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NOMURA-BPI総合とは? 日本債券インデックスの代表的な指数

Stock chart

NOMURA-BPI(NOMURA Bond Performance Index)とは、日本の公募債券流通市場全体の動向を表す投資収益指数であり、野村証券金融工学研究センターが算出・公表しています。

NOMURA-BPI総合とは

NOMURA-BPIは、1983年12月末を100とした指数で、日本の代表的な債券市場インデックスとして、国内債券インデックスファンドのベンチマークとして用いられています。

ウェイト

NOMURA-BPIを構成する債券は次のウェイトになっています。

NOMURA-BPIの構成比
種類 構成比
国債 82.9%
地方債 6.5%
政府保証債 2.5%
金融債 0.5%
事業債 5.6%
円建外債 0.5%
MBS 1.4%
ABS 0.1%

※2019年11月末時点

月次データ

NOMURA-BPIの月次データは、下記の公式サイトで確認できます。

公式 NOMURA-BPI – Monthly Data

ETF

NOMURA-BPI総合を対象指標とするETF(上場投資信託)には次の銘柄があります。

NOMURA-BPI総合のETF
コード 銘柄 信託報酬
2510 NEXT FUNDS 国内債券・NOMURA-BPI総合連動型上場投信 0.077%

ETF(上場投資信託)はインデックスファンドと比べて信託報酬が低いので、保有コストが安くなるというメリットがあります。インデックスファンドには購入手数料がかからないものがほとんどですが、ETFを売買するには株式と同じ手数料がかかります。楽天証券では「NEXT FUNDS 国内債券・NOMURA-BPI総合連動型上場投信」が手数料無料で取引できます。楽天証券について詳しくは、下記の公式サイトでご確認ください。

NEXT FUNDS 国内債券・NOMURA-BPI総合連動型上場投信

国内債券 NOMURA-BPI総合マザーファンド受益証券およびわが国の公社債を主要投資対象とし、「NOMURA-BPI総合」に連動する投資成果を目指すETFです。

銘柄概要
名称 NEXT FUNDS 国内債券・NOMURA-BPI総合連動型上場投信
略称 国内債券
銘柄コード 2510
管理会社 野村アセットマネジメント
売買単位 10口
信託報酬 0.077%
分配金支払基準日 毎年3月7日と9月7日(年2回)
マーケットメイク あり

インデックスファンド

NOMURA-BPI総合を対象とするインデックスファンドには次のものがあります。

NOMURA-BPI総合のインデックスファンド
インデックスファンド 信託報酬
eMAXIS Slim 国内債券インデックス 0.132%
<購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド 0.132%
たわらノーロード 国内債券 0.154%
三井住友・日本債券インデックス・ファンド 0.176%
iFree 日本債券インデックス 0.242%
SMT 国内債券インデックス・オープン 0.407%
日本債券インデックスe 0.407%
eMAXIS 国内債券インデックス 0.440%
野村国内債券インデックスファンド 0.440%

eMAXIS Slim 国内債券インデックス

「eMAXIS Slim 国内債券インデックス」は、NOMURA-BPI総合と連動する投資成果をめざして運用を行う投資信託です。

設定日

2017年2月27日

信託期間

無期限

購入時手数料

なし

信託財産留保額

なし

信託報酬

年率0.132%

実質コスト

第6期(2022年4月26日~2023年4月25日)における「eMAXIS Slim 国内債券インデックス」の実質コストは年率0.135%です。

実質コスト
項目 比率
信託報酬 0.132%
売買委託手数料 0.000%
その他費用 0.003%
合計 0.135%

iDeCo

個人型確定拠出年金(iDeCo)は金融機関によって取扱商品が異なります。以下に示す金融機関のiDeCoで「eMAXIS Slim 国内債券インデックス」を取り扱っています。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド

「<購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド」は「ニッセイ国内債券インデックスマザーファンド」を通じて、実質的に国内の公社債に投資することにより、NOMURA-BPI総合の動きに連動する投資成果を目標に運用を行う投資信託です。

設定日

2015年1月29日

決算日

毎年11月20日 (休業日の場合は翌営業日)

信託期間

無期限

購入時手数料

なし

信託財産留保額

なし

信託報酬

年率0.132%

実質コスト

第9期(2022年11月22日~2023年11月20日)における「<購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド」の実質コストは年率0.133%です。

実質コスト
項目 比率
信託報酬 0.132%
その他費用 0.001%
合計 0.133%

iFree 日本債券インデックス

iFree 日本債券インデックス

iDeCo

個人型確定拠出年金(iDeCo)は金融機関によって取扱商品が異なります。以下に示す金融機関のiDeCoで「iFree 日本債券インデックス」を取り扱っています。

iDeCoでの取扱い金融機関あり

たわらノーロード 国内債券

「たわらノーロード 国内債券」は、NOMURA-BPI総合の動きに連動する投資成果をめざして運用を行う投資信託です。

委託会社

アセットマネジメントOne株式会社

設定日

2015年12月18日

決算日

毎年10月12日(休業日の場合は翌営業日)

信託期間

無期限

購入時手数料

なし

信託財産留保額

なし

信託報酬

年率0.154%

実質コスト

第8期(2022年10月13日~2023年10月12日)における「たわらノーロード 国内債券」の実質コストは年率0.155%です。

実質コスト
項目 比率
信託報酬 0.154%
その他費用 0.002%
合計 0.155%

NISA

少額投資非課税制度(NISA)は、「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の2種類に分類されています。

成長投資枠のNISAは、株式と投資信託(整理・監理銘柄、信託期間20年未満、毎月分配型の投資信託およびデリバティブ取引を用いた一定の投資信託等を除く)が対象です。「たわらノーロード 国内債券」は、成長投資枠の対象商品です。

つみたて投資枠のNISAでは、一定の条件に基づいて金融庁が定めた対象商品のみに投資できます。「たわらノーロード 国内債券」は、NISA(つみたて投資枠)の対象商品ではありません。

iDeCo

個人型確定拠出年金(iDeCo)は金融機関によって取扱商品が異なります。以下に示す金融機関のiDeCoで「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」を取り扱っています。

NISA(成長投資枠)の対象
iDeCoでの取扱い金融機関あり
NISA(つみたて投資枠)の対象外

NOMURA-BPI SDGs

「NOMURA-BPI SDGs」とはNOMURA-BPIのサブインデックスです。

NOMURA-BPIの構成銘柄を母集団として、その中からSDGs債をインデックス構成銘柄とし、その銘柄群の指数値やリスク指標を算出します。

2017年12月29日をインデックス算出基準日としています。

SDGsとは国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」という国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴールと169のターゲットから構成されています。

SDGs債とはSDGsの達成に向けて取り組む企業や団体が発行する債券です。一般的にグリーンボンドやソーシャルボンド、サステナビリティボンドという名前が付けれています。

SDGs

出典:国際連合広報センター

FTSE野村CaRD世界国債インデックス

FTSE野村CaRD世界国債インデックスとは、野村證券とロンドン証券取引所グループのFTSE Russellと共同で開発した債券指数です。算出はFTSEラッセルが行っています。

CaRDとはCarry and Roll Downの略です。

FTSE野村CaRD世界国債インデックスは世界の国債(22か国)の時価総額加重インデックスであるFTSE世界国債インデックス(WGBI)をベンチマークとして、投資方針の違いに応じて2種類の指数値を算出します。

国債のキャリー(利子収入)だけでなく、ロールダウン(満期までの残存期間が短くなるにつれ債券価格が上場することによるリターン)を加えた期待リターンの合計が最大となるポートフォリオを毎月構築するのが、FTSE野村CaRD世界国債インデックスの特徴です。

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参考文献

NOMURA-BPIの月次データは、下記の公式サイトで確認できます。

野村証券株式会社 (2023) NOMURA-BPI – Monthly Data

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