22年12月
資本金3億632万円
ソルベンシーマージン比率不明

ベル少額短期保険

会社概要
会社名ベル少額短期保険株式会社
設立昭和59年6月6日
資本金5,000万円
ソルベンシーマージン比率4,396%

エール少額短期保険

エール少額短期保険は、事業者向けの弁護士保険を取り扱っている保険会社です。個人向けにも「いじめ保険」を販売しています。

エール少額短期保険株式会社は、2018年度決算公告において「継続企業の前提に関する注記」が付されています。
会社概要
会社名エール少額短期保険株式会社
設立2015年10月1日
所在地東京都中央区湊2-2-8 CKビル4階
資本金4億2,223万7,500円(資本準備金を含む)
ソルベンシー・マージン比率10,172.6%(平成30年度)

富士少額短期保険

富士少額短期保険は、日本初、がんの人しか入れない死亡保険「がん治療中」などを販売しています。

がんになっても入れる保険として注目されています。

会社概要
会社名富士少額短期保険株式会社
所在地山梨県甲府市丸の内1-17-10 東武穴水ビル5階
設立平成20年3月
資本金3000万円
ソルベンシー・マージン比率4,991.6%(平成30年度)

メモリード・ライフ

メモリード・ライフは葬儀保険や生命保険を販売しています。

会社概要
会社名株式会社メモリード・ライフ
設立日2006年8月1日
資本金5億円
ソルベンシーマージン比率6,974.9%

さくら少額短期保険

さくら少額短期保険は、スマホの故障による修理を補償するモバイル保険を取り扱っています。

会社概要
会社名さくら少額短期保険株式会社
所在地東京都豊島区東池袋1-12-5 東京信用金庫本店ビル10階
設立2006年6月9日
資本金2億2,500万円
ソルベンシー・マージン比率840.2%(平成30年度)

モバイル保険について詳しくは、下記の公式サイトでご確認ください。

公式 モバイル保険


モバイル保険

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