オリックス銀行の「eダイレクト金銭信託(予定配当率型)Zホールディングス株式会社第16号」が2022年5月12日から販売されます。予定配当率は年0.31%で、信託期間は6か月です。
概要
オリックス銀行「eダイレクト金銭信託(予定配当率型)Zホールディングス株式会社第16号」の概要は次のとおりです。
名称 | eダイレクト金銭信託(予定配当率型) Zホールディングス株式会社第16号 |
予定配当率 | 年0.31%(税引前) |
信託期間 | 2022年6月7日~2022年12月7日(6か月) |
利払日 | 2022年12月14日 |
償還日 | 2022年12月14日 |
申込単位 | 100万円単位 |
募集期間 | 2022年5月12日 ~ 2022年5月31日 |
金銭信託とは
「eダイレクト金銭信託」とは、顧客から預かった信託金をオリックス銀行が選んだ上場企業1社への貸付金で運用する金融商品です。オリックス銀行は貸付先から貸付金の返済を受けて、顧客に元本と収益を還元します。
「eダイレクト金銭信託(予定配当率型)Zホールディングス株式会社第16号」の場合、貸付先はZホールディングス株式会社です。貸付けは無担保で行われます。
eダイレクト金銭信託にはZホールディングスのほかに、次の商品があります。


信託期間
「eダイレクト金銭信託(予定配当率型)Zホールディングス株式会社第16号」の信託期間は、2022年6月7日(信託契約日)から2022年12月7日(信託終了日)までの6か月間です。
利回り
「eダイレクト金銭信託(予定配当率型)Zホールディングス株式会社第16号」の予定配当率は、年率0.31%(税引後0.247%)です。
予定配当率はあくまでも予定であり、利率は保障されていません。とはいえ、これまでのeダイレクト金銭信託の実績は、予定配当率どおりの利率となっています。
実績
オリックス銀行は過去にも次の「eダイレクト金銭信託(予定配当率型)Zホールディングス株式会社」を販売した実績があります。
回号 | 販売開始日 | 予定配当率 | 信託期間 |
---|---|---|---|
第15回 | 2022年3月28日 | 年0.31% | 6か月 |
第14回 | 2022年3月4日 | 年0.31% | 6か月 |
第13回 | 2022年1月21日 | 年0.31% | 6か月 |
第12回 | 2021年12月14日 | 年0.31% | 6か月 |
第11回 | 2021年11月12日 | 年0.31% | 6か月 |
第10回 | 2021年9月21日 | 年0.31% | 6か月 |
第9回 | 2021年8月5日 | 年0.31% | 6か月 |
第8回 | 2021年6月14日 | 年0.31% | 6か月 |
第7回 | 2021年5月14日 | 年0.31% | 6か月 |
第6回 | 2021年2月19日 | 年0.31% | 6か月 |
第5回 | 2021年1月8日 | 年0.31% | 6か月 |
第4回 | 2020年12月1日 | 年0.31% | 6か月 |
第3回 | 2020年9月25日 | 年0.31% | 6か月 |
第2回 | 2020年7月2日 | 年0.31% | 6か月 |
第1回 | 2020年2月28日 | 年0.31% | 6か月 |
前回のeダイレクト金銭信託と比べて、予定配当率と信託期間に変化はありません。
格付
「eダイレクト金銭信託(Zホールディングス株式会社)プログラム」は、株式会社日本格付研究所(JCR)から「J1+」の短期個別債務格付けを取得しています。同プログラムの信用格付けは、同プログラムのもとで発行した、信託受益権の信用力を表します。
短期個別債務格付とは、期限1年以内の債務が履行される確実性を比較できるように等級をもって示すものです。
JCRでは短期個別債務格付を次のように分類しています。
格付 | 説明 |
---|---|
J-1+ | 「J-1」の中でも特に短期債務履行の確実性が高い。 |
J-1 | 短期債務履行の確実性が最も高い。 |
J-2 | 短期債務履行の確実性は高いが、「J-1」より若干劣る。 |
J-3 | 短期債務履行の確実性は認められるが、環境の悪化による影響を被りやすい。 |
NJ | 上位等級より、短期債務履行の確実性が劣る。 |
D | 債務不履行に陥っているとJCRが判断している。 |
原則的に短期格付は長期格付より高くなります。1年以内の短期間であれば、不確実性が低いからです。
リスク
「eダイレクト金銭信託(予定配当率型)Zホールディングス株式会社第16号」には、次に示すリスクがあります。
- 信用リスク
- 流動性リスク
信用リスク
「eダイレクト金銭信託(予定配当率型)Zホールディングス株式会社第16号」は、預金ではありません。元本および利益の保証はありません。また、預金保険および投資者保護基金による保護の対象ではありません。
「eダイレクト金銭信託(予定配当率型)Zホールディングス株式会社第16号」の主な運用資産は、Z ホールディングス株式会社向け無担保貸付金です。貸付先であるZホールディングス株式会社が破産等の債務不履行状態に陥った場合には、当該貸付金の元利金が返済されず、当該貸付金を貸付元本残高金額以下の価額で売却することを余儀なくされ、予定配当率に基づく収益金の配当ができない可能性のほか、信託元本に損失が生じて元本割れになる可能性があります。
流動性リスク
「eダイレクト金銭信託(予定配当率型)Zホールディングス株式会社第16号」は、原則として、中途解約ができません。ただし、委託者(受益者)に以下の特別解約事由が発生した場合、受託者が中途解約準備金額を勘案し、信託財産の交付に支障がないと判断した場合のみ、中途解約できます。
- 受益者が死亡したとき
- 受益者が天災地変その他不可抗力により財産の大部分を滅失したとき
- 受益者が破産手続き開始決定を受けたとき
- 受益者が疾病により生計の維持ができなくなったとき
信託報酬
信託報酬は、信託財産の中から徴収されます。予定配当率にて計算される配当金から徴収されるものではありません。信託報酬の金額は、信託元本に対して年率上限 0.30%から下限 0.01%に相当する金額の範囲内で、受託者が信託約款の定めに従い受領します。上記の範囲内で確定した信託報酬の金額は、募集要項記載の信託終了後に送付する信託財産状況報告書に記載されます。
上限
1回の申し込みにつき、上限金額1億円です。1億円を超える申し込みの場合は、再度手続きが必要です。
Zホールディングス株式会社とは
Zホールディングス株式会社はソフトバンクグループ傘下の持株会社です。元はヤフー株式会社という名前でした。
設立 | 1996年1月31日 |
資本金 | 237,979百万円(2021年12月末時点) |
決算 | 3月末日 |
上場市場 | 東京証券取引所 市場第1部 |
売上 | 1,205,846百万円(2021年3月期) |
営業利益 | 162,125百万円(2021年3月期) |
税引後利益 | 142,615百万円(2021年3月期) |
ソフトバンクグループの持株会社であるソフトバンクグループ株式会社の子会社ではなく、玄孫会社となります。玄孫(やしゃご)とは、孫の孫のことです。携帯電話事業で有名なソフトバンク株式会社の孫会社にあたります。
関係 | 会社 | 上場市場 | コード |
---|---|---|---|
親 | ソフトバンクグループ株式会社 | 東証1部 | 9984 |
子 | ソフトバンクグループジャパン株式会社 | 非上場 | – |
孫 | ソフトバンク株式会社 | 東証1部 | 9934 |
ひ孫 | 汐留Zホールディングス株式会社 | 非上場 | – |
玄孫 | Zホールディングス株式会社 | 東証1部 | 4689 |
Zホールディングス株式会社の傘下には、次のグループ企業があります。
業種 | 会社 |
---|---|
金融 | PayPayアセットマネジメント株式会社 |
株式会社PayPay銀行 | |
Zフィナンシャル株式会社 | |
PayPay株式会社 | |
ワイジェイFX株式会社 | |
ワイジェイカード株式会社 | |
YJキャピタル株式会社 | |
メディア | ヤフー株式会社 |
株式会社GYAO | |
BuzzFeed Japan株式会社 | |
スポーツナビ株式会社 | |
通販 | アスクル株式会社 |
電子書籍 | 株式会社イーブックイニシアティブジャパン |
旅行 | |
雑誌 | 株式会社カービュー |
ASP |
2019年11月にZホールディングス株式会社とLINE株式会社が経営統合することが発表されました。
Zホールディングス株式会社は格付投資情報センター(R&I)から「A+」の発行体格付を付されています。また、日本格付研究所(JCR)から「AA-」の長期格付を付されています。
発行体 | 格付 | ||
---|---|---|---|
S&P | R&I | JCR | |
Zホールディングス株式会社 | – | A+ | AA- |
ソフトバンク株式会社 | – | A+ | AA- |
ソフトバンクグループ株式会社 | BB+ | – | A- |
ソフトバンクグループの頂点に立つソフトバンクグループ株式会社より、Zホールディングス株式会社の方が高い発行体格付を得ています。これは、ソフトバンクグループ株式会社が多額の負債を抱えているためです。
格付について詳しくは、次の記事をご覧ください。

評判と口コミ
個人向け国債キャンペーンがなくなったいま、定期預金よりはいいか:eダイレクト金銭信託(予定配当率型)Zホールディングス株式会社第2号 | オリックス銀行 https://t.co/QGeC6EM8R9
— Kenji Ohta (@oken) July 1, 2020
参考文献
オリックス銀行株式会社 (2022) eダイレクト金銭信託(予定配当率型)Zホールディングス株式会社第16号
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