「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」は日本を含む全世界の株式市場の動きに連動するインデックス・ファンドで、米国のETF「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」を投資対象としているのが特徴です。
名称
楽天・全世界株式インデックス・ファンド
愛称
楽天・VT
委託会社
楽天投信投資顧問株式会社
対象インデックス
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)
「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」とよく似た「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」という投資信託があります。全世界の株式に投資するという点ではどちらも同じですが、こちらはMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(円換算ベース)をベンチマークとしています。
投資形態
楽天・全世界株式インデックス・ファンドは、「楽天・全世界株式インデックス・マザーファンド」を親投資信託(「マザーファンド」)とするファミリーファンド方式で運用します。また、マザーファンドへの投資を通じて、上場投資信託証券(ETF)に投資します。
為替ヘッジ
原則として、為替ヘッジは行いません
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF
「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(Vanguard Total World Stock ETF)」とは、米国のNYSEアーカ取引所に上場している上場投資信託です。米国や欧州、日本、新興国を含む世界の株式を投資対象としていて、全世界の投資可能な市場時価総額の90%以上をカバーしています。
「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)」について詳しくは、次の記事をご覧ください。
設定日
2017年9月29日
信託期間
無期限
決算日
毎年7月15日(ただし、休業日の場合は翌営業日)
費用
楽天・全世界株式インデックスファンドには、以下に示す費用がかかります。
- 信託報酬
- 投資対象とする投資信託証券における報酬
- 売買委託手数料
- 有価証券取引税
- その他費用
購入時手数料
なし
信託財産留保額
なし
信託報酬
年0.132%
投資対象とする投資信託証券における報酬
年0.063%程度
実質コスト
第6期(2022年7月16日~2023年7月18日)における楽天・全世界株式インデックス・ファンドの実質コストは、以下のとおりです。
項目 | 比率 |
---|---|
信託報酬 | 0.133% |
売買委託手数料 | 0.001% |
有価証券取引税 | 0.000% |
その他費用 | 0.024% |
投資対象とする投資信託証券における報酬 | 0.063% |
計 | 0.221% |
分配金
楽天・全世界株式インデックス・ファンドの分配金(税引前、1万口当たり)支払実績は以下のとおりです。
決算期 | 決算月 | 分配金 |
---|---|---|
第1期 | 2018年7月 | 0円 |
第2期 | 2019年7月 | 0円 |
第3期 | 2020年7月 | 0円 |
第4期 | 2021年7月 | 0円 |
第5期 | 2022年7月 | 0円 |
第6期 | 2023年7月 | 0円 |
有価証券の貸付取引によってパフォーマンスが向上
有価証券の貸付取引とは、ファミリーファンドが保有する有価証券等の一部を証券会社等に貸し付けることで、その品貸料を得る取引です。
楽天・全世界株式インデックス・ファンドは有価証券の貸付取引を行うことによって、品貸料を得ています。これにより、さらなる投資成果の向上を図っています。
NISA
少額投資非課税制度(NISA)は、「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の2種類に分類されています。
成長投資枠のNISAは、株式と投資信託(整理・監理銘柄、信託期間20年未満、毎月分配型の投資信託およびデリバティブ取引を用いた一定の投資信託等を除く)が対象です。「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」は、成長投資枠の対象商品です。
つみたて投資枠のNISAでは、一定の条件に基づいて金融庁が定めた対象商品のみに投資できます。「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」は、NISA(つみたて投資枠)の対象商品です。
NISA(つみたて投資枠)の対象商品について詳しくは、次の記事をご覧ください。
iDeCo
個人型確定拠出年金(iDeCo)は、金融機関によって取扱商品が異なります。次の金融機関で、楽天・全世界株式インデックス・ファンドをiDeCoで取り扱っています。
- 松井証券
- 楽天証券
iDeCoについて詳しくは、次の記事をご覧ください。
販売会社
「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」は下記の証券会社・銀行で販売しています。
- 岩井コスモ証券
- auカブコム証券
- SMBC日興証券
- SBI証券
- 岡三証券
- GMOクリック証券
- JTG証券
- 静岡銀行
- ソニー銀行
- PayPay銀行
- フィデリティ証券
- 損保ジャパンDC証券
- 立花証券
- 栃木銀行
- 西日本シティ銀行
- フィデリティ証券
- PayPay銀行
- 松井証券
- マネックス証券
- 三菱UFJ銀行
- 楽天証券 iDeCo
auカブコム証券
auカブコム証券において、au PAYカードで投資信託を積み立てると、毎月の投信積立金額の1%分に相当するPontaポイントが貯まります。また、auカブコム証券のNISA口座では、国内株および米国株の現物取引手数料が無料です。
GMOクリック証券
マネックス証券
マネックス証券において、投信つみたてをマネックスカードで決済すると、積立金額の1.1%分に相当するマネックスポイントが貯まります。また、マネックス証券のNISA口座では、国内株、米国株および中国株の現物取引手数料が無料です。
楽天証券
楽天証券において、楽天キャッシュで投信積立を行うと、積立金額の0.5%分に相当する楽天ポイントが貯まります。
楽天証券のNISA口座では、国内株式、国内ETF、米国株式、米国ETFおよび投資信託の売買にかかる手数料が無料です。また、NISA口座以外でも、「ゼロコース」では国内株式の現物取引と信用取引の取引手数料が無料です。「iシェアーズ・コアTOPIX ETF」も手数料0円で売買することができます。
楽天証券であれば個人型確定拠出年金(iDeCo)口座でも「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」を取り扱っています。楽天証券のiDeCoについて詳しくは次の記事をご覧ください。
評判
「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023」において、「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」は第17位を獲得しています。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- ヴァンガード・トータル・ワールド・ストックETF
- eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
- 結い2101
- たわらノーロード 先進国株式
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
- ひふみ投信
- 農林中金<パートナーズ>長期厳選投資おおぶね
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド
- はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)
- セゾン・グローバルバランスファンド
- SOMPO123先進国株式
- コモンズ30ファンド
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
- 楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)
- <購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンド
- SBI・V・米国増配株式インデックス・ファンド
リスク
楽天・全世界株式インデックス・ファンドには、以下に示すリスクがあります。
- 価格変動リスク
- 株価変動リスク
- 為替変動リスク
- 流動性リスク
- 信用リスク
- カントリー・リスク
価格変動リスク
楽天・全世界株式インデックス・ファンドが実質的に投資する上場投資信託証券は、上場株式同様、市場で取引が行われ、市場の需給の影響を受けて価格が決定されます。需給環境の変化等により当該上場投資信託証券の価格が下落した場合には、基準価額の下落要因となります。
株価変動リスク
楽天・全世界株式インデックス・ファンドが実質的に投資する上場投資信託証券に組入れられた株式の価格は、政治・経済情勢、発行企業の業績、市場の需給関係等の影響を受け変動します。当該株式の価格が下落した場合には、基準価額の下落要因となります。
為替変動リスク
楽天・全世界株式インデックス・ファンドは実質的な外貨建資産について原則として為替ヘッジを行わないため、為替レートの変動により基準価額は変動します。為替レートが円高方向に変動した場合には、基準価額が下落する要因となります。
流動性リスク
楽天・全世界株式インデックス・ファンドが実質的に投資する上場投資信託証券の流動性は、需給環境や市場に対する相場見通し、経済・金融情勢等の変化、当該上場投資信託証券が売買される市場の規模や厚み、市場参加者の差異等の影響を受けます。当該上場投資信託証券の流動性が低下した場合、市場実勢から期待できる価格で売買が実行できず、不利な条件での売買を強いられる可能性があり、その場合、基準価額の下落要因となります。また、これらにより、換金の申込みの受付が中止となる可能性や換金代金の支払いが遅延する可能性があります。
信用リスク
楽天・全世界株式インデックス・ファンドが実質的に投資する上場投資信託証券に組入れられた有価証券の価格は、発行体の倒産、財務状況または信用状況の悪化等の影響を受けます。発行体の経営状態の悪化等により当該有価証券の価格が下落した場合には、基準価額の下落要因となります。
カントリー・リスク
楽天・全世界株式インデックス・ファンドが実質的に投資する上場投資信託証券は、海外の金融・証券市場において投資を行うため、当該国・地域の政治、経済および社会情勢の変化により金融・証券市場が混乱した場合には、基準価額が大幅に下落する可能性があります。
関連記事
参考文献
楽天投信投資顧問株式会社 (2023) 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
コメント