「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は米国の株式市場の動きに連動するインデックス・ファンドで、米国のETF「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」を投資対象としているのが特徴です。
楽天・全米株式インデックス・ファンドの概要
楽天・全米株式インデックス・ファンドの概要は、次のとおりです。
名称 | 楽天・全米株式インデックス・ファンド |
愛称 | 楽天・バンガード・ファンド(全米株式) |
インデックス | CRSP US Total Market Index(CRSPTM1) |
投資対象 | Vanguard Total Stock Market ETF(VTI) |
購入時手数料 | なし |
信託財産留保額 | なし |
信託報酬 | 年0.132% |
運用会社 | 楽天投信顧問 |
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF
「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(Vanguard Total Stock Market ETF)」とは、米国のNYSEアーカ取引所に上場している上場投資信託です。米国の株式を投資対象としていて、大型株から小型株までを網羅し、米国の投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーしています。
バンガード・トータル・ストック・マーケットETFのティッカー・シンボルは「VTI」で、こちらの名前の方が浸透しています。ティッカー・シンボルとは、米国の株式市場で銘柄を識別するための符丁で、日本の証券コードに相当します。日本の証券コードが4桁の数字で表すのに対して、ティッカー・シンボルは1~4文字のアルファベットで表しています。
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)の信託報酬は年0.04%程度であり、米国の株式を対象とした投資信託としては非常に費用が低く抑えられています。ただし、米国のETFであるため、購入時手数料が日本株より高くつきます。また、米ドル建てのため、為替手数料も必要になります。日本から購入する場合は、コストが安いとは言い切れません。
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)は「CRSP USトータル・ストック・マーケット・インデックス」をベンチマークとしています。
楽天証券は米国ETFの一部銘柄を買付手数料無料で購入できます。Vanguard Total Stock Market ETF (VTI) は買付手数料無料の対象銘柄です。ただし、売却時には売却手数料がかかります。
費用
楽天・全米株式インデックスファンドにかかる費用は次のとおりとなっています。
項目 | 費用 |
---|---|
購入時手数料 | なし |
信託報酬 | 年率0.1296%(税込) |
VTIの信託報酬 | 年率0.04% |
トータルの信託報酬 | 年率0.1696% |
信託財産留保額 | なし |
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)より信託報酬が高くなってしまいますが、ノーロード(購入時手数料なし)のうえ、日本円で購入できるので為替手数料がかかりません。
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)に投資する「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」もあります。
実質コスト
楽天・全米株式インデックス・ファンドの第3期(2019年7月17日~2020年7月15日)における実質コストは次のとおりでした。
項目 | 比率 |
---|---|
信託報酬 | 0.132% |
売買委託手数料 | 0.020% |
有価証券取引税 | 0.000% |
その他費用 | 0.027% |
合計 | 0.179% |
出典:運用報告書(全体版)
分配金
楽天・全米株式インデックス・ファンドは、過去に分配金を出した実績がありません。
決算期 | 決算日 | 分配金 |
---|---|---|
1期 | 2018年7月 | 0円 |
2期 | 2019年7月 | 0円 |
3期 | 2020年7月 | 0円 |
有価証券の貸付取引によってパフォーマンスが向上
有価証券の貸付取引とは、ファミリーファンドが保有する有価証券等の一部を証券会社等に貸し付けることで、その品貸料を得る取引です。
楽天・全米株式インデックス・ファンドは、有価証券の貸付取引を行うことによって品貸料を得ています。これにより、さらなる投資成果の向上を図っています。
販売会社
次の金融機関で楽天・全米株式インデックス・ファンドを販売しています。
これらの金融機関では、つみたてNISAでも楽天・全米株式インデックス・ファンドを取り扱っています。ただし、個人型確定拠出年金(iDeCo)でも取り扱っているのは、楽天証券だけです。
楽天証券のiDeCoで取り扱っている商品ラインナップについて、詳しくは次の記事をご覧ください。

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