個人向け社債「株式会社プレミアムウォーターホールディングス第10回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:プレミアムWボンド)が2025年9月8日に発行されます。
銘柄
株式会社プレミアムウォーターホールディングス第10回無担保社債(社債間限定同順位特約付)
愛称
プレミアムWボンド
発行体
「株式会社プレミアムウォーターホールディングス第10回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:プレミアムWボンド)の発行体は、株式会社プレミアムウォーターホールディングスです。
株式会社プレミアムウォーターホールディングスは、東京都渋谷区に本社を置く持株会社で、2006年にナチュラルミネラルウォーターの製造・販売を目的として設立されました。傘下にはプレミアムウォーター株式会社や株式会社エフエルシーがあり、日本各地で採水された天然水を家庭向けに宅配する事業を展開しています。2013年に東京証券取引所マザーズ市場に上場し、現在はスタンダード市場に属しています。光通信の連結子会社として、宅配水事業を中心に成長を続けており、富士吉田市に自社工場を構えるなど、製造から流通までを一貫して管理する体制を整えています。
商号 | 株式会社プレミアムウォーターホールディングス |
設立年月日 | 2006年10月13日 |
資本金 | 4,727百万円 (連結) ※2025年3月31日現在 |
所在地 | 東京都渋谷区神宮前1-23-26 神宮前123ビル5階 |
上場市場 | 東京証券取引所スタンダード市場 |
銘柄コード | 2588 |
損益計算書
株式会社プレミアムウォーターホールディングスの連結業績は以下のとおりです。
2024年3月期 | 2025年3月期 | |
---|---|---|
売上収益 | 80,578 | 76,895 |
営業利益 | 9,436 | 11,482 |
税引前利益 | 8,028 | 9,086 |
当期利益 | 5,777 | 5,630 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | 5,777 | 5,631 |
当期包括利益合計額 | 8,262 | 5,415 |
前年より売上は減ったものの、コスト構造改善で営業利益率は向上しました。ただし最終利益は法人税増で伸び悩んでいます。
貸借対照表
株式会社プレミアムウォーターホールディングスの連結貸借対照表は以下のとおりです。
資産 | 負債・純資産 | ||
---|---|---|---|
流動資産 | 47,324 | 流動負債 | 43,076 |
固定資産 | 64,751 | 固定負債 | 43,927 |
純資産 | 25,073 | ||
資産合計 | 112,076 | 負債純資産合計 | 112,076 |
資産規模は拡大しましたが、有利子負債が重く財務レバレッジは高いです。自己資本比率は20%前後にとどまり、財務の安定性には課題があります。
発行条件
「株式会社プレミアムウォーターホールディングス第10回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:プレミアムWボンド)の発行条件は以下のとおりです。
期間
3年
利率
年率2.62%(税引前)
申込単位
10万円単位
発行価格
額面金額の100%
発行額
25億円
社債間限定同順位特約
「株式会社プレミアムウォーターホールディングス第10回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:プレミアムWボンド)には担保がありませんが、社債間限定同順位特約がついています。
社債間限定同順位特約とは、株式会社プレミアムウォーターホールディングスが今後担保付きの社債を発行する場合は、「株式会社プレミアムウォーターホールディングス第10回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:プレミアムWボンド)にも同様に担保をつけるという特約です。
スケジュール
「株式会社プレミアムウォーターホールディングス第10回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:プレミアムWボンド)の条件決定から償還までのスケジュールは以下のとおりです。
- 条件決定2025.8.22
- 募集開始2025.8.25
- 募集開始2025.9.5
- 発行2025.9.8
- 利払い2026.3.8
- 利払い2026.9.8
- 利払い2027.3.8
- 利払い2027.9.8
- 利払い2028.3.8
- 利払い・償還2028.9.8
条件決定日
2025年8月22日
募集期間
2025年8月25日〜2025年9月5日
発行日
2025年9月8日
利払い日
毎年3月8日および9月8日
償還日
2028年9月8日
格付
「株式会社プレミアムウォーターホールディングス第10回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:プレミアムWボンド)は、格付投資情報センター(R&I)および日本格付研究所(JCR)から長期個別債務格付を取得しています。
格付会社 | 格付 |
---|---|
R&I | BBB+ |
JCR | BBB+ |
格付投資情報センター
「株式会社プレミアムウォーターホールディングス第10回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:プレミアムWボンド)は、格付投資情報センター(R&I)から「BBB+」の長期個別債務格付を取得しています。R&Iによる格付事由は以下のとおりです。
国内最大手の宅配水事業者。価格競争力と営業力を強みに顧客基盤の拡大を続け、売り上げを伸ばしている。岐阜北方工場の完成で生産効率を高める余力もできた。収益力、キャッシュフロー創出力も一段と高まっていると判断し、発行体格付をBBB+に引き上げた。
持株会社として傘下の事業会社に対する支配力は強く、格付はグループの信用力を反映している。親会社の光通信は様々な商材を扱う総合販売会社で、プレミアムウォーター(PW)グループの宅配水を重要商材に位置づけている。格付評価に際して光通信グループに属するメリットをPWグループの事業リスク、財務リスク評価に反映している。
富士吉田や岐阜北方など複数の水源を持ち、全国に天然水を配送する体制を構築している。宅配水という限定された市場ではあるが、国内シェアトップの地位を堅持している。積極的に新規顧客を獲得して、生産量拡大による規模のメリットを享受しつつ、物流網の最適化を図ることで価格競争力を高めている。営業力の強さに加え、関連会社を含めた営業体制の増強を進めている。天然水に比較して単価は下がるものの浄水器型ウォーターサーバーへの対応もできており、引き続き顧客数を拡大していけるだろう。2024年3月に岐阜北方工場の第2期工事が完了したことで、自社工場の生産能力が飛躍的に上がった。生産効率が高まるとともに、生産体制の見直しで、原価の上昇を抑制できるとみている。
宅配水中心のビジネスモデルで収益性は高い。製販の効率化とコストコントロールを続けることで、EBITDA(利子・税金支払い前、償却前利益)は拡大傾向にあり、収益力・キャッシュフロー創出力は高まっている。自己資本比率は20%台前半で財務バランスの改善が課題だが、安定した業績を背景に利益による自己資本の蓄積が進むとみている。岐阜北方工場への投資もあって有利子負債は増えたものの、しばらく大型の工場投資も計画していないことから、債務償還年数は短期化していくだろう。
出典:株式会社格付投資情報センター (2025) NEWS RELEASE
日本格付研究所
「株式会社プレミアムウォーターホールディングス第10回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:プレミアムWボンド)は、日本格付研究所(JCR)から「BBB+」の長期個別債務格付を取得しています。JCRによる格付事由は以下のとおりです。
天然水の製造・販売をグループで行う持株会社。当社グループには強い経営の一体性が認められることから、格付にはグループ全体の信用力を反映させている。8 ヵ所の水源(富士吉田、朝来、北アルプス、金城、南阿蘇、富士、吉野、岐阜北方)を有し、高品質の水を安定的に供給することが可能となっている。販売力強化に向けて、主要取次店などへ出資を実施し、アライアンスの強化を進めている。また、24 年 6 月にビックカメラグループから、宅配水事業と浄水型ウォーターサーバー事業を承継した。光通信が当社株式の69.2%(うち間接所有 38.8%、24/3 期末)を所有しており、当社は光通信の子会社に該当する。
業績は堅調に推移している。強化が進む営業力を背景に保有顧客数は増加傾向にあり、業界トップの地位を堅持している。今後も新規顧客の獲得および解約率の抑制に伴う顧客基盤の拡大、製造コストの低減などにより、収益力の強化が見込まれる。財務面には依然改善の余地がある。業容拡大に伴う債務負担の増加が見込まれるが、キャッシュフロー創出力の向上や利益蓄積により、中期的に財務構成の改善は可能と考えられる。以上を総合的に勘案し、格付を据え置き、見通しを安定的とした。
25/3 期の営業利益は 110 億円(前期比 16.6%増)と最高益更新を計画している。新規顧客獲得に係るコストの効率化、岐阜北方工場の増設による原価低減などがその背景にある。24 年 9 月末の保有顧客数は 167万件(同年 3 月末 162 万件)と着実に増加している。顧客基盤の拡大に伴い工場稼働率の向上、物流の効率化も図られ、利益の伸びにつながっていくと考えられる。今後、新規顧客の獲得に向けて、直販および資本関係を強化した提携販路を含めた営業力のさらなる強化が重要となる。また、解約率の抑制に向けて、新型ウォーターサーバーの開発などの取り組み成果が注目される。
25/3 期第 2 四半期末の親会社所有者帰属持分比率は 23.5%(24/3 期末 22.9%)であり、事業拡大に向けて財務構成の改善に取り組んでいく必要がある。利益蓄積は進んでいるものの、顧客数増加に伴う有利子負債の増加などにより、改善ペースはやや鈍化している。今後も顧客向けレンタル用ウォーターサーバーの取得など継続的に設備投資が実施されていくが、利益蓄積に伴い親会社所有者帰属持分が増加し、財務基盤の強化につながっていくと予想される。
JCR では 24 年 12 月 6 日に当社の債券格付を「BBB+」と公表している。その後、格付に影響を与える事象は生じていない。
出典:株式会社日本格付研究所 (2025) News Release
販売会社
次に示す証券会社で「株式会社プレミアムウォーターホールディングス第10回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:プレミアムWボンド)を販売しています。
金融機関 | 引受金額 |
---|---|
SBI証券 | 25億円 |
計 | 25億円 |
販売会社によって引受金額が異なります。引受金額が大きい金融機関ほど購入しやすくなります。
SBI証券
SBI証券は「株式会社プレミアムウォーターホールディングス第10回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:プレミアムWボンド)の買付注文をネットのみで取り扱っています。
SBI証券は「現金10,000円が当たる!夏の債権購入応援キャンペーン」を実施しています。2025年8月8日から2025年9月25日までの期間中にキャンペーンにエントリーしたうえ、キャンペーン対象の債権を購入すると、抽選で150名に現金10,000円がプレゼントされます。「イオン株式会社第28回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」は、このキャンペーンの対象債権です。以下に示す条件を満たすことで、当選確率がアップします。
条件 | 当選確率 |
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① 債券デビュー・再デビュー | 2倍 |
② キャンペーン対象債券を2銘柄購入 | 2倍 |
③ 対象債券を1000万円以上購入 | 2倍 |
上記①②③のうち2つ以上条件を満たした場合 | 5倍 |
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参考文献
株式会社プレミアムウォーターホールディングス (2025) 当社初の個人投資家向け社債「プレミアムWボンド」発行条件決定に関するお知らせ
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