「楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド」は、米国ETFのVYM (Vanguard High Dividend Yield ETF) に投資するファンドです。このブログでは、その分配金や評価などをご紹介します。
概要
「楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド」の概要は次のとおりです。
名称 | 楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド |
愛称 | 楽天・バンガード・ファンド(米国高配当株式) |
投資対象資産 | 株式 |
投資対象地域 | 北米 |
決算頻度 | 年1回 |
投資形態 | ファミリーファンド |
為替ヘッジ | なし |
対象インデックス | FTSE High Dividend Yield Index(円換算ベース) |
購入時手数料 | なし |
信託財産留保額 | なし |
信託報酬 | 年0.132% |
実質コスト | 年0.192%程度 |
NISA | 対象 |
つみたてNISA | 対象外 |
VYM
「バンガード米国高配当株式ETF(Vanguard High Dividend Yield ETF)」とは、米国のNYSEアーカ取引所に上場している上場投資信託(ETF)です。米国の大型株のうち予想配当利回りが史上平均を上回る高配当株式を投資対象としていて「FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス」をベンチマーク(参考指標)としています。
「バンガード米国高配当株式ETF」のティッカー・シンボルは「VYM」で、こちらの名前の方が浸透しています。ティッカー・シンボルとは、米国の株式市場で銘柄を識別するための符丁で、日本の証券コードに相当します。日本の証券コードが4桁の数字で表すのに対して、ティッカー・シンボルは1~4文字のアルファベットで表しています。
銘柄 | Vanguard High Dividend Yield ETF |
和名 | バンガード・米国高配当株式ETF |
シンボル | VYM |
上場市場 | NYSE Arca |
経費率 | 0.06% |
組入上位銘柄
「楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド」の組入上位10銘柄は次のとおりです。(2020年12月末現在)
銘柄 | 業種 | 比率 |
---|---|---|
Johnson & Johnson | ヘルスケア | 3.7% |
JPMorgan Chase & Co. | 金融 | 3.5% |
Procter & Gamble Co. | 生活必需品 | 3.1% |
Verizon Communications Inc. | 通信サービス | 2.2% |
Comcast Corp. Class A | 通信サービス | 2.1% |
Bank of America Corp. | 金融 | 2.1% |
Coca-Cola Co. | 生活必需品 | 1.9% |
Merck & Co. Inc. | ヘルスケア | 1.9% |
PepsiCo Inc. | 生活必需品 | 1.9% |
AT&T Inc. | 通信サービス | 1.8% |
分配金
「楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド」は過去に分配金を出した実績がありません。
決算期 | 決算日 | 分配金 |
---|---|---|
1期 | 2018年7月 | 0円 |
2期 | 2019年7月 | 0円 |
3期 | 2020年7月 | 0円 |
高配当株に投資するファンドではありますが、受け取った配当を分配せずに内部留保して、基準価額を上げる方針のようです。
有価証券の貸付取引によってパフォーマンスが向上
有価証券の貸付取引とは、ファミリーファンドが保有する有価証券等の一部を証券会社等に貸し付けることで、その品貸料を得る取引です。
「楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド」は有価証券の貸付取引を行うことによって、品貸料を得ています。これにより、さらなる投資成果の向上を図っています。
つみたてNISA
金融庁に「つみたてNISA対象商品」として選ばれた投資信託だけが、つみたてNISAの対象となります。「楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド」は、つみたてNISAの対象外です。
つみたてNISAの対象商品について詳しくは、次の記事をご覧ください。

評価
モーニングスターによる「楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド」の評価は次のとおりです。
期間 | レーティング | リターン | 標準偏差 |
---|---|---|---|
3年 | やや低い | 小さい |
楽天証券による「楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド」の評価は次のとおりです。
期間 | レーティング |
---|---|
1年 | |
3年 |
モーニングスターと楽天証券のいずれの評価も芳しくありません。
近年はGAFAやテスラなどのハイテク系企業の株価が大きく伸びています。急成長中の企業は、利益の多くを研究開発や設備投資に投じるため、あまり配当金を出しません。
高配当銘柄はオールド・エコノミーの企業が多いため、パフォーマンスが比較的劣っています。ジョンソン&ジョンソンやコカ・コーラが、GAFAやテスラと同様に成長するでしょうか?
配当は多くても株価が伸びないことが「楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド」のパフォーマンスに影響しています。投資判断において、高配当に拘り過ぎるのも良くありません。
販売会社
次の金融機関で「楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド」を販売しています。
コメント