GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)とは

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GPIFとは

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF: Government Pension Investment Fund)とは、国民年金と厚生年金の保険料のうち、年金として給付されない積立金を国内外の株式や債券などで運用する独立行政法人で、130兆円超の公的年金の積立金を運用する世界最大級の機関投資家です。

GPIFの運用状況は四半期ごとに公開されていますが、保有する株式や債券について銘柄名や時価総額などの情報を公開していませんでした。これはGPIFが運用する資産が巨額で、保有銘柄の公表は株式市場に影響を与える可能性が高いからです。

しかし、売買から一定期間を経過して開示すれば株式市場への影響は限定的だとして、保有銘柄が7月29日に開示されます。ただし、今回開示されるのは2014年度末時点の情報です。この年は15兆円以上の黒字で、2006年に設立されて以来過去最高益を出した年の情報です。

2015年度の運用収益は株価下落で5兆円以上の赤字でしたが、累積の損益はまだ黒字を誇っています。

ポートフォリオ

2020年4月1日からの5か年について、GPIFは基本ポートフォリオを次のように定めています。

GPIF基本ポートフォリオ
資産クラス構成割合乖離許容幅
国内債券25%±7%±11%
外国債券25%±6%
国内株式25%±8%±11%
外国株式25%±7%

2020年4月1日に構成割合が変更され、国内株式と外国株式の構成割合がそれぞれ25%に引き上げられました。ここから乖離許容幅を超えないよう、適宜リバランスされます。GPIFポートフォリオ

出典:2020年度第1四半期運用状況(速報)

2020年度の運用実績

GPIFの運用実績は次のとおりです。

GPIF運用実績
年度収益率
2001年度-1.80%
2002年度-5.36%
2003年度8.40%
2004年度3.39%
2005年度9.88%
2006年度3.70%
2007年度-4.59%
2008年度-7.57%
2009年度7.91%
2010年度-0.25%
2011年度2.32%
2012年度10.23%
2013年度8.64%
2014年度12.27%
2015年度-3.81%
2016年度5.86%
2017年度6.90%
2018年度1.52%
2019年度-5.20%
2020年度 4~6月8.30%

投資先

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の投資先は、さまざまな指数をベンチマークとしたパッシブ運用およびアクティブ運用です。

投資先
運用手法ベンチマーク
国内債券
パッシブ運用
NOMURA-BPI(除くABS)
NOMURA-BPI 国債
NOMURA-BPI / GPIF Customized
国内株式
パッシブ運用
TOPIX
JPX日経400
RUSSEL / NOMURA Prime
FTSE Blossom Japan Index
S&P GIVI Japan
野村RAFI基準インデックス
S&P JPX カーボン・エフィシエント指数
外国債券
パッシブ運用
FTSE 世界国債インデックス
FTSE 世界国債インデックス(除く日本、米国、EMU国債)
FTSE 米国国債インデックス
FTSE 米国国債インデックス(円ヘッジ)
FTSE 米国国債インデックス 1~3年
外国株式
パッシブ運用
MSCI ACWI(除く日本、中国A株)
MSCI 北米
MSCI 欧州・中東
MSCI 太平洋(除く日本)
MSCI ACWI(除く日本)
S&P グローバル(除く日本)

委託先

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の資産は、次の委託先が運用しています。

委託先
運用手法ベンチマーク委託先
国内債券
パッシブ運用
BPIアセットマネジメントOne
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ
三井住友トラスト・アセットマネジメント
BPI-国三井住友トラスト・アセットマネジメント
三菱UFJ信託銀行
国内株式
パッシブ運用
TOPIXアセットマネジメントOne
フィデリティ投信
ブラックロック・ジャパン
三井住友トラスト・アセットマネジメント
三菱UFJ信託銀行
りそなアセットマネジメント
JPXアセットマネジメントOne
三井住友トラスト・アセットマネジメント
三菱UFJ信託銀行
外国債券
パッシブ運用
WGBIアセットマネジメントOne
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ
野村アセットマネジメント
ブラックロック・ジャパン
三井住友トラスト・アセットマネジメント
りそなアセットマネジメント
外国株式
パッシブ運用
MSCI-A-EXCステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ
ブラックロック・ジャパン
三井住友トラスト・アセットマネジメント
リーガル・アンド・ジェネラル・インベストメント・マネジメント・ジャパン

ESG投資

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は株式を直接保有せず、外部の運用会社を通じて投資しているため、GPIFから運用を受託する金融機関にESGを考慮して投資するよう求めています。

とくに運用機関が重大なESG課題だと認識する項目については、投資先企業と積極的に「建設的な対話」(エンゲージメント)を行うよう促しています。

投資信託

GPIFは資産クラスの構成クラスを公開していますが、具体的な銘柄までは公表していません。

GPIFの基本ポートフォリオに近づけることを目標とするオープンエンド型投資信託が存在します。

  • iFree 年金バランス

iFree 年金バランス

iFree 年金バランスはGPIFの基本ポートフォリオに近づけることを目標とする投資信託です。

ファンド概要
名前iFree 年金バランス
委託会社ダイワアセットマネジメント
決算日毎年6月5日(年1回)
為替ヘッジなし
購入時手数料なし
信託財産留保額なし
信託報酬0.159%(税抜)
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