ネクストシフト株式会社が運営する「ネクストシフトファンド」は、貧困や環境、地方創生いった社会的な課題解決のために投資を行うソーシャルレンディング事業者です。
従来、社会的インパクト投資は機関投資家などが行っていましたが、ネクストシフトファンドは個人で小口から社会インパクト投資ができるような機会を提供しています。
社会的インパクト投資
マイクロファイナンスとは、開発途上国の貧困層に対して小口融資を提供することで、経済的自立をサポートするサービスです。
バングラデシュで農村の貧困者に少額の融資を始めたグラミン銀行が、マイクロファイナンスの代表例と言えます。その取り組みが評価されて、2006年にグラミン銀行がノーベル平和賞を受賞したことで、マイクロファイナンスが世界中に普及していきました。
マイクロファイナンスはNPOやNGOが寄付で行っていることもありますが、グラミン銀行は金利を取る融資ビジネスとして事業を行っています。ネクストシフトファンドも資金ニーズのある先に融資して、金利を受け取り、契約期間が満了したら融資資金の回収を行っています。
マイクロファイナンスのサービス提供先は新興国であることがほとんどです。先進国は超低金利ですが、新興国は先進国より金利が高いことが一般的です。
マイクロファイナンスの金利はサービスを提供する国や対象によってさまざまですが、先進国の金利水準からみると、高い水準で金利が設定されているケースが多い傾向にあります。
ネクストシフトファンドのファンド
ネクストシフトファンドでは、次のファンドを募集・運用しています。
ファンド名 | 目標利回り | 運用予定期間 |
---|---|---|
モンゴル農家さん応援ファンド1号 | 5.2% | 1年 |
カンボジア農家さん応援ファンド1号 | 4.6% | 1年 |
ジョージア×カンボジア中小企業経営者さん応援ファンド1号 | 6.7% | 13か月 |
カンボジア×ジョージア農家さん応援ファンド2号 | 7.2% | 13か月 |
ジョージア×カンボジア マイクロファイナンスファンド7号 | 7.2% | 13か月 |
ジョージア×カンボジア マイクロファイナンスファンド5号 | 7.2% | 13か月 |
ジョージア×カンボジア マイクロファイナンスファンド3号 | 7.2% | 13か月 |
どのクラウドファンディングにも言えることですが、ファンドの利回りが徐々に低下しています。
現在のところ、クラウドファンディングの資金集めが順調なので、高い利回りを提供しなくても資金を集められるからです。
今後も利回りが低下する傾向なので、クラウドファンディングを始めるなら早めの方がよいでしょう。
モンゴル農家さん応援ファンド1号
モンゴル農家さん応援ファンド1号は、モンゴルのGyals Tugrug社へ融資を行います。
Gyals Tugrug社は農家や中小企業向けの融資事業を展開している企業で、モンゴル金融規制委員会から事業免許を取得しています。。マイクロファイナンス専門の格付け機関であるMFRからはBBの格付けを取得しています。
融資は米ドル建てで行なっており、為替リスクがあります。
項目 | 内容 |
---|---|
目標利回り | 年率5.20% |
運用予定期間 | 2019年10月31日~2020年10月31日(1年間) |
分配 | 6か月ごと |
償還予定日 | 2020年11月30日 |
申込単位 | 2万円単位 |
通貨 | 日本円建て |
担保・保証 | なし |
募集期間 | 2019年8月20日~2019年10月21日 |
ネクストシフトファンドの評判
ネクストシフトファンドの評判として、為替ヘッジを付けてほしいとの要望があります。
ネクストシフトファンド、為替ヘッジ付けてくれさえすれば完璧なんじゃが
— よだか@070520クリアル (@bokuranohata) 2019年5月26日
ネクストシフトファンドは海外のプロジェクトに米ドル建で融資を行っているので、為替リスクがあります。
ほとんどの融資型クラウドファンディングは国内のプロジェクトに融資するので、米ドル建で融資するのは珍しい存在です。
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