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タイ株式投資

タイ株

タイ株投資に興味があるあなたへ。この記事ではタイ株式の銘柄や買い方、証券会社をご紹介しています。これを見れば、あなたもタイ株を始められます。

タイ証券取引所(SET)

タイ証券取引所(SET)はタイで唯一の証券取引所です。

タイ証券取引所には2つの市場区分があります。

  • メインボード
  • mai (Market for Alternative Investment)

mai市場とはMarket for Alternative Investmentの略称で、中小企業のためのオルタナティブ株式市場です。

取引時間

タイ証券取引所(SET)の立会時間は次のとおりです。

タイ証券取引所の立会時間
現地時間 日本時間
前場 10:00 ~ 12:30 12:00 ~ 14:30
後場 14:30 ~ 16:30 16:30 ~ 18:30

休場日

タイ証券取引所は祝日に休場します。2021年におけるタイの祝日は次のとおりです。

タイの祝日(2021年)
日付 祝日
1月1日 元旦(ワンピーマイ)
2月12日 春節
2月26日 万仏祭(マカブーチャ)
4月6日 チャクリー王朝記念日
4月12日 特別公休日
4月13日~4月15日 旧正月(ソンクラーン)
5月3日 レイバーデイの振替休日
5月4日 国王戴冠記念日
5月26日 仏誕節(ヴィサカブーチャ)
6月3日 王妃誕生日
7月26日 三宝節の振替休日
7月28日 国王誕生日
8月12日 シリキット大后記念日(母の日)
9月24日 ラーマ9世の追悼日
10月13日 ラーマ9世記念日
10月22日 チュラロンコーン大王記念日の振替休日
12月6日 ラーマ9世誕生日(父の日)の振替休日
12月10日 憲法記念日
12月31日 大晦日

7月25日は入安居(カオパンサー)という祝日ですが、この日は官公庁のみ休みとなります。タイ証券取引所は民間企業なので休場になりません。

SET指数

SET指数とは、タイ証券取引所メインボードの全銘柄を対象とする株価指数です。1975年4月30日を100として算出しています。

時価総額が大きく、流動性の高い50銘柄を対象としたSET50指数や、100銘柄を対象としてSET100指数もあります。

タイの株価指数
株価指数 対象銘柄
SET指数 タイ証券取引所の全銘柄
SET50指数 時価総額が大きく、流動性の高い50銘柄
SET100指数 時価総額が大きく、流動性の高い100銘柄
MAI指数 タイ証券取引所MAI市場の全銘柄

タイの株式には3種類ある

タイ証券取引所で取引されている株式は、次の3種類に分類されます。

タイの株式
ローカル株 フォーリン株 NVDR
配当 タイ人は受け取れる
外国人は受け取れない
タイ人は受け取れない
外国人は受け取れる
受け取れる
ワラント タイ人は受け取れる
外国人は受け取れない
タイ人は受け取れない
外国人は受け取れる
受け取れる
議決権 タイ人は行使できる
外国人は行使できない
タイ人は行使できない
外国人は行使できる
行使できない

ローカル株は、外国人が配当を受け取ることができず、議決権を行使できない株式です。

フォーリン株は、タイ人が配当を受け取ることができず、議決権を行使できない株式です。フォーリン株は流動性が低い銘柄が多いです。

NVDRは議決権無し預託証券で、議決権を行使できません。

銘柄

タイ株の銘柄について、SET50指数に採用されている銘柄をセクター別にご紹介します。

エネルギー

タイ株のうちエネルギーセクターに分類されるのは、次の銘柄です。

シンボル 銘柄
PTT PTT
PTTEP PTT Exploration and Production
TOP Thai Oil
GLOW Glow Energy
IRPC IRPC
EGCO EGCO
BCP Bangchak Petroleum
TTW Thai Tap Water Supply
BANPU Banpu

PTT(タイ石油公社)は石油・ガス会社で、タイ株式の中でも最大の時価総額を誇る銘柄です。発電、石油化学製品、石油・ガスの炭鉱・生産、ガソリン小売事業に携わってます。

タイ石油公社のロゴを掲げたガソリンスタンドがタイ全土にありますので、タイを旅行された方なら一度は見かけたことがあると思います。

銀行

タイ株のうち銀行セクターに分類されるのは、次の銘柄です。

銀行
シンボル 銘柄 SET50 SET100
SCB The Siam Commercial Bank
KBANK Kasikorn Bank
BBL Bangkok Bank
KTB Krung Thai Bank
TMB TMB Bank
TCAP Thanachart Capital

バンコクでは街中のいたるところに銀行ATMがあり、24時間営業しています。日本でもようやくコンビニATMが設置されましたが、バンコクでは30年以上前から整備されてます。

タイに旅行された方であれば、両替等でこれらの銀行ATMに少なからず訪れたことがあるのではないでしょうか。

サイアム商業銀行(Siam Commercial Bank)はタイ王国最初の商業銀行で、タイ王室が設立しました。

カシコン銀行(Kasikorn Bank)はタイ王国4大銀行のひとつで、ラムサム財閥が設立しました。

バンコク銀行(Bangkok Bank)はタイ王国最大手の銀行で、潮州系財閥が設立しました。日本にも支店があります。

TMB銀行(TMB Bank)とタナチャート銀行(Thanachart Capital)は、2020年から2021年にかけて業務統合する予定です。

情報通信技術

タイ株のうち情報通信技術セクターに分類されるのは、次の銘柄です。

シンボル 銘柄
ADVANC Advanced Info Service
INTUCH Intouch Holdings
TRUE True Corporation
DTAC Total Access Communication
JAS Jasmine International

ADVANC、TRUEおよびDTACは、タイの携帯電話事業者です。

ADVANCは「AIS」というブランド名で知られ、タイの携帯電話事業者を代表する存在です。日本でたとえると、NTTドコモのような存在です。

True CorporationはCPグループの通信事業者で、SET50およびSET100の採用銘柄です。加入電話、携帯電話、ブロードバンド、ケーブルテレビおよびEコマースなどの事業を行っています。携帯電話事業ではAISに次ぐ業界第2位、ブロードバンド事業およびケーブルテレビ事業では業界第1位です。

食品・飲料

タイ株のうち食品・飲料セクターに分類されるのは、次の銘柄です。

シンボル 銘柄
MINT Minor International
CPF Charoen Pokphand Foods
TU Thai Union Group
M MK Restaurant Group
CBG Carabao Group

MK Restaurant Groupはバンコク市内に複数の店舗を持つタイスキレストラン「MKレストラン」を運営する会社です。旅行ガイドブックに必ず載っている有名なお店で、日本にも店舗があります。

不動産

タイ株のうち不動産セクターに分類されるのは、次の銘柄です。

シンボル 銘柄
CPN Central Pattana
LH Land and Houses
PS Pruksa Real Estate
WHA WHA Corporation1

素材

タイ株のうち素材セクターに分類されるのは、次の銘柄です。

シンボル 銘柄
SCC Siam Cement
SCCC Siam City Cement
TASCO Tipco Asphalt
TPIPL TPI Polene

運輸

タイ株のうち運輸セクターに分類されるのは、次の銘柄です。

シンボル 銘柄
AOT Airports of Thailand
BTS BTS Group Holdings
BA Bangkok Airways

AOT(タイ空港公社)はタイの国際空港を運営する会社です。既に民営化されてますが、現在でもタイ運輸省が最大の株主となってます。

タイ空港公社は、次の空港を運営しています。

  • スワンナプーム国際空港
  • ドンムアン国際空港
  • プーケット国際空港
  • チェンマイ国際空港
  • ハジャイ国際空港
  • チェンライ国際空港

BTSはバンコクで高架鉄道を運営する会社です。バンコクへ旅行に行ったことがある方なら、一度は乗ったことがあるのではないでしょうか。

BTSの開業当時に乗ったことがあるのですが、バス運賃より高いこともあって、当時の車内はガラガラでした。その後、路線の延伸を続け、今では車内が混雑することも珍しくありません。

商業

タイ株のうち商業セクターに分類されるのは、次の銘柄です。

シンボル 銘柄
CPALL CP All
HMPRO Home Product Center
ROBINS Robinson Department Store

CP AllはCPグループの小売業者で、セブンイレブンを運営しています。

Robinson Department Storeは、バンコク市内のあちこちで見かけるロビンソン・デパートの運営会社です。昔は高級デパートだったらしいのですが、現在は庶民的なお店になってます。

ヘルスケア

タイ株のうちヘルスケアセクターに分類されるのは、次の銘柄です。

シンボル 銘柄
BDMS Bangkok Dusit Medical Services
BH Bumrungrad International Hospital

バルムンラード国際病院(Bumrungrad International Hospital)はバンコクにある病院です。日本人医師もいて、日本語で治療が受けられます。

建設

タイ株のうち建設セクターに分類されるのは、次の銘柄です。

シンボル 銘柄
CK CH. Karnchang
ITD Italian Thai Development

石油・化学

タイ株のうち石油・化学セクターに分類されるのは、次の銘柄です。

シンボル 銘柄
PTTGC PTT Global Chemical
IVL Indorama Ventures

その他

シンボル 銘柄 セクター
DELTA Delta Electronics (Thailand) 電子部品
BLA Bangkok Life Assurance 保険
BEC BEC World メディア・出版
CENTEL Central Plaza Hotel 旅行・レジャー
SAWAD Srisawad Power 1979 証券

証券会社

次の証券会社でタイ株を取り扱っています。

タイ株取扱証券会社
証券会社 取扱銘柄数 手数料
アイザワ証券 194 1.620%
東洋証券 92 0.864%
SBI証券 77 1.000%
楽天証券 74 1.000%

投資信託

タイ株を含む新興国株式に投資する投資信託は数多いのですが、タイ株式に特化した投資信託は非常に少ないです。

イーストスプリング・タイ株式オープン

イーストスプリング・タイ株式オープンは、おもにタイ企業の株式等を投資対象とする投資信託證券に投資を行います。

イーストスプリング・タイ株式オープンの概要
運用会社 イーストスプリング・インベツトメンツ
投資形態 ファンド・オブ・ファンズ
為替ヘッジ なし
決算頻度 年2回
購入時手数料 販売会社により異なる
信託財産留保額 0.3%
信託報酬 1.32%
実質コスト 1.8506%(税込)

イーストスプリング・タイ株式オープンと新興国株の騰落率を比較してみると、イーストスプリング・タイ株式オープンの方が若干成績が良くなっています。

ファンドと他の代表的な資産クラスとの騰落率の比較
ファンド 新興国株
最大値 36.1 37.4
最小値 -23.6 -27.5
平均値 9.2 8.5

出典:目論見書(2019)

上場投資信託(ETF)

タイ株式への投資は、上場投資信託(ETF)を通じても行えます。

NEXT FUNDSタイ株式SET50指数連動型上場投信

NEXT FUNDSタイ株式SET50指数連動型上場投信は、タイを代表する株価指数であるSET50指数の円換算値との連動を目指すETF(上場投資信託)です。

NEXT FUNDSタイ株式SET50指数連動型上場投信
証券コード 1559
対象指標 SET50指数
売買単位 1口単位
制度信用取引 貸借銘柄
マーケットメイク なし
管理会社 野村アセットマネジメント
信託報酬 年0.605%

東証1部に上場しているETFなので、ほぼすべての証券会社で取引できるのがメリットです。

制度信用取引の貸借銘柄なので、空売りすることもできます。

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