楽天でんきとは、楽天エナジーの家庭向け電力サービスです。Webから申し込みができて、手間なく電気料金がお得になります。
楽天電気のメリット
東京電力などでは基本料金がかかりますが、楽天でんきでは基本料金がありません。電気を使った分だけ支払う形になります。
電気が送られてくる仕組みや電気の設備、電線などは今までと変わりません。電気の供給元は異なっても、すべて同じ送電設備を共有しているからです。
47都道府県が対象エリアとなっていますので、日本全国どこに住んでいても楽天でんきを利用できます。(離島など一部地域を除く)
楽天電気の料金
楽天でんきに切り替えるには、申込費用や工事費用などはかからず、無料です。
楽天でんきの料金プランには、家庭向けの「プランS」と事業者向けの「プランM」があります。プランSの料金表は次のとおりです。
エリア | 基本料金 | 従量料金(税込) |
---|---|---|
北海道電力 | 0円 | 30.00円/kWh |
東北電力 | 26.50円/kWh | |
東京電力 | 26.50円/kWh | |
中部電力 | 26.50円/kWh | |
北陸電力 | 22.00円/kWh | |
関西電力 | 22.50円/kWh | |
中国電力 | 24.50円/kWh | |
四国電力 | 24.50円/kWh | |
九州電力 | 23.50円/kWh | |
沖縄電力 | 27.00円/kWh |
楽天でんきでは、次のいずれかの支払方法で電気料金を支払えます。
- クレジットカード(Visa・MasterCard・JCB・American Express・Diners Club)
- コンビニ払込票
- 楽天ポイント
楽天電気で楽天ポイントが貯まる・使える
楽天ポイントが貯まる
楽天でんきの電気料金200円につき楽天ポイントが1ポイント貯まります。
さらに、楽天カードで電気料金を支払えば、100円ごとに1ポイント貯まります。
楽天ポイントで電気料金を支払える
楽天でんきでは、電気料金を支払って楽天ポイントを貯めるだけでなく、楽天ポイントで電気料金を支払うこともできます。
電気料金の支払いに充てるポイント数(50ポイント以上)を1度設定すれば、自動的に毎月同じポイント数で支払えます。
楽天ポイントには、通常ポイントと期間限定ポイントがあります。期間限定ポイントの方は楽天Edyに交換できなかったり、ポイント運用 by 楽天PointClubで運用できないなど、さまざまな制約がありますが、楽天でんきの電気料金は期間限定ポイントでも支払えます。
期間限定ポイントの使いみちに困っている方にもおすすめです。
他社との電気料金比較
東京電力との比較
地域電力会社の代表として、東京電力と楽天でんきを比較してみましょう。
料金 | 東京電力 | 楽天でんき |
---|---|---|
基本料金 | あり | なし |
電力量料金 | 3段階 | 1段階 |
燃料費調整額 | あり | あり |
再生可能エネルギー発電促進賦課金 | あり | あり |
基本料金
使用した電気量にかかわらず、毎月かかる料金が基本料金です。
東京電力には基本料金があり、契約アンペア数によって料金が異なります。家庭向けの一般的な契約「従量電灯B」の場合、基本料金は次のとおりです。
契約種別 | 基本料金(税込) |
---|---|
15A | 429円 |
20A | 572円 |
30A | 858円 |
40A | 1,144円 |
楽天でんきに基本料金はありません。
電力量料金
電力量料金は、使った電気の量に応じてかかる従量制料金です。
電気以外のモノやサービスでは、たくさん使う人に向けた大口顧客割引があることが多いですが、資源の乏しい日本では節電を奨励するために、使えば使うほど電気料金が割高になっていく仕組みになっています。東京電力では3段階に分かれていて、段階的に単価が高くなっていきます。
楽天でんきにはこのような制度はなく、いくら使っても単価が変わることのない1段階になっています。
使用電力量 | 東京電力 | 楽天でんき |
---|---|---|
120kWhまで | 19.88円/kWh | 26.50円/kWh |
120kWhを超え300kWhまで | 26.48円/kWh | |
300kWh超 | 30.57円/kWh |
燃料費調整額
原油・液化天然ガス・石炭など、火力燃料の価格変動を電気料金に反映させるために、電気料金を調整する金額が燃料費調整額です。
東京電力、楽天でんき共に燃料費調整額がかかります。
燃料費調整額は、火力燃料の価格変動によって毎月決められます。
再生可能エネルギー発電促進賦課金
太陽光発電で発電した電気は、電力会社が割高な料金で買い取ることが義務付けられているため、その費用を消費者が負担するための料金が再生可能エネルギー発電促進賦課金です。
東京電力、楽天でんき共に再生可能エネルギー発電促進賦課金がかかります。
再生可能エネルギー発電促進賦課金は電力会社にかかわらず、1kWhあたり2.95円です。(令和元年度)
auでんきとの比較
auでんきの電気料金の仕組みは東京電力と酷似しています。
基本料金がかかるため、使用電力量が少ないと、auでんきの方が割高になります。
従量料金も東京電力のように3段階で電気料金が高くなっていくため、使用電力量が多いと、auでんきの方が割高になります。
ただし、多くの方が該当するであろう平均的な電気使用量であれば、楽天でんきとそれほど料金差はありません。
東京ガスとの比較
東京ガスの電気料金の仕組みも、東京電力やauでんきと酷似しています。
ただし、第3段階料金が東京電力やauでんきほど高くないため、使用電力量が多くても楽天でんきとそれほど電気料金は変わりません。
ループ電気との比較
Looopでんきの電気料金の仕組みは楽天でんきと酷似しています。ただし、Loopでんきの方が10銭安くなっています。
楽天でんきでは楽天ポイントが貯まるので、それを考慮すれば若干楽天でんきの方が安いでしょう。
楽天電気の料金シミュレーション
電気使用量ごとの東京電力(従量電灯B)と楽天でんきの料金表は次のとおりです。
電気使用量 | 東京電力 | 楽天でんき | ||
---|---|---|---|---|
20A | 30A | 40A | ||
10kWh | 770円 | 1,056円 | 1,342円 | 265円 |
80kWh | 2,162円 | 2,448円 | 2,734円 | 2,120円 |
90kWh | 2,361円 | 2,647円 | 2,933円 | 2,385円 |
100kWh | 2,560円 | 2,846円 | 3,132円 | 2,650円 |
150kWh | 3,752円 | 4,038円 | 4,324円 | 3,975円 |
160kWh | 4,016円 | 4,302円 | 4,588円 | 4,240円 |
170kWh | 4,281円 | 4,567円 | 4,853円 | 4,505円 |
180kWh | 4,546円 | 4,832円 | 5,118円 | 4,770円 |
190kWh | 4,811円 | 5,097円 | 5,383円 | 5,035円 |
200kWh | 5,076円 | 5,362円 | 5,648円 | 5,300円 |
210kWh | 5,340円 | 5,626円 | 5,912円 | 5,565円 |
220kWh | 5,605円 | 5,891円 | 6,177円 | 5,830円 |
230kWh | 5,870円 | 6,156円 | 6,442円 | 6,095円 |
240kWh | 6,135円 | 6,421円 | 6,707円 | 6,360円 |
250kWh | 6,400円 | 6,686円 | 6,972円 | 6,625円 |
260kWh | 6,664円 | 6,950円 | 7,236円 | 6,890円 |
270kWh | 6,929円 | 7,215円 | 7,501円 | 7,155円 |
280kWh | 7,194円 | 7,480円 | 7,766円 | 7,420円 |
290kWh | 7,459円 | 7,745円 | 8,031円 | 7,685円 |
300kWh | 7,724円 | 8,010円 | 8,296円 | 7,950円 |
310kWh | 8,029円 | 8,315円 | 8,601円 | 8,215円 |
320kWh | 8,335円 | 8,621円 | 8,907円 | 8,480円 |
330kWh | 8,641円 | 8,927円 | 9,213円 | 8,745円 |
340kWh | 8,946円 | 9,232円 | 9,518円 | 9,010円 |
350kWh | 9,252円 | 9,538円 | 9,824円 | 9,275円 |
360kWh | 9,558円 | 9,844円 | 10,130円 | 9,540円 |
370kWh | 9,863円 | 10,149円 | 10,435円 | 9,805円 |
380kWh | 10,169円 | 10,455円 | 10,741円 | 10,070円 |
390kWh | 10,475円 | 10,761円 | 11,047円 | 10,355円 |
400kWh | 10,781円 | 11,067円 | 11,353円 | 10,600円 |
※基本料金を含み、燃料費調整額と再エネ発電賦課金を含まない。
契約アンペア数が20Aの場合、損益分岐点は90kWh~350kWhの間で東京電力の方が安くなります。
契約アンペア数が30A以上の場合は、電気使用量にかかわらず常に楽天でんきの方が安くなっています。
契約アンペア数については、使用電力が大きい家電を目安にするとよいでしょう。
家電 | アンペア数 |
---|---|
インバータエアコン | 冷房14A・暖房20A |
電子レンジ | 15A |
IHジャー炊飯器 | 13A |
ヘアードライヤー | 12A |
掃除機 | 2A~10A |
楽天でんきでは、電気料金シミュレーションで電気料金を試算できますので、「電気ご使用量のお知らせ」を用意して試算してみるとよいでしょう。
実際の電気料金でシミュレーションした結果は次のとおりです。
※東京電力・従量電灯B・30A・9月・294kWhで試算
楽天でんきの申し込み
楽天でんきに契約を切り替えるには、Webサイトから申し込みの手続きを行うだけです。その後の切り替え手続きは楽天でんき側で行いますので、契約中の電力会社に連絡する必要はありません。
スマートメーター交換
楽天でんきに切り替えるには、歯車がくるくる回っているアナログ式の電気メーターを、デジタル式のスマートメーターに交換する必要があります。
東京電力などの地域電力会社は、電気メーターを順次スマートメーターに交換しているので、すでに設置済みであれば交換不要です。
電気メーターをスマートメーターに交換するのに費用はかからず、無料です。
工事に立ち合いは不要で、不在時でも工事できます。原則として停電はしませんが、やむを得ず停電工事となる場合は、事前に知らせてきます。
アパートやマンションなどの賃貸住宅の場合でも、大家さんや管理会社の許可は必要ありません。電気メーターは家主ではなく地域電力会社の所有物であり、耐用年数ごとに交換していくものだからです。ただし、電気メーターの設置されている場所が施錠されている場合は、管理会社などに連絡が入ります。
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