PR

ファンドラップの運用成績を銀行・証券会社ごとに比較 2023年版

ランキング

ファンドラップをどこの証券会社や銀行で行うかお悩みのあなたへ。この記事では、金融庁が調査・公表している統計を基にファンドラップを比較しています。これを見れば、どこを選べばお得なのかすぐに分かります。

ファンドラップとは

ファンドラップとは、投資家が証券会社や銀行と投資一任契約を締結したうえで、投資家が預けた資金を証券会社や銀行が投資信託(ファンド)で運用する仕組みです。

投資家が投資信託で資産運用する場合、通常は自分で選んで購入しますが、ファンドラップでは証券会社や銀行が投資信託を選びます。数千種類ある投資信託の中から適切なものを選ぶことは初心者には困難ですが、ファンドラップなら専門家が選んでくれます。

ファンドラップの比較

運用成績の比較

ファンドラップの運用は証券会社や銀行が行うので、運用の巧拙が如実に現れます。では、ファンドラップはどこの証券会社や銀行を選べばいいのでしょうか? ブログやSNSで評判や口コミを調べる方法もありますが、評判や口コミは個人の主観に過ぎませんので、あてにはできません。データとしても乏しすぎます。実は、ファンドラップの運用成績は金融庁が調査・公表しています。銀行や証券会社などの各金融機関が監督官庁である金融庁へ報告する統計データなので、個人の評判や口コミより正確で参考になります

ファンドラップの運用成績を過去5年間の費用控除後リターン(年率)で比較したランキングは次のとおりです。

過去5年間の費用控除後リターン
順位 ファンドラップ リターン(年率)
1 ON COMPASS 4.6%
2 楽ラップ 2.0%
3 ダイワ ファンドラップ オンライン 1.9%
4 ダイワ ファンドラップ 1.8%
5 三井住友ファンドラップ(SMA) 1.6%
6 いちよしファンドラップ ドリーム・コレクション 1.5%
7 野村SMA(エグゼクティブ・ラップ) 1.2%
7 水戸ファンドラップ 1.2%
9 アイザワファンドラップ 1.1%
9 日興ファンドラップ(エドモンド・ロスチャイルド) 1.1%
11 SMBCファンドラップ 1.0%
11 ダイワファンドラップ プレミアム 1.0%
13 野村ファンドラップ 0.9%
13 Mizuho Fund Wrap 0.9%
15 みずほファンドラップ 0.7%
16 ウエルス・スクエア ファンドラップ 0.5%
17 りそなファンドラップ △0.9%
18 MUFGファンドラップ △2.3%
19 東海東京ファンドラップ △2.4%
20 ダイワSMA △3.7%

※2022年末時点

ファンドラップの運用成績を過去3年間の費用控除後リターン(年率)で比較したランキングは次のとおりです。

過去3年間の費用控除後リターン
順位 ファンドラップ リターン(年率)
1 ON COMPASS 6.3%
2 ON COMPASS+ 3.5%
3 水戸ファンドラップ 2.5%
4 ダイワ ファンドラップ 2.4%
5 日興ファンドラップ(エドモンド・ロスチャイルド) 2.3%
6 三井住友信託ファンドラップ(SMA) 2.1%
7 GRAN GOAL 1.8%
8 SMBCファンドラップ 1.5%
9 アイザワファンドラップ楽ラップ 1.4%
10 ダイワ ファンドラップ オンライン 1.2%
10 野村SMA(エグゼクティブ・ラップ) 1.2%
12 ダイワファンドラップ プレミアム 1.1%
12 野村ファンドラップ 1.1%
14 みずほファンドラップ 0.8%
15 Mizuho Fund Wrap 0.6%
16 ウエルス・スクエア ファンドラップ 0.4%
17 りそなファンドラップ △2.2%
18 ダイワSMA △2.7%
19 MUFGファンドラップ △3.3%
20 東海東京ファンドラップ △4.6%

※2022年末時点

手数料の比較

ファンドラップの手数料は、運用成績に関わらず一定の手数料を徴収する「固定報酬型」と、運用益に応じて手数料を徴収する「成果報酬型」の2種類があります。

固定報酬型ファンドラップの手数料を比較したランキングは次のとおりです。

固定報酬型の手数料
ファンドラップ 手数料 備考
楽ラップ 0.7150%
ごうぎん証券
山陰合同銀行
0.7150% ボンドコア・プログラム
2,000万円以下の部分
ダイワファンドラップ(資産保全重視) 0.7700% 1億円以下の部分
ON COMPASS 1.0075%
ダイワファンドラップ プレミアム(より安定) 1.1000% 1,000万円以下の部分
ダイワファンドラップ オンライン 1.1000%
SMBC日興証券 1.3200% 5,000万円以下の部分
関西みらい銀行
埼玉りそな銀行
りそな銀行
1.3200%
山陰合同銀行 1.3750% マスター・プログラム
2,000万円以下の部分
三菱UFJ信託銀行 1.5400%
ダイワファンドラップ 1.5400% 1,000万円以下の部分
三井住友信託銀行 1.5400%
東海東京証券 1.6500% 5,000万円以下の部分
みずほ証券 1.6500%
ダイワファンドラップ プレミアム(より積極) 1.7600% 1,000万円以下の部分
水戸証券 2.2000% 5,000万円以下の部分
GAIA 35,000円

※手数料は税込

成功報酬型ファンドラップの手数料を比較したランキングは次のとおりです。

成功報酬型の手数料
金融機関 手数料
楽天証券 運用資産の0.605% + 運用益の5.5%
関西みらい銀行
埼玉りそな銀行
りそな銀行
運用資産の1.210% + 運用益の11%
三菱UFJ信託銀行 運用資産の1.320% + 運用益の11%
みずほ証券 運用資産の1.320% + 運用益の11%
水戸証券 運用資産の1.650% + 運用益の11%
三井住友信託銀行 運用資産の1.023% + 運用益の16.5%
東海東京証券 運用資産の1.122% + 運用益の16.5%

※手数料は税込

「成功報酬型」と謳っていながら、1.2%以上の下駄(固定報酬)を履かせているところも多いのが現状です。実質的に成功報酬の体を成していないので、注意が必要です。

なお、次の証券会社には成功報酬型のファンドラップはありません。

  • SMBC日興証券
  • 山陰合同銀行
  • 大和証券

ファンドラップ商品

ON COMPASS

ON COMPASSはマネックス・アセットマネジメント株式会社が提供しているファンドラップです。いくつかの質問に答えるだけで、最適な投資信託の組み合わせで資産運用を始めることができます。ON COMPASSについて詳しくは以下の記事をご覧ください。

ON COMPASS マネックス・アセットマネジメントのファンドラップ
ON COMPASSはマネックス・アセットマネジメント株式会社が提供しているファンドラップです。いくつかの質問に答えるだけで、最適な投資信託の組み合わせで資産運用を始めることができます。

ダイワファンドラップ

ダイワファンドラップの概要は次のとおりです。

ダイワファンドラップ
契約金額 300万円以上
手数料 資産評価額とリスク水準に応じた料率
リスク水準 安定から積極まで5種類
資産クラス 日本株式
外国株式
日本債券
外国債券
J-REIT
外国REIT
コモディティ
ヘッジファンド
対象ファンド 資産クラスごとに計10本の投資信託
付帯サービス 定期受取サービス
寄附サービス

ダイワファンドラップ オンライン

ダイワファンドラップ オンラインの概要は次のとおりです。

ダイワファンドラップ オンライン
契約金額 1万円以上
手数料 年1.1%
リスク水準 より安定からより積極まで7種類
資産クラス 日本株式
外国株式(為替ヘッジあり/なし)
日本債券
外国債券(為替ヘッジあり/なし)
J-REIT
外国REIT(為替ヘッジあり/なし)
コモディティ
ヘッジファンド
対象ファンド 資産クラスごとに1本、計9本のインデックスファンド
付帯サービス 定期積立サービス

ダイワファンドラップ プレミアム

ダイワファンドラップ プレミアムの概要は次のとおりです。

ダイワファンドラップ プレミアム
契約金額 3,000万円以上
手数料 資産評価額とリスク水準に応じた料率
リスク水準 より安定からより積極まで7種類
資産クラス 日本株式
外国株式(為替ヘッジあり/なし)
日本債券
外国債券(為替ヘッジあり/なし)
J-REIT
外国REIT(為替ヘッジあり/なし)
対象ファンド 4タイプ計38本の投資信託
資産クラスごとに最大3銘柄選択可能
付帯サービス 定期受取サービス
相続時受取人指定サービス
暦年贈与サービス
寄附サービス

山陰合同銀行のファンドラップ

山陰合同銀行のファンドラップ「Funds Club」には、「マスター・プログラム」と「ボンドコア・プログラム」という2つの運用コースがあります。

Funds Club
項目 マスター・プログラム ボンドコア・プログラム
契約金額 300万円以上
1万円単位
1,000万円以上
1万円単位
投資対象資産 国内株式
国内債券
外国株式
外国債券
世界REIT
オルタナティブ
国内債券
外国債券
オルタナティブ
報酬率 2,000万円以下の部分 1.375% 0.715%
2,000万円超
5,000万円以下の部分
1.243% 0.682%
5,000万円超
1億円以下の部分
1.111% 0.583%
1億円超の部分 0.847% 0.418%

※報酬率は税込

みずほファンドラップ ファーストステップ

「みずほファンドラップ ファーストステップ」はみずほ証券が提供しているファンドラップです。みずほ証券が提供しているファンドラップには「みずほファンドラップ ファーストステップ」と「Mizuho Fund Wrap」の2種類があり、以下に示す点が異なっています。

国内株式委託手数料
みずほファンドラップ Mizuho Fund Wrap
契約金額 500万円から 1,000万円から
投資対象ファンド インデックスファンド中心 アクティブファンド中心
投資一任契約に係る報酬 固定報酬型
最大1.43%
固定報酬型
最大0.88%
信託報酬の目安 0.08%~0.10%程度 0.50%~0.69%程度

Mizuho Fund Wrap

Mizuho Fund Wrapはみずほ証券が提供しているファンドラップです。主にアクティブファンドを中心に運用を行います。

楽ラップ

楽ラップとは楽天証券のファンドラップです。以下に示す投資信託を投資対象としています。

投資対象ファンド
資産クラス ファンド
国内株式 ステート・ストリート日本株式インデックス・オープン
外国株式 ステート・ストリート先進国株式インデックス・オープン
たわらノーロード 先進国株式<ラップ向け>
ステート・ストリート先進国株式インデックス・オープン(為替ヘッジあり)
ステート・ストリート新興国株式インデックス・オープン
たわらノーロード 新興国株式<ラップ向け>
国内債券 ステート・ストリート日本債券インデックス・オープン
外国債券 ステート・ストリート先進国債券インデックス・オープン
たわらノーロード 先進国債券<ラップ向け>
ステート・ストリート米国社債インデックス・オープン2
ステート・ストリート先進国債券インデックス・オープン(為替ヘッジあり)
ステート・ストリート米国社債インデックス・オープン(為替ヘッジあり)
楽天・米国社債1-5年インデックス(為替ヘッジ)ファンド(ラップ向け)
楽天・米国社債5-10年インデックス(為替ヘッジ)ファンド(ラップ向け)
楽天・USハイイールド社債インデックス(為替ヘッジ)ファンド<ラップ向け>
ステート・ストリート新興国債券インデックス・オープン
REIT たわらノーロード 国内リート<ラップ向け>
たわらノーロード 先進国リート<ラップ向け>

関連記事

金融機関の比較について詳しくは次の記事もご覧ください。

顧客が儲かっている証券会社と銀行のランキング(投資信託編)
証券会社や銀行などの金融機関のうち、儲かっている客が多いのはどこなのか興味がありませんか? どこも大差ないだろうと考えがちですが、実際には金融機関によって凄まじい格差があることが明らかになりました。

参考文献

金融庁 (2023) 「国内運用会社の運用パフォーマンスを示す代表的な指標(KPI)の測定と国内公募投信についての諸論点に関する分析」の公表について

 

コメント

  1. […] などなど、プロが運用するものに関しては相当額が必要で、ロボなど機械が勝手に運用するもの関しては少額設定となっているようです。手数料などについては、ファンドラップの比較サイトがございましたので、こちらをご参照ください。わかり易くていいですね。 […]

  2. 齋藤 正彦 より:

    この記事を参考にすると、楽天証券に口座があるので楽ラップかなと。
    現在60代で主に米個別株で資産運用しているが、ボケる前にすべて楽ラップに移そうと思います。
    SBIのAIラップも気になるところです。