iFreeActiveは電気自動車や教育、ゲーム、医療などのテーマ別に分かれた投資信託です。将来伸びそうな分野の企業へ投資することにより、高い成果を目指しています。この記事では各テーマについて、ご紹介します。
iFreeActiveとは
iFreeActiveには5種類の投資信託があります。すべての投資信託に共通する事項は、次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 投資対象資産 | 株式 |
| 投資対象地域 | グローバル(含む日本) |
| 投資形態 | ファミリーファンド |
| 為替ヘッジ | なし |
| 決算頻度 | 年1回 |
| 購入時手数料 | 1.1%を上限として販売会社が定める |
| 信託財産留保額 | なし |
| 信託報酬 | 年率1.221% |
| 運用会社 | 大和投資信託 |
iFreeActiveシリーズには、次の5種類の投資信託があります。
- iFreeActive EV
- iFreeActiveエドテック
- iFreeActiveゲーム&eスポーツ
- iFreeActiveメディカルデバイス
- iFreeActiveチャイナX
iFreeActiveの各ファンドと他の資産クラスの騰落率を比較すると、次のようになっています。
| iFreeActiveと資産クラス | 平均値 | 最大値 | 最小値 |
|---|---|---|---|
| iFreeActive EV | -32.3% | -27.3% | -37.3% |
| iFreeActiveゲーム&eスポーツ | -20.6% | -19.2% | -22.0% |
| iFreeActiveエドテック | 9.1% | 15.1% | 3.0% |
| iFreeActiveメディカルデバイス | データなし | ||
| iFreeActiveチャイナX | データなし | ||
| 日本株 | 10.9% | 41.9% | -22.0% |
| 先進国株 | 12.3% | 34.1% | -17.5% |
| 新興国株 | 8.1% | 37.2% | -27.4% |
出典:交付目論見書(2019)大和投資信託(比較期間2014年3月~2019年2月)
現在のところ、iFreeActiveのパフォーマンスは、日本株や先進国株、新興国株に劣後しています。
「テーマ型投資信託が設定されるようになったら、その分野はもうオワコン」などと揶揄されることが多いテーマ型投資信託ですが、図らずもデータがそれを証明しています。
かつて環境や資源など、さまざまなテーマ型投資信託が設定されましたが、すでにブームは過ぎ去っています。ただし、ITのように息の長い成長を続けている分野もあります。iFreeActiveのテーマに成長性があると感じる方であれば、検討する価値はあるでしょう。
iFreeActiveは、ファンドマネージャーが投資する企業を選定する「アクティブファンド」の一種です。指数に連動させることを目的としたインデックスファンドのiFreeシリーズについては、次の記事をご覧ください。
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iFreeActive EV

iFreeActive EVは、日本を含む世界の電気自動車(EV)関連企業の株式に投資するファンドです。
| 銘柄 | 国 |
|---|---|
| 日本電産 | 日本 |
| オン・セミコンダクター | アメリカ |
| アナログ・デバイセズ | アメリカ |
| マイクロチップ・テクノロジー | アメリカ |
| ガンフォンリチウム | 中国 |
| アプティブ | アメリカ |
| サムスンSDI | 韓国 |
| LG化学 | 韓国 |
| シャンハイ・プータイライ | 中国 |
| グオシュエン・ハイテク | 中国 |
日本電産は日本の総合モーター会社で、電気自動車(EV)やプラグイン・ハイブリッド車向け駆動用モーターシステムを手掛けています。
オン・セミコンダクターはアメリカの半導体メーカーです。自動車用のみならず、通信や産業機器向けなど、多岐に渡る半導体を生産しています。
サムスンSDIは韓国のバッテリーメーカーで、リチウムバッテリーメーカーとしては世界最大級です。おもに欧州向けに販売しています。
iFreeActiveエドテック

iFreeActiveエドテックは、日本を含む世界の教育関連株式に投資するファンドです。
エドテック(EdTech)とは、教育(Education)とテクノロジー(Technology)を掛け合わせた造語で、教育とテクノロジーの融合によって教育を変えようとする動きのことです。
iFreeActiveエドテックは、次のような銘柄を組み入れています。
| 銘柄 | 国 |
|---|---|
| ニューオリエンタル・エデュケーション | 中国 |
| TALエデュケーション | 中国 |
| グランドキャニオン・エデュケーション | アメリカ |
| キャリア・エデュケーション | アメリカ |
| ストラテジック・エデュケーション | アメリカ |
| ブライト・ホライズン | アメリカ |
| アカデメディア | スウェーデン |
| チャイナ・エデュケーション・グループ | 中国 |
| クロトン・エデュカシオナル | ブラジル |
| チェグ | アメリカ |
ニューオリエンタル・エデュケーションは、中国で学習塾を経営している会社です。受験対策・語学学校・留学支援の分野では業界最大手の企業で、オンライン講義や人工知能(AI)技術を活用したサービスを展開しています。
TALエデュケーションは、中国で学習塾を経営している会社です。教育関連テクノロジー企業の買収を積極的に行い、人工知能(AI)技術を活用したサービスを導入しています。
クロトン・エデュカシオナルは、ブラジルの大学を運営している企業です。高等教育の機会に恵まれなかった学生にオンライン教育を推進しています。
ブライト・ホライズンは米国の保育サービス会社です。、契約企業の福利厚生の一環として、従業員の乳幼児向けに保育サービスを提供しています。契約企業は多岐にわたり、日本企業とも契約しています。
チェグは米国の教育支援サービス会社で、学習プラットホームを手掛けています。
iFreeActiveゲーム&eスポーツ

iFreeActiveゲーム&eスポーツは、日本を含む世界のゲームとeスポーツ関連株式に投資するファンドです。
eスポーツとは、エレクトロニック・スポーツの略で、ゲーム機器で行う競技スポーツです。日本では馴染みの薄いeスポーツですが、海外では急速に発展していて、数多くのプロ選手が誕生しています。
eスポーツの世界大会「リーグ・オブ・レジェンド」2017年セミファイナルの視聴者数は8,000万人を記録し、アメリカで人気のバスケットボールNBAファイナルのピーク視聴者数2,950万人を上回りました。賞金総額では、ゴルフの全英オープンを上回る規模の大会もあります。
| 種目 | 大会 | 賞金総額 |
|---|---|---|
| テニス | ウィンブルドン | 46億円 |
| eスポーツ | インターナショナル | 26億円 |
| ゴルフ | 全英オープン | 11億円 |
| 自転車 | ツールドフランス | 3億円 |
iFreeActiveゲーム&eスポーツは、具体的には、次の銘柄に投資しています。
| 銘柄 | 国 |
|---|---|
| テイクツー・インタラクティブ | アメリカ |
| テンセント | 中国 |
| エレクトロニック・アーツ | アメリカ |
| アクティビジョン・ブリザード | アメリカ |
| NCソフト | 韓国 |
| 任天堂 | 日本 |
| フーヤ | 中国 |
| ネットイース | 中国 |
| シー | シンガポール |
| アドバンスト・マイクロ・デバイセズ | アメリカ |
テンセントは中国の会社で、ゲームソフトのみならず、メッセージアプリや動画アプリなどを手掛けています。モバイルゲーム「オナー・オブ・キングス」が人気で、eスポーツへの投資に積極的な企業です。
エレクトロニック・アーツは米国の老舗ゲームソフト会社で、スポーツゲームを得意としています。
アクティビジョン・ブリザードは米国のゲームソフト会社で、モバイル向けパズルゲーム「キャンディークラッシュ」が人気です。同社のゲーム「オーバーウォッチ」のeスポーツリーグも開催しています。
NCソフトは韓国のゲームソフト会社で、MMORPG(大規模多人数同時参加型オンラインRPG)の「リネージュ」を手掛けています。
ネットイースは中国のゲームソフト会社で「マインクラフト」を中国で展開しています。
iFreeActiveメディカルデバイス

iFreeActiveメディカルデバイスは、日本を含む世界の医療機器や医療技術関連企業の株式に投資するファンドです。
メディカルデバイスの分野は米国企業が群を抜いており、iFreeActiveメディカルデバイスの組入銘柄のほとんどを米国企業が占めています。
| 銘柄 | 国 |
|---|---|
| ベクトン・ディッキンソン | アメリカ |
| ダナハー | アメリカ |
| サーモフィッシャー | アメリカ |
| アボットラボラトリーズ | アメリカ |
| ストライカー | アメリカ |
| ボストン・サイエンティフィック | アメリカ |
| メトラー・トレド | アメリカ |
| アジレント・テクノロジー | アメリカ |
| アイデックス・ラボラトリーズ | アメリカ |
| メドトロニック | アメリカ |
ベクトン・ディッキンソンは、薬剤治療や輸血、麻酔、眼科手術、糖尿病などに関する幅広い製品を提供しています。
アボットラボラトリーズは血液検査機器の医療機器で高い市場シェアを誇る企業です。
ボストン・サイエンティフィックは、心臓病治療や末梢血管治療、内視鏡などの分野で使われる医療器具や医療機器の開発から製造・販売を手掛けています。
アイデックス・ラボラトリーズは、動物向け検査機器で世界的な主導権を握る企業です。世界中の動物病院を顧客に持ち、ペット関連市場に特化した専門性が強みです。
メドトロニックは心臓・血管関連機器などの開発、製造、販売を手掛ける企業です。
iFreeActiveチャイナX

iFreeActiveチャイナXは、中国ニューエコノミー関連企業の株式に投資するファンドです。
| 銘柄 |
|---|
| アイフライテック |
| ピンアン・インシュアランス |
| テンセント |
| ウーシー・バイオロジクス |
| イーストマネー・インフォメーション |
| BYD |
| ラックスチェア・プレシジョン |
| ハンドサン・テクノロジーズ |
| モモ |
| ニューオリエンタル・エデュケーション |
アイフライテックは、音声認識システムを手掛ける中国企業です。人工知能(AI)技術を活用した同時通訳ソフトやスマートスピーカーなどの製品を提供しています。
iFreeNEXTはマイナーでユニークな株価指数に連動するインデックスファンドですが、iFreeNEXTよりメジャーな株価指数に連動するインデックスファンドとしてiFreeがあります。iFreeについて詳しくは次の記事をご覧ください。
iFreeActiveはファンドマネージャーが投資する企業を選定するアクティブファンドですが、株価指数に連動するインデックスファンドとしてiFreeとiFreeNextがあります。iFreeとiFreeNextについて詳しくは次の記事をご覧ください。
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