オリックス銀行の「eダイレクト金銭信託(予定配当率型)ソフトバンクグループ株式会社第63号」が2024年9月19日から販売されます。予定配当率は年0.69%で、信託期間は1年です。
貸付先
「eダイレクト金銭信託(予定配当率型)ソフトバンクグループ株式会社第63号」の貸付先は、ソフトバンクグループ株式会社です。ソフトバンクグループ株式会社は、ソフトバンクグループ企業を傘下に置く持株会社です。
社名 | ソフトバンクグループ株式会社 |
設立日 | 1981年9月3日 |
本社所在地 | 東京都港区東新橋1-9-1 |
資本金 | 2,387億72百万円(2023年3月末現在) |
子会社数 | 1,280社(2023年3月末現在) |
関連会社数 | 573社(2023年3月末現在) |
共同支配企業 | 38社(2023年3月末現在) |
事業内容 | 純粋持株会社 |
格付 | BB+(S&P)、A-(JCR) |
ソフトバンクグループには、次のグループ企業があります。
- ソフトバンク
- ITmedia
- スプリント(米国)
- YAHOO
- バリューコマース
- アスクル
- イーブックイニシアティブジャパン
- PayPay銀行
- Arm
- ソフトバンク・ビジョン・ファンド
- 福岡ソフトバンクホークス
- SBエナジー
- Vector
- アリババ・グループ
ソフトバンクグループ株式会社の業績は以下のとおりです。
業績 | 2023年3月期 | 2024年3月期 |
---|---|---|
売上高 | 6,570,439 | 6,756,500 |
税引前利益 | △469,127 | 57,801 |
当期利益 | △789,801 | 209,217 |
親会社の所有者に帰属する当期利益 | △970,144 | △227,646 |
格付機関はソフトバンクグループ株式会社を次のように格付けしています。
格付機関 | 格付 |
---|---|
S&P | BB |
JCR | A- |
一般的に格付「BBB」以上が投資適格とされています。つまり、スタンダード&プアーズ(S&P)はソフトバンクグループ株式会社を投資不適格と格付けしています。
投資会社であるソフトバンクグループ株式会社の経営状態は、そのときどきで大きく変化します。本来はリスクに応じて配当率も変わるべきなのですが、これまでの「eダイレクト金銭信託(予定配当型)ソフトバンクグループ株式会社」の予定配当率は年0.48%(税引前)で一定していて変わりません。配当率が変わらないのであれば、経営状態が安定しているときは得、経営状態が不安定なときは損ということになります。
予定配当率
年0.69%(税引前)
スケジュール
「eダイレクト金銭信託(予定配当率型)ソフトバンクグループ株式会社第63号」の募集開始から償還までのスケジュールは以下のとおりです。
- 2024.9.19募集開始
- 2024.10.21募集開始
- 2024.10.28信託契約日
- 2025.10.28信託終了日
- 2025.11.5利払い・償還
募集期間
2024年9月19日~2024年10月21日
信託期間
「eダイレクト金銭信託(予定配当率型)ソフトバンクグループ株式会社第63号」の信託期間は、2024年10月28日(信託契約日)から2025年10月28日(信託終了日)までの1年間です。
利払日
2025年11月5日(年1回)
償還日
2025年11月5日
格付
「eダイレクト金銭信託(予定配当率型)ソフトバンクグループ株式会社第63号」は、株式会社日本格付研究所(JCR)から「J-1」の短期格付を取得しています。なお、格付は将来的に変更されることがあります。
申込単位
100万円単位
キャンペーン
オリックス銀行は以下に示すキャンペーンを実施しています。
- eダイレクト金銭信託初回購入プログラム
eダイレクト金銭信託初回購入プログラム
eダイレクト金銭信託を初めて購入する場合、初めて購入する日に合計100万円以上を購入すると、購入額100万円ごとに現金1,000円がプレゼントされます。プレゼント金額の上限は5,000円です。
実績
オリックス銀行は過去にも次の「eダイレクト金銭信託(予定配当型)ソフトバンクグループ株式会社」を募集しています。
回号 | 予定配当率 | 信託期間 |
---|---|---|
第62号 | 0.48% | 1年 |
第61号 | 0.48% | 1年 |
第60号 | 0.48% | 1年 |
第59号 | 0.48% | 1年 |
第58号 | 0.48% | 1年 |
第57号 | 0.48% | 1年 |
第56号 | 0.48% | 1年 |
第55号 | 0.48% | 1年 |
第54号 | 0.48% | 1年 |
第53号 | 0.48% | 1年 |
第52号 | 0.48% | 1年 |
第51号 | 0.48% | 1年 |
第50号 | 0.48% | 1年 |
第49号 | 0.48% | 1年 |
第48号 | 0.48% | 1年 |
第47号 | 0.48% | 1年 |
第46号 | 0.48% | 1年 |
第45号 | 0.48% | 1年 |
第44号 | 0.48% | 1年 |
第43号 | 0.48% | 1年 |
第42号 | 0.48% | 1年 |
第41号 | 0.48% | 1年 |
第40号 | 0.48% | 1年 |
第39号 | 0.48% | 1年 |
第38号 | 0.48% | 1年 |
第37号 | 0.48% | 1年 |
第36号 | 0.48% | 1年 |
第35号 | 0.48% | 1年 |
第34号 | 0.48% | 1年 |
第33号 | 0.48% | 1年 |
第32号 | 0.48% | 1年 |
第31号 | 0.48% | 1年 |
第30号 | 0.48% | 1年 |
第29号 | 0.48% | 1年 |
第28号 | 0.48% | 1年 |
第27号 | 0.48% | 1年 |
第26号 | 0.48% | 1年 |
第25号 | 0.48% | 1年 |
第24号 | 0.48% | 1年 |
第23号 | 0.48% | 1年 |
第22号 | 0.48% | 1年 |
第21号 | 0.48% | 1年 |
金銭信託とは
「eダイレクト金銭信託」とは、顧客から預かった信託金をオリックス銀行が選んだ上場企業1社への貸付金で運用する金融商品です。オリックス銀行は貸付先から貸付金の返済を受けて、顧客に元本と収益を還元します。
「eダイレクト金銭信託(予定配当率型)ソフトバンクグループ株式会社第63号」の場合、貸付先はソフトバンクグループ株式会社です。
「eダイレクト金銭信託(予定配当率型)ソフトバンクグループ株式会社第63号」の償還日は2024年1月10日です。償還日を迎えると、元本と収益期間が支払われます。
金銭信託と投資信託の違い
金銭信託と投資信託には、次のような違いがあります。
金銭信託 | 投資信託 | |
---|---|---|
信用リスク | あり(リスク分散されていない) | あり(リスク分散されている) |
価格変動リスク | なし | あり |
満期 | あり | なし |
中途売却 | 不可 | 可 |
利回り | ほぼ予定利率のとおり | 無しまたはそのときどきで変動する |
金銭信託は価格変動リスクがないため、信用リスクが顕在化しない限り元本はそのまま返ってきます。利回りは保証されていないものの、ほぼ予定利率のとおり支払われます。ただし、特定の企業に信用リスクが集中しています。
「eダイレクト金銭信託(予定配当率型)ソフトバンクグループ株式会社第59号」の予定配当率は年率0.48%(税引前)です。
予定配当率はあくまでも予定であり、利率は保障されていません。とはいえ、これまでのeダイレクト金銭信託の実績は、予定配当率どおりの利率となっています。
信託報酬
eダイレクト金銭信託は信託元本に対して0.01%~3.00%の信託報酬がかかります。ただし、元本は額面どおり返ってきますし、予定配当率から引かれるわけでもありません。信託報酬を差し引いた結果が予定配当率となっています。
販売会社
「eダイレクト金銭信託(予定配当率型)ソフトバンクグループ株式会社第63号」はオリックス銀行で販売しています。オリックス銀行はオリックス傘下の信託銀行です。オリックス銀行のeダイレクト預金口座には店舗やATMがありません。eダイレクト預金口座の入出金はすべて振込で行います。出金の振込手数料は月2回までは無料で、3回目以降は1回あたり432円がかかります。
オリックス銀行について詳しくは、次の記事をご覧ください。
リスク
「eダイレクト金銭信託(予定配当率型)ソフトバンクグループ株式会社第63号」には、以下に示すリスクがあります。
- 信用リスク
- 強制終了リスク
信用リスク
顧客から預かった信託金は、主に、ソフトバンクグループ株式会社向け無担保貸付金により運用されます。貸付先であるソフトバンクグループ株式会社が破産等の債務不履行状態に陥った場合には、貸付金に係る元利金が返済されず、予定配当率に基づく収益金の配当ができない可能性のほか、信託元本に損失が生じる可能性があります。
強制終了リスク
ソフトバンクグループ株式会社が破産等の債務不履行状態に陥るなどの一定の事由が生じた場合において受託者が必要と認めた場合は、本商品に係る信託契約を信託終了日より前に強制終了させる場合があります。この場合、信託財産の換金処分等に時間を要し、信託財産の償還が大幅に後ずれする可能性があります。
税金
オリックス銀行eダイレクト金銭信託の配当は、20.315%が源泉分離課税されます。源泉徴収されるので、確定申告をする義務はありません。
税金 | 税率 | 分類 |
---|---|---|
所得税 | 15% | 国税 |
復興特別所得税 | 0.315%(所得税額の2.1%) | 国税 |
住民税 | 5% | 地方税 |
評判
利回りが高いことで評判の「eダイレクト金銭信託(予定配当率型)ソフトバンクグループ株式会社」ですが、次のような評判もあります。
オリックス銀行のeダイレクト金銭信託(ソフトバンク)最低単位買おうかと思います。ただ商品の設計上微妙に資金拘束期間が長いのが欠点。2月アタマから募集してるのに信託契約日が3月末で信託終了・支払い日が来年の4月アタマ。最長一年2ヶ月近く拘束される。
— 月のマグマ (@tsukino_magma) 2019年2月20日
eダイレクト金銭信託は信託期間が終了してから元本と金利が支払われるまでに1週間のタイムラグがあります。
オリックス銀行のeダイレクト金銭信託(実質ソフトバンク社債)、
早期販売終了の可能性と書いてあったけど結局最終日まで売ってる。
ちょっと前までは奪い合いになってた条件だと思うけど。
皆値下がりした個別株のナンピンに現金使い過ぎて余裕無いな、さては。— 月のマグマ (@tsukino_magma) March 15, 2019
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参考文献
オリックス銀行株式会社 (2024) eダイレクト金銭信託(予定配当率型)ソフトバンクグループ株式会社第63号
ソフトバンクグループ株式会社 (2023) 格付情報
ソフトバンクグループ株式会社 (2024) 決算短信
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