ルノー第26回円貨社債(2022)が2022年12月22日に発行されます

ルノー

フランスの自動車メーカーであるルノーが日本の個人投資家向けに「ルノー第26回円貨社債(2022)」を2022年12月22日に発行します。

概要

ルノーが発行する個人向け社債の概要は次のとおりです。

社債概要
銘柄ルノー第26回円貨社債(2022)
発行体ルノー
期間4年
利率年2.80%(税引前)
発行日2022年12月22日
利払日毎年6月22日および12月22日(年2回)
償還日2026年12月22日
発行価格本社債の金額の100%
申込単位100万円
格付A- (R&I), A- (JCR)
発行額2,100億円
申込期間2022年12月6日~2022年12月21日

発行体

「ルノー第26回円貨社債(2022)」の発行体(債券の発行元)はルノーです。ルノー(Renault)は1898年に設立されたフランスの自動車メーカーで、自動車(商業用自動車、商業用軽自動車及び旅客用自動車、トラクター、農業用機械及び建設用設備)の設計、生産、販売、修理、維持及びリースなどを行っています。ルノー及び連結子会社で構成されるルノー・グループは、自動車の設計、製造及び販売ネットワークを通じた販売、販売金融、モビリティサービスなどの事業をグローバルに展開しています。

ルノー・グループ

ルノーは格付機関から発行体格付を取得しています。格付機関毎の発行体格付は次のとおりです。

ルノーの発行体格付
格付機関格付見通し
Moody’sBa2stable
S&PBB+negative
R&IA-negative
JCRA-stable

ルノーの格付けは海外の格付機関と日本の格付機関とで著しく異なります。Moody’sやS&Pによる格付では投機的と判断されていますが、格付投資情報センター(R&I)および日本格付研究所(JCR)による格付では投資適格と判断されています。

ルノー・グループの業績は次のとおりです。

業績
2021年2020年
売上高46,21343,474
営業総利益1,663△337
日産自動車の当期純利益における持分380△4,970
ルノー当期純利益、グループ持分888△8,008
資本金1,1271,127

※百万ユーロ単位

サムライ債

「ルノー第26回円貨社債(2022)」はサムライ債です。サムライ債とは、外国の発行体が日本市場において円建で発行する債券の総称です。債券を発行するのは外国の企業ですが、円建で発行されるので為替変動リスクはありません。

債券の通称
分類発行体発行市場通貨
ユーロ円債国内外外国
サムライ債外国国内
ショーグン債外国国内外貨
ヤンキー債米国以外米国米ドル
パンダ債中国以外中国人民元

利回り

「ルノー第26回円貨社債(2022)」の利率は年2.80%(税引前)です。毎年6月22日と12月22日の年2回、半年分の利金が支払われます。

申込単位

「ルノー第26回円貨社債(2022)」の申込金額は、100万円以上100万円単位です。

格付

「ルノー第26回円貨社債(2022)」は株式会社格付投資情報センター(R&I)および日本格付研究所(JCR)から格付を取得しています。

格付
格付会社格付
R&IA-
JCRA-
一般的に、格付「BBB」以上が投資適格とされています。

格付投資情報センター

ルノー第26回円貨社債(2022)は株式会社格付投資情報センター(R&I)から「A-」の格付を取得しています。R&Iによる格付事由は次のとおりです。

フランスの自動車メーカーRenault SA(発行体格付=A-/ネガティブ)は 8 日、次世代の自動車会社を志向して新たな戦略を発表した。電気自動車(EV)とソフトウエアに特化した新設子会社 Ampere について、研究開発を加速してエコシステムを形成するために外部からの投資やアライアンスパートナーからの出資も受け入れる姿勢だ。EV 新会社は早ければ 2023 年後半に IPO(新規株式公開)も見据えている。一方、エンジンをはじめとするパワートレイン事業は、中国 Geely グループと折半出資の合弁会社を設立する枠組みに合意した。同合弁会社は Renault の連結から外れる見通しだ。

Renault の業績は 2020 年に大きく悪化したが、その後に持ち直している。2022 年上半期(1-6 月)では前年同期に比べて営業利益率が改善した。ロシア事業の非連結化や半導体不足の影響から販売台数が減少したものの、販売価格や商品構成の改善が利益に貢献している。自動車事業の純有利子負債は減少してきた。ただ財務基盤は格付にまだ見劣りしており、さらなる強化が課題として残る。

Renault は 2023 年から 2025 年に年平均で 20 億ユーロを超えるフリーキャッシュフローの創出を予想している。加えて Ampere がアライアンスパートナーから出資を受けたり、IPO が実現して同社株を一部売却したりすれば、これらも Renault グループのキャッシュポジションを改善させて、短期的な視点で財務基盤にプラス効果をもたらす可能性がある。だが、外部環境にはリスク要因が多く、主力市場である欧州ではロシア・ウクライナ紛争やインフレの影響から景気減速が予想される。R&I は今後の収益や財務基盤の動向を慎重に確認していく。またアライアンスを組む日産自動車(A/ネガティブ)や三菱自動車工業(BBB+/安定的)とは協業に関して交渉中だ。アライアンス関係に変化が生じることになれば、その内容を格付評価に反映していく。

日本格付研究所

ルノー第26回円貨社債(2022)は株式会社日本格付研究所(JCR)から「A-」の格付を取得しています。JCRによる格付事由は次のとおりです。

フランスを本拠とする欧州大手自動車メーカー。格付は、フランスを中心に欧州における強固な事業基盤、日産自動車(証券コード:7201)および三菱自動車(証券コード:7211)とのアライアンスに基づくコスト構造改革の進展などに支えられている。20/12期の業績は新型コロナ感染拡大の影響で大幅に悪化したが、21/12期は営業損益、最終損益ともに黒字に転じた。ロシアのウクライナ侵攻や高インフレなどにより欧州経済の減速懸念が高まっているほか、半導体の供給制約や原材料価格の上昇が重石となり、業績が一時的に停滞する可能性はあるものの、アライアンスや戦略プラン「ルノーリューション」の推進により、収益性の改善基調は維持され、フリーキャッシュフローの創出により財務構成も改善していくと JCR ではみている。

販売会社

次に示す証券会社で「ルノー第26回円貨社債(2022)」を販売します。

販売会社
証券会社引受額
SMBC日興証券2,100億円
2,100億円

SMBC日興証券

SMBC日興証券では「ルノー第26回円貨社債(2022)」をオンライントレードで取り扱っています。在庫は支店毎に異なることがあります。

スケジュール

「ルノー第26回円貨社債(2022)」の発行スケジュールは次のとおりです。

スケジュール
  • 2022.12.6
    募集開始
  • 2022.12.21
    募集終了
  • 2022.12.22
    払込期日
  • 2023.6.22
    利払い
  • 2023.12.22
    利払い
  • 2024.6.22
    利払い
  • 2024.12.22
    利払い
  • 2025.6.22
    利払い
  • 2025.12.22
    利払い
  • 2026.6.22
    利払い
  • 2026.12.22
    利払い・償還

リスク

ルノー第26回円貨社債(2022)には以下に示すリスクがあります。

  • 市場価格が変動するリスク
  • 信用リスク
  • 流動性に関するリスク

市場価格が変動するリスク

ルノー第26回円貨社債(2022)の市場価格は、金利およびその水準の変化等の影響を受けて変動します。このため、途中売却する場合の価格が購入時の価格を下回るおそれがあります。

信用リスク

ルノー第26回円貨社債(2022)の発行会社等の信用状況に変化が生じた場合、本社債の市場価格が変動することによって売却損が生じるおそれがあります。本社債の発行会社等の信用状況の悪化等により、償還金や利子の支払いが滞り、支払不能が生じ、投資額の一部または全部を失うおそれがあります。

流動性に関するリスク

ルノー第26回円貨社債(2022)は、市場環境の変化により本社債の流動性(換金性)が著しく低くなった場合、売却することができない可能性があります。また本社債を売買する流通市場が十分に整備されていないため、売却することができない、または購入時の価格を大きく下回る価格での売却となるおそれがあります。

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参考文献

Renault Group (2022) Debt and funding
株式会社格付投資情報センター (2022) NEWS RELEASE
株式会社日本格付研究所 (2022) News Release

コメント

  1. 初心者 より:

    ソフトバンクグループ株式会社第58回無担保社債と比較してどちらを購入した方がリスクが小さいと思われますか。アドバイスあれば教えてください。

  2. Tsukamoto HiroyukiTsukamoto Hiroyuki より:

    ルノーおよびソフトバンクグループの発行体格付は、S&PとJCRで同じです。勝手格付になりますが、Moody’sはルノー(Ba2)よりソフトバンクグループ(Ba3)を下に格付けています。

    ルノーの株式のうち15%はフランス政府が所有しています。フランス政府がルノーを破綻させるとは思えません。株主は減資等、銀行は一部債権放棄等で責任を取らさせるでしょうが、社債権者にまで影響が及ぶ可能性は低いと思います。

    これらから考えると、僅かながらルノーの方がリスクが小さいと思います。ただし、フランスのカントリーリスクに関して詳しくありませんので、「不明」というリスクはあります。

  3. 初心者 より:

    回答ありがとうございます。カントリーリスクがあるのですね。参考にさせていただきます。
    SB社債は7年、ルノー4年(為替差損なし)と期間が短い分が魅力を感じます。

  4. Tsukamoto HiroyukiTsukamoto Hiroyuki より:

    そうですね、償還期限までの期間が短いというのも不確実性が少なくなります。