株式会社光通信が第40回無担保社債を2022年8月9日に発行します

光通信

光通信が個人向け社債「株式会社光通信第40回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」を2022年8月9日に発行します。同社債の特徴や買い方をご紹介します。

概要

株式会社光通信が発行する個人向け社債の概要は次のとおりです。

 

社債概要
銘柄株式会社光通信第40回無担保社債
(社債間限定同順位特約付)
期間7年
利率年1.00%(税引前)
発行日2022年8月9日
利払日毎年2月9日および8月9日
償還日2029年8月9日
発行価格額面100円につき金100円
申込単位100万円
格付A(R&I)、A(JCR)取得予定
発行額220億円
申込期間2022年7月27日~2022年8月8日

利率

「株式会社光通信第40回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」の利率は年1.00%(税引前)です。

格付

「株式会社光通信第40回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」は株式会社格付投資情報センター(R&I)と株式会社日本格付研究所(JCR)から格付を取得する予定です。

格付
格付機関格付
R&IA
JCRA
格付「BBB」以上が投資適格とされています。

R&Iによる格付事由は次のとおりです。

インターネット回線、電力、宅配水など、継続的な収入を確保できる自社商材を主体にした幅広い商材を取り扱い、法人、個人向けに事業を展開する総合販売会社。安定収益である「ストック利益」をもたらす収益基盤強化の進展を評価し、発行体格付をAに引き上げた。

パートナー企業である代理店を核に強固な販売網を構築している。ストック利益を伸ばし、将来の利益の源泉となる保有件数拡大のための獲得コストを賄ったうえで、一定の利益を確保している。2020年度は主要商材の一つである電力事業で取引価格高騰の影響を受け、営業減益となったが、これを除けば、営業利益、ストック利益ともに増益だ。商材保有件数の積み上げにより、収益基盤の強さが増している。今後も安定的なストック利益をベースに獲得コストを吸収して、継続的に利益を確保していけるだろう。

余資運用として有価証券投資を行っており、その残高は増加している。2020年度末は自己資本を上回る規模となった。価格変動リスクは無視できないが、一定の頻度で資産のチェックを行い、入れ替えも実施するなどの備えを取っている。債務負担も増しているものの、金融資産を考慮した財務基盤は格付に見劣りしない。

JCRによる格付事由は次のとおりです。

インターネット回線、コンテンツ、電力、宅配水などの自社商材や携帯電話、OA 機器などの他社商材の販売を手掛ける総合販売事業者。代理店や販売パートナーを含め独自の販売網を構築しており、実力主義をベースにした人事制度などにより多様な人材の活用を図っている。将来の安定収益となるストック利益を重視しており、利回りの高い商材への経営資源のシフトを適時行っている。

23/3 期の営業利益は 770 億円(前期比 7.3%減)の計画である。ストック利益は増加するものの、子会社株式売却益などの減少を見込んでいることがその背景にある。22/3期末の親会社所有者帰属持分比率は32.2%(21/3 期末 31.3%)であるなど一定の財務内容を維持している。本社債発行による手取金は社債償還資金に充当される予定であり、財務内容に特段の影響を与えるものではない。

信用格付けについて詳しくは、次の記事をご覧ください。

格付とは? 格付会社の信用格付で社債が投資適格かどうかが分かる!
格付とは企業の財務内容や業績を分析して、借金を返済する能力を記号で表わしたものです。この記事では格付の意味や格付会社の特徴を紹介しています。これを見れば個人向け社債の投資判断に役立ちます。

社債間限定同順位特約

「株式会社光通信第40回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」は担保がない無担保社債です。担保はありませんが、社債間限定同順位特約がついています。

社債間限定同順位特約とは、株式会社光通信が今後担保付きの社債を発行する場合は、「株式会社光通信第40回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」にも同様に担保をつけるという特約です。担保無しの債券より担保付きの債券の方が債権の回収優先順位が高いため、あとから発行された社債によって不利な扱いがされないという保証になります。

一般企業が担保付きの社債を発行するのはハードルが高く、電力会社等を除けば、担保付きの社債を発行することは滅多にありません。そのため、社債の殆どは無担保社債です。社債間限定同順位特約付とは、株式会社光通信が担保付きの社債を発行する意思がないという表明です。

販売会社

次に示す証券会社で「株式会社光通信第40回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」を販売しています。

販売会社
証券会社引受額
みずほ証券100億円
SMBC日興証券100億円
SBI証券20億円

SMBC日興証券

SMBC日興証券ではオンライントレードでも「株式会社光通信第40回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」を取り扱っています。

SBI証券

SBI証券ではオンライントレードのみで「株式会社光通信第40回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」を取り扱っています。

株式会社光通信

株式会社光通信の概要は次のとおりです。

会社概要
商号株式会社光通信
設立1988年2月5日
資本金54,259百万円
上場市場東京証券取引所プライム市場
銘柄コード9435

株式会社光通信の連結業績は次のとおりです。

連結業績
2021年3月期2022年3月期
売上収益559,429百万円578,269百万円
営業利益69,257百万円83,036百万円
税引前利益82,170百万円107,978百万円
当期利益59,313百万円91,26百万円

参考文献

株式会社光通信 (2022) 格付・社債情報
株式会社光通信 (2022) 決算資料
株式会社格付投資情報センター (2022) NEWS RELEASE
株式会社日本格付研究所 (2022) News Release

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