オリックス銀行は、おもに資産運用を行うためのネット銀行です。店舗やATMがない代わりに、金利が高い定期預金や金銭信託といった収益性の高い商品を揃えています。この記事では、そのユニークな特徴を紹介します。
オリックス銀行とは
オリックス銀行はオリックスグループのネット銀行です。インターネットや電話を通じた取引が中心ですが、コンサルティング相談のための店舗もあります。
格付 | 銀行 |
---|---|
AA | auじぶん銀行 オリックス銀行 セブン銀行 |
AA- | みずほ銀行 三井住友銀行 三菱UFJ銀行 |
A+ | 埼玉りそな銀行 りそな銀行 |
A | SBI新生銀行 |
A- | あおぞら銀行 イオン銀行 |
メリット
オリックス銀行には次に示すメリットがあります。
月2回まで振込手数料が無料
オリックス銀行の振込手数料は次のとおりです。
回数 | 振込手数料 |
---|---|
月2回まで | 無料 |
3回目以降 | 1回あたり220円 |
オリックス銀行は店舗やATMが無いため、口座から出金するには、他の銀行への振込で行います。つまり、出金する場合にも上記の手数料がかかります。
eダイレクト金銭信託に投資できる
「eダイレクト金銭信託」とは、顧客から預かった信託金をオリックス銀行が選んだ上場企業1社への貸付金で運用する金融商品です。オリックス銀行は貸付先から貸付金の返済を受けて、顧客に元本と収益を還元します。
ブリリアントクラブに入会するとオリックスグループの特典を利用できる
ブリリアントクラブとは、オリックス銀行との取引状況によって加入できる会員サービスです。ブリリアントクラブに入会すると、オリックス銀行やオリックスグループが提供する各種サービスの会員特典を利用できるようになります。
次のいずれかの条件に該当すると、ブリリアントクラブに入会することができます。
- 住宅ローン商品の残高が1億円以上
- プライベートバンキングで取引があり、かつ住宅ローン商品残高が5,000万円以上
- 預金残高、eダイレクト金銭信託残高、かんたん相続信託残高および投資信託時価評価額の合計額が3,000万円以上、かつ預金残高300万円以上
デメリット
オリックス銀行には次に示すデメリットがあります。
年金を受け取れない
年金の受取先として指定できるインターネット専業銀行は限られています。オリックス銀行は年金を受け取れません。
金利
ネット銀行は店舗を持たないことでコストを削減して、その分を預金金利に上乗せすることで預金者を集めるビジネスモデルが一般的です。オリックス銀行も例にもれず、メガバンクと比べて定期預金の金利が高いことで評判です。
預金 | 預金額 | 預入期間 | 金利 |
---|---|---|---|
普通預金 | – | – | 0.21% |
2週間定期預金 | 50万円以上 | 2週間 | 0.22% |
スーパー定期 | 100万円以上 300万円未満 |
6か月 | 0.50% |
1年 | 0.85% | ||
2年 | 0.65% | ||
3年 | 0.65% | ||
5年 | 0.70% | ||
7年 | 0.75% | ||
スーパー定期300 | 300万円以上 1000万円未満 |
6か月 | 0.50% |
1年 | 0.85% | ||
2年 | 0.65% | ||
3年 | 0.65% | ||
5年 | 0.70% | ||
7年 | 0.75% | ||
大口定期 | 1000万円以上 | 6か月 | 0.50% |
1年 | 0.85% | ||
2年 | 0.65% | ||
3年 | 0.65% | ||
5年 | 0.70% | ||
7年 | 0.75% |
ATM
オリックス銀行は、おもに運用を重視する方向けの定期預金が中心となっています。
生活口座としての日常的な現金の出し入れや公共料金の口座振替の利用を前提としていないため、銀行口座への入出金や振り込みなどの手続きを受け付ける店舗やATMはありません。
通帳やキャッシュカードも発行していません。オリックス銀行口座の入出金はすべて振込で行います。
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