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楽天証券のiDeCo(個人型確定拠出年金)ラインナップとおすすめ商品

iDeCo

iDeCoをやってみたいものの、どの商品を選択したらよいのか分からない……

将来に備えて自分が運用方法を決められるiDeCoですが、取扱商品の種類が多く、金融機関によって選択できる商品が異なります。

運営管理手数料が無料の楽天証券でiDeCoの商品を選択する場合のおすすめをご紹介します。

iDeCoとは

iDeCoとは個人型確定拠出年金のことで、年金の掛金を投資信託や定期預金、保険などの金融商品で運用する年金です。

年金の掛金が所得控除されたり、金融商品の運用益に課税されないなど、節税対策にもなります。

詳しくは次の記事をご覧ください。

iDeCo(個人型確定拠出年金)とは?わかりやすく節税や手数料を解説
個人型確定拠出年金(iDeCo)とは、個人が年金の掛け金を毎月積み立て、年金を運用する金融商品を自分で選び、運用次第で決まる年金を60歳以降に受け取る年金です。 iDeCoとは 日本は国民皆年金制度を取っているので、国内に住所がある20歳以...

手数料

楽天証券のiDeCoでは、以下に示す手数料がかかります。

手数料
項目 加入者 運用指図者 受給者 徴収
加入時手数料 2,829円 初回
収納時手数料 105円 毎月
口座管理手数料 66円 66円 毎月
還付事務手数料 1,488円 還付の都度
移管時手数料 2,829円 初回
給付事務手数料 440円 給付の都度

このうち、口座管理手数料以外は、どの金融機関のiDeCoでも手数料は同じです。口座管理手数料のうち、66円は事務委託先金融機関(信託銀行)へ支払うもので、どの金融機関のiDeCoでも同額です。つまり、運営管理機関である楽天証券は、口座管理手数料を徴収していません。

口座管理手数料が安い

取扱商品

ほぼすべての株式と投資信託が選択できるNISA(少額投資非課税制度)とは異なり、iDeCoでは数十種類の商品しか選択できません。

iDeCoで選択できる商品は証券会社によって異なり、楽天証券のiDeCoでは、次の商品の中から選択できます。

 

分類 投資信託 管理費用
国内株式 三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド 0.176%
たわらノーロード 日経225 0.143%
iTrust 日本株式 0.913%
MHAM日本成長株ファンド<DC年金> 1.705%
フィデリティ・日本成長株・ファンド 1.683%
コモンズ30ファンド 1.078%
国内債券 たわらノーロード 国内債券 0.154%
明治安田DC日本債券オープン 0.660%
国内REIT 三井住友・DC日本リートインデックスファンド 0.275%
野村J-REITファンド(確定拠出年金向け) 1.045%
外国株式 たわらノーロード 先進国株式 0.09889%
インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式 0.374%
ラッセル・インベストメント外国株式ファンド(DC向け) 1.463%
iTrust 世界株式 0.913%
楽天・全米株式インデックス・ファンド 0.162%
農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね 0.990%
楽天・S&P500インデックス・ファンド 0.077%
海外債券 たわらノーロード 先進国債券 0.187%
たわらノーロード 先進国債券(為替ヘッジあり) 0.220%
インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券
(1年決算型)
0.374%
みずほUSハイイールドファンド<DC年金> 1.540%
海外REIT 三井住友・DC外国リートインデックスファンド 0.297%
国内外株式 セゾン資産形成の達人ファンド 1.540%
楽天・全世界株式インデックス・ファンド 0.192%
キャピタル世界株式ファンド(DC年金つみたて専用) 1.085%
楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド 0.0561%
コモディティ ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり) 0.895%
バランス型 三井住友・DC世界バランスファンド(動的配分型) 1.292%
三菱UFJ DCバランス・イノベーション(KAKUSHIN) 0.660%
投資のソムリエ<DC年金> 1.210%
セゾン・グローバルバランスファンド 0.580%
楽天・インデックスファンド(DC年金) 0.162%
ターゲットイヤー型 楽天ターゲットイヤー2030 0.8275%
楽天ターゲットイヤー2040 0.8375%
楽天ターゲットイヤー2050 0.8375%
定期預金 みずほDC定期預金(1年)

低コストなインデックスファンドがiDeCo(個人型確定拠出年金)のラインナップに入っているのは魅力的です。ただし、楽天証券のiDeCoで取り扱っている投資信託のうち、REIT型、海外株式型、全世界株式型およびバランス型に信託報酬が安いものがありません。これらに投資したい場合は、ほかの証券会社を選んだ方がよいでしょう。

下記の投資信託は一見信託報酬が安いように見えますが、投資形態がファンド・オブ・ファンズ型なので、投資先のファンドでまた別途信託報酬がかかります。

  • 楽天・全米株式インデックス・ファンド
  • 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
  • 楽天・インデックスファンド(DC年金)

楽天・全米株式インデックス・ファンド

楽天・全米株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・VTI)は、米国の株式市場の動きに連動するインデックス・ファンドで、米国のETF「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」を投資対象としているのが特徴です。

楽天・全米株式インデックス・ファンド — 米国ETFのVTIに投資するファンド
楽天・全米株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・VTI)は、米国の株式市場の動きに連動するインデックス・ファンドで、米国のETF「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」を投資対象としているのが特徴です。

楽天・S&P500インデックス・ファンド

楽天・S&P500インデックス・ファンド(愛称:楽天・S&P500)は、米国の株式市場の動きをとらえることを目指して、S&P500インデックス(円換算ベース)に連動する投資成果を目標として運用を行う投資信託です。

楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド — S&P500指数に連動する投資信託
楽天・S&P500インデックスファンド(愛称:楽天・S&P500)は、米国の株式市場の動きをとらえることを目指して、S&P500インデックス(円換算ベース)に連動する投資成果を目標として運用を行う投資信託です。

楽天・全世界株式インデックス・ファンド

「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」は日本を含む全世界の株式市場の動きに連動するインデックス・ファンドで、米国のETF「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」を投資対象としているのが特徴です。

楽天・全世界株式インデックス・ファンド — FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動する投資信託
「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」は日本を含む全世界の株式市場の動きに連動するインデックス・ファンドで、米国のETF「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」を投資対象としているのが特徴です。 名称 楽天・全世界株式インデッ...

楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド

楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・オールカントリー)は、全世界の株式市場の動きをとらえることを目指して、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(円換算ベース)に連動する投資成果を目標として運用を行う投資信託です。

楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド – MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスに連動する投資信託
楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・オールカントリー)は、全世界の株式市場の動きをとらえることを目指して、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(円換算ベース)に連動する投資成果を目標として運用を行う投資信託です。

定期預金

定期預金は金利が低いため、得られる利息が国民年金基金連合会に支払う手数料(103円)を下回ってしまいます。そのため収支はプラスにはならず、節税のメリットだけを受けることになります。

iDeCoの手数料より金利が低いためマイナス運用となる

おすすめ商品

楽天証券のiDeCoで選択できる取扱商品のうち、次の商品をおすすめします。

  1. 楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)
  2. セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
  3. みずほDC定期預金(1年)

楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)

特徴 格安の手数料で世界中の株式に投資できる
こんな方に 万人向け

「楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)」という愛称が付けられている楽天・全世界株式インデックスファンドは、世界47か国の株式約8,000銘柄に分散投資する投資信託です。

楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)をおすすめするのは、次の3つのポイントです。

  • 先進国から新興国まで世界中の株式をカバー
  • 手数料が格安
  • 株式だけに投資

先進国から新興国まで世界中の株式をカバー

投資対象国は米国および欧州、日本などの先進国に加えて、中国やインドなどの新興国まで及び、大型株から中型株、小型株まで網羅しています。

国別の構成比率は、次のグラフのようになっています。

投資対象国のうち、アメリカが約半分を占めています。これは世界の株式のうち、アメリカ株式の時価総額が群を抜いて多いためです。

企業別に見ると、上位10社は次のようになっています。

順位 企業 比率
1 アップル 1.6%
2 マイクロソフト 1.3%
3 アルファベット 1.2%
4 Amazon.com 1.1%
5 バークシャー・ハサウェイ 0.7%
JPモルガン・チェース 0.7%
Facebook 0.7%
ジョンソン・アンド・ジョンソン 0.7%
9 エクソン・モービル 0.6%
テンセント・ホールディングス 0.6%

日本でも名を知られている有名企業が上位に並んでいます。

3位のアルファベットはGoogleの親会社です。

5位のバークシャー・ハサウェイは株式会社の形態をとった投資ファンドで、「投資の神様」と呼ばれるウォーレン・バフェットが経営してます。

9位のテンセント・ホールディングスは中国のインターネット企業で、中国名は騰訊控股有限公司と言います。アプリの収益が世界一の企業であり、世界最大のゲーム会社でもあります。「WeChat」というインスタントメッセンジャーアプリや「WeChat Pay」というQRコードによるスマホ決済サービスも提供しています。

このように、楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)は、名だたる世界的ブランド企業がひしめきあう先進国株式から、急成長中の企業が多い新興国株式まで世界中の株をカバーしています。

楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)1本だけで、これらすべての企業に投資できるメリットがあります。

手数料が格安

投資信託にかかる費用として、信託報酬があります。楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)の信託報酬は、他の投資信託と比べて格安の手数料となっています。低コストのインデックスファンドとして知られるたわらノーロードシリーズと比べても、その安さが際立ちます。

株式だけに投資

バランス型の投資信託は全世界の株式に加えて、次のものを投資対象としています。

  • 国内債券
  • 先進国債券
  • 新興国債券
  • 国内REIT
  • 先進国REIT

REITとは投資信託が保有する不動産のテナント収入を投資主に還元する上場型不動産投資信託です。

iDeCoの運用益が非課税になるメリットを享受するためには、60歳になるまで運用することになるので、必然的に長期投資になります。

長期投資で大きく値上がりする可能性がある株式に比べて、REITはそれほど値上がりが期待できません。

債券も同様に大きな値上がりは期待できないうえ、世界的な低金利でリターンも微々たるものです。

長期投資を大前提としているiDeCoでは、100%株式に投資した方がおすすめです。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド

特徴 株式と債券にバランス良く投資
こんな方に 40歳以上でリスクを抑えたい方

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドはセゾン投信が運用するバランス型の投資信託です。

おすすめするのは、次の2つのポイントです。

  • リスクを抑えたポートフォリオ
  • 純資産額が大きい人気ファンド

リスクを抑えたポートフォリオ

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは株式と債券の比率が原則50:50で、次のものを投資対象としてます。

  • 国内株式
  • 先進国株式
  • 新興国株式
  • 国内債券
  • 先進国債券

長期投資であれば株式100%で投資することをおすすめしましたが、iDeCoに加入する年齢が40歳以上の方は、運用期間がやや短くなります。

20歳代の方であれば運用期間が30年を超えるので、値動きが激しい株式でもリスクを低減できます。

40歳以上の方は運用期間が20年を切るので、リスクを抑えた方が無難です。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドのポートフォリオは株式と債券の投資比率が原則50:50で、リスクを抑えたアセットアロケーション(資産配分)となっています。

純資産額が大きい人気ファンド

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの純資産額は1,656億円で、楽天証券iDeCoの取扱商品の中では2番目に純資産額が大きい投資信託です。

人気のない投資信託は純資産額が少なく、運用を止めて途中で償還されるリスクがあります。

その点、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは、たいへん人気がある投資信託なので、途中償還のリスクは少ないです。

みずほDC定期預金(1年)

特徴 預金保険機構で保護された定期預金
こんな方に リスクを取りたくない方

定期預金は預金保険機構で保護されているため、ノーリスクと言えます。

ただし、定期預金は金利が低いため、得られる利息が国民年金基金連合会に支払う手数料(103円)を下回ってしまいます。

そのため収支はプラスにはならず、節税のメリットだけを受けることになります。

リスクを取りたくない方で所得が多い場合は、iDeCoで定期預金という選択もありです。

自営業者の方は掛金の上限が月68,000円と多いので、年金の掛金が全額所得控除になるメリットを生かしやすいです。

まとめ

楽天証券でiDeCoを始める場合、基本的には楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)をおすすめします。

とくに若い方は何十年も運用期間がありますので、価格変動が激しい株式だけでも十分耐えきれる時間が残されています。

これから先何十年の間に世界情勢は大きく変わります。そのため、日本だけとか米国だけといった偏った投資はおすすめできません。

30年前に今の中国を予想できましたか?

iDeCoを始めるのが遅かった方には、リスクをある程度抑えたセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドをおすすめします。

どうしてもリスクを取りたくない方には、みずほDC定期預金(1年)をおすすめします。

年金資産の記録管理機関

楽天証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)では、日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー株式会社(JIS&T)が年金資産の記録管理を行っています。

日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー株式会社(JIS&T)の場合、確定拠出年金インターネットサービスで年金資産の記録を確認することができます。確定拠出年金インターネットサービスでは、次のことができます。

  • 残高や時価評価額の照会
  • 取引履歴の照会
  • 商品別配分の変更
  • スイッチング
  • 商品時価・金利の照会
  • 運用実績の照会
  • 個人登録情報の照会

また、インターネットだけでなく、コールセンターへ電話をすることで年金資産の記録を紹介することもできます。

楽天証券のiDeCoについて詳しくは公式サイトをご覧ください。

楽天証券

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