MYDCとは、ロボアドバイザーのTHEOを手掛ける株式会社お金のデザインが提供している個人型確定拠出年金(iDeCo)です。この記事では、MYDCの商品や手数料を紹介します。
お金のデザイン
株式会社お金のデザインは、スマホから始められるおまかせ資産運用ロボアドバイザーTHEOを手掛ける会社で、東海東京フィナンシャル・ホールディングスの関連会社です。
手数料
iDeCoには毎月かかる手数料があります。
種類 | 支払先 | 手数料(月額) |
---|---|---|
事務手数料 | 国民年金基金連合会 | 103円 |
資産管理手数料 | 信託銀行 | 64円 |
運営管理手数料 | お金のデザイン | 291円 |
国民年金基金連合会に支払う事務手数料と信託銀行に支払う資産管理手数料は、どの金融機関を選んでも同じ金額がかかります。
運営管理手数料はiDeCoを取り扱う金融機関が自由に決めてよいので、証券会社や銀行によって金額が異なります。MYDCの場合は月額291円かかります。
商品
MYDCのiDeCoでは、次の商品を取り扱っています。
- THEOグロース・ファンド(世界の株式中心)
- THEOインカム・ファンド(世界の債券中心)
- THEOリアルアセット・ファンド(世界の実物資産中心)
- イオン銀行DC定期預金(5年)
- SBI新生銀行DC定期預金 (5年)
THEOグロース・ファンド(世界の株式中心)
THEOグロース・ファンド(世界の株式中心)は、世界の株式を中心に運用する投資信託です。
決算頻度 | 年1回 |
投資対象地域 | グローバル(日本を含む) |
投資形態 | ファミリーファンド |
為替ヘッジ | なし |
購入時手数料 | なし |
信託財産留保額 | なし |
信託報酬 | 年0.44% |
THEOグロース・ファンドでは、直接世界の株式に投資するのではなく、米国の上場投資信託(ETF)を通じて投資しています。具体的には、次のETFです。
- バンガード FTSE・ヨーロッパETF
- バンガード 米国ミッドキャップ・バリューETF
- バンガード 米国バリューETF
- バンガード FTSE・パシフィックETF
- iシェアーズ MSCIジャパンETF
- ウィズダムツリー インド株収益ファンド
- iシェアーズ MSCIパシフィック(除く日本)ETF
- バンガード 米国ミッドキャップ・グロースETF
- iシェアーズ MSCI メキシコ ETF
iDeCoは原則60歳以降まで年金資産を引き出せませんので、必然的に長期投資となります。株式は長期的に値上がりする傾向があるので、掛金の中心をTHEOグロース・ファンドに配分するのがよいでしょう。
THEOインカム・ファンド(世界の債券中心)
THEOインカム・ファンド(世界の債券中心)は、世界の債券を中心に運用する投資信託です。
決算頻度 | 年1回 |
投資対象地域 | グローバル(日本を含む) |
投資形態 | ファミリーファンド |
為替ヘッジ | なし |
購入時手数料 | なし |
信託財産留保額 | なし |
信託報酬 | 年0.44% |
THEOインカム・ファンドでは、直接世界の債券に投資するのではなく、米国の上場投資信託(ETF)を通じて投資しています。具体的には、次のETFです。
- iシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETF
- iシェアーズ 米国 MBS ETF
- iシェアーズ 米国国債 7-10年 ETF
- iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF
- SPDR ブルームバーグ・バークレイズ・ハイ・イールド債券 ETF
- バンガード 米国短期社債ETF
- iシェアーズ J.P.モルガン・米ドル建てエマージング・マーケット債券 ETF
- SPDR ブラックストーン/GSOシニアローンETF
- iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF
これらは国債だけでなく、投資適格債やハイ・イールド債、モーゲージに投資するETF群です。国債を中心とした一般的な債券ファンドより利回りが期待できますが、その分リスクも高くなっています。
THEOリアルアセット・ファンド(世界の実物資産中心)
THEOリアルアセット・ファンド(世界の実物資産中心)は、世界の実物資産を中心に運用する投資信託です。
決算頻度 | 年1回 |
投資対象地域 | グローバル(日本を含む) |
投資形態 | ファミリーファンド |
為替ヘッジ | なし |
購入時手数料 | なし |
信託財産留保額 | なし |
信託報酬 | 年0.44% |
THEOリアルアセット・ファンドでは、直接世界の実物資産に投資するのではなく、米国の上場投資信託(ETF)を通じて投資しています。具体的には、次のETFです。
- iシェアーズ 米国物価連動国債 ETF
- iシェアーズ 米国不動産 ETF
- インベスコ DB コモディティ・インデックス・トラッキング・ファンド
- iシェアーズ ゴールド・トラスト
- iシェアーズ グローバル・インフラ ETF
- iシェアーズ シルバー・トラスト
- iシェアーズ グローバル・ティンバー&フォレストリー ETF
これらは物価連動債や不動産、コモディティ、インフラ株、林業株などを対象とした、インフレに強いETF群です。
株式と異なり、実物資産(コモディティ)は長期的に値上がりする傾向はありません。インフレヘッジとして、掛金の一部に留めておいたほうがよいでしょう。
定期預金
イオン銀行とSBI新生銀行の5年物定期預金です。
定期預金は価格変動リスクはないものの金利が低いため、iDeCoの月額手数料を差し引くとマイナスになることがほとんどでしょう。
掛金の所得控除による節税だけがメリットとなります。
iDeCoとローンを組み合わせたMYDC Plus
MYDC PlusとはMYDC加入者と対象とた無担保ローンサービスで、損保ジャパン日本興亜とSOMPOクレジットが提供しています。
iDeCoに加入すると、原則60歳以降まで年金資産を引き出せません。結婚や教育、自動車購入、旅行など、まとまった資金ニーズのために手元資金を残しておくため、掛金を抑える必要があります。MYDC PlusによってiDeCoの掛金を増やすことができます。
なお、MYDC Plusは地方職員団体、企業・団体向けのサービスです。
iDeCoについて詳しくは次の記事をご覧ください。
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