2018年12月10日、戸田建設が個人向け社債を発行します。
戸田建設株式会社第4回無担保社債の概要
戸田建設オフショアウインドパワーグリーンボンドは、調達資金の全額を浮体式洋上風力発電施設の建設のための設備投資資金に充当することを予定しています。
名称 | 戸田建設株式会社 第4回無担保社債(社債間限定同順位特約付) |
愛称 | 戸田建設オフショアウインドパワーグリーンボンド |
期間 | 5年 |
利率 | 年率0.25%(税引前) |
発行日 | 2018年12月21日 |
償還日 | 2023年12月21日 |
発行価格 | 額面100円につき100円 |
申込単位 | 100万円単位 |
募集期間 | 2018年12月10日~12月20日 |
利払日 | 年2回(毎年6月21日、12月21日) |
発行総額 | 50億円 |
格付 | A-(R&I)取得予定 |
戸田建設とは
「戸田建設株式会社 第4回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」の発行体(債券の発行元)は戸田建設株式会社です。
戸田建設株式会社は準大手ゼネコンで、東証1部に上場しています。(証券コード1860)
三菱系の建設会社であることから、三菱系の顧客が多いのが特徴です。歴史的建造物など戦前から官公庁や大学に数多くの実績を持ち、とくに病院や福祉関連施設を数多く手がけています。
戸田建設のおもな施工実績には次のものがあります。
- 早稲田大学大隈講堂
- 東京湾アクアライン
- 東京国際空港
- 関西国際空港
- 旭川空港
- 茨城県庁舎
- 愛知県庁舎
- 日本経済新聞 東京本社ビル
- 丸の内オアゾ
- 有楽町イトシア
- 泊発電所
戸田建設はゼネコン屈指の強固な財務体質を備えた堅実経営の企業として知られ、自己資本比率45.3%と業界トップレベルの安定性を持ちます。有利子負債を上回る預金を持っていて、事実上の無借金ゼネコンです。
良好な財務体質から、R&I(格付け投資情報センター)の格付けにおいて、大手ゼネコンに並ぶ「A-」に位置づけられるなど、社会的な信用・評価が高い企業です。
グリーンボンドとは
グリーンボンドとは、環境事業に要する資金を調達するために発行する債券です。
「戸田建設オフショアウインドパワーグリーンボンド」は、国際資本市場協会(International Capital Market Association)が定義する「グリーンボンド」の特性に従った債券である旨、ESG評価会社であるSustainalyticsよりセカンドオピニオンを取得しています。
また、株式会社格付投資情報センターによる「R&I グリーンボンドアセスメント」の最上位評価である「GA1」(グリーンボンドの資金調達が、環境問題の解決に資する事業に投資される程度が非常に高い)の予備評価を取得しています。
社債間限定同順位特約とは
「戸田建設株式会社 第4回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」には担保がありません。
ただし、社債間限定同順位特約が付いていますので、もし戸田建設が担保付きの社債を発行する場合は、戸田建設オフショアウインドパワーグリーンボンドにも担保が付きます。
戸田建設株式会社第4回無担保社債の格付
R&I(格付投資情報センター)による「戸田建設株式会社 第4回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」の格付は「A-」を取得予定です。
R&Iの格付「A-」とは、「信用力は高く、部分的に優れた要素がある。」を意味しています。マイナスの表示は、下位格(BBB)に近いことを意味しています。
格付 | 説明 |
---|---|
AAA | 信用力は最も高く、多くの優れた要素がある。 |
AA | 信用力は極めて高く、優れた要素がある。 |
A | 信用力は高く、部分的に優れた要素がある。 |
BBB | 信用力は十分であるが、将来環境が大きく変化する場合、注意すべき要素がある。 |
BB | 信用力は当面問題ないが、将来環境が変化する場合、十分注意すべき要素がある。 |
B | 信用力に問題があり、絶えず注意すべき要素がある。 |
CCC | 信用力に重大な問題があり、金融債務が不履行に陥る懸念が強い。 |
CC | 発行体のすべての金融債務が不履行に陥る懸念が強い。 |
D | 発行体のすべての金融債務が不履行に陥っているとR&Iが判断する格付。 |
戸田建設株式会社第4回無担保社債の販売会社
「戸田建設株式会社 第4回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」は、次の証券会社で販売しています。
- SMBC日興証券
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、インターネットトレードでも取り扱っています。
個人向け社債の購入方法について、詳しくは次の記事をご覧ください。
関連記事
個人向け社債については、次の記事もご覧ください。
コメント