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外貨建て保険とは

保険

外貨建て保険とは、保険料を外貨で払い込み、保険金も外貨で受け取る保険です。この記事では、外貨建て保険のメリットや手数料、リスク、税金などを紹介しています。

外貨建て保険とは

外貨建て保険とは、保険料を外貨で払い込み、保険金も外貨で受け取る保険です。外貨といっても選択肢はあまりなく、ほとんどは米ドルか豪ドルとなります。

外貨建て保険のメリット

日本は超低金利ですが、外国は日本より金利が高いことが多いため、保険金や解約返戻金が多くもらえる可能性があります。

たとえば、三菱UFJ銀行の金利は次のようになっています。

三菱UFJ銀行の金利
預金 日本円 米ドル 豪ドル
普通預金 0.001% 0.200% 0.300%
定期預金(1年) 0.010% 0.670% 0.300%

外貨建て保険の手数料

外貨建て保険には、保険としての手数料のほかに、為替手数料がかかります。

日本円を外貨に替えるには、為替手数料がかかります。日本円を外貨に替えるときの為替レート(TTS)と外貨を日本円に替えるときの為替レート(TTB)に違いがあり、この差が為替手数料となります。

たとえば、三菱UFJ銀行の為替手数料は次のようになっています。

三菱UFJ銀行の為替手数料
外貨 TTS TTB 差額
米ドル 111.57円 111.07円 0.5円
豪ドル 79.58円 78.58円 1.0円

※為替レートは2019年3月19日時点

つまり、10,000豪ドル(約79万円)の為替手数料は10,000円となります。

外貨建て保険のリスク

外貨建て保険には、次のリスクがあります。

  • 信用リスク
  • 為替リスク
  • カントリーリスク

信用リスク

外貨建て保険に限らず、すべての保険には信用リスクがあります。保険会社が破綻すると、満期保険金が支払われなくなる可能性があります。

保険会社の健全性は、ソルベンシー・マージン比率などによって判断することができます。

為替リスク

為替レートは日々刻々と変動しています。外貨建て保険の保険料や満期保険金は外貨建てでは決まっていますが、為替レートの変動により、日本円による保険料や満期保険金が変動します。

円安になると、受け取れる保険金が増えますが、払い込む保険料も高くなります。円高になると、払い込む保険料が安くなりますが、受け取れる保険金も減ります。

為替レートの変動による外貨建て保険への影響
為替レート 保険料 受取り保険金
円安 高くなる 高くなる
円高 安くなる 安くなる

カントリーリスク

外国の法改正や政情不安などによって、外貨建て保険が影響を受けることがあります。

アメリカやオーストラリアは資本主義かつ民主主義の先進国であり、カントリーリスクが比較的小さい国ではあります。それでも、日本の法律や行政が及ばないことは考慮に入れておくべきでしょう。

具体的には、非居住者(外国人)に対して不利になるような税制改正がカントリーリスクとして挙げられます。

外貨建て保険の税金

外貨建て保険の保険金や返戻金を日本円で受け取った場合は、円建て保険と同様に一時所得となります。

外貨建て保険の保険金や返戻金を外貨で受け取った場合は、為替差益があれば雑所得となります。

外貨建て保険の税金
所得 所得区分 計算式
保険金・返戻金 一時所得 (受取り額 - 払込み額 - 50万円)÷ 2
為替差益 雑所得 差益

円建ての生命保険と同様に、外貨建て保険の保険料も生命保険料控除が受けられます。

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