医療保険とは病気や怪我等を補償する第三分野の保険です。医療保険の種類と選び方をご紹介します。
医療保険とは
医療保険とは、病気やケガによる入院や手術などに備える保険です。
生命保険の特約としてつける場合と、医療保険として単独で契約する場合の2通りあります。
医療保険は、1日の入院について支払い日数の限度があります。また。通算しての支払日数の限度もあります。
限定告知型
通常の医療保険は契約の際に、健康状態の告知や医師の診査が必要です。
限定告知型の医療保険は、所定の告知項目に該当しなければ契約できます。加入しやすい医療保険ですが、保険料は割高になります。
更新型
更新型の医療保険は、一定の期間ごとに契約を更新していきます。所定の年齢までは健康状態にかかわらず、告知なしで更新できます。ただし、更新時の年齢で保険料が計算されます。入院給付金を受け取っても契約を更新できます。
更新が無い全期型の医療保険と比べて、若いころの保険料は安いですが、年齢を重ねるにつれて保険料が高くなっていきます。
再入院した場合
医療保険では、同じ病気を原因として再度入院した場合は、前回の入院と合わせて継続した1回の入院として扱われます。
ただし、前回の入院から180日を経過して再度入院した場合は、別の入院となります。
医療保険の販売会社
民間の保険会社が運営している私的保険は、次の3分野に分けられています。
分野 | 保険 |
---|---|
第1分野 | 生命保険(終身保険、定期保険、養老保険、個人年金保険) |
第2分野 | 損害保険(火災保険、自動車保険、自賠責保険) |
第3分野 | 医療保険、介護保険、傷害保険、がん保険、所得補償保険 |
生命保険会社は第2分野の損害保険を取り扱うことができません。また、損害保険会社は第1分野の生命保険を取り扱うことはできません。
医療保険は生命保険(第1分野)にも損害保険(第2分野)にも属さない第3分野の保険で、生命保険会社と損害保険会社の両方で取り扱っています。
高額療養費
医療保険の必要性を考えるうえで、知っておきたいのが高額療養費の自己負担限度額です。
保険治療を受ける場合、自己負担額には上限があります。
月間の医療費の自己負担額が一定額を超えた場合、その超過額について請求をすれば、あとで返金を受けることができます。
同一月・同一医療機関の窓口における支払額は、自己負担限度額までになります。
70歳未満の自己負担限度額は次のとおりです。
所得区分 | 自己負担限度額 |
---|---|
標準報酬月額 83万円以上 | 252,600円 +(医療費 - 842,000円)× 1% |
標準報酬月額 53万円~79万円 | 167,400円 +(医療費 - 558,000円)× 1% |
標準報酬月額 28万円~50万円 | 80,100円 +(医療費 - 267,000円)× 1% |
標準報酬月額 26万円以下 | 57,600円 |
住民税非課税世帯(低所得者) | 35,400円 |
多くの方が当てはまるでろう標準報酬月額が28万円~50万円の場合、月額の自己負担額はほぼ10万円を下回ります。
医療保険の選び方
医療保険は大きく分けて掛け捨て型と積立型の2種類があります。
それぞれには次のような特徴があります。
掛け捨て型 | 積立型 | |
---|---|---|
保険料 | 安い | 高い |
商品数 | 多い | 少ない |
病気やケガをしなかった場合 | お金は受け取れない | 満期保険金等が受け取れる |
保険の見直し | 損なく乗り換えられる | 中途解約すると損をする |
医療保険の給付金は非課税
入院給付金や手術給付金など、医療保険の給付金は非課税です。
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