2018年3月5日に株式会社三井住友フィナンシャルグループの社債が発行されます。
概要
株式会社三井住友フィナンシャルグループ第14回無担保社債(実質破綻時免除特約及び劣後特約付)
利率:年0.585%
期間:10年
発行価格:額面100円につき金100円
申込単位:100万円以上100万円単位
利払日:毎年3月16日および9月16日
償還期限:2028年3月16日
取得格付:A+(R&I)、A+(JCR)
発行体
「株式会社三井住友フィナンシャルグループ第14回無担保社債(実質破綻時免除特約及び劣後特約付)」の発行体(債券の発行元)は株式会社三井住友フィナンシャルグループ(東証1部、銘柄コード8316)です。
株式会社三井住友フィナンシャルグループは傘下に三井住友銀行やSMBC日興証券、プロミスなどを持ち、三菱UFJフィナンシャルグループやみずほフィナンシャルグループと並んで3大金融グループの一角を占めています。
格付
R&I(格付投資情報センター)による発行体(株式会社三井住友フィナンシャルグループ)の格付は「A+」です。
「発行体格付」とは、発行体が負うすべての金融債務についての総合的な債務履行能力に対するR&Iの意見です。
R&Iの格付「A+」とは、「信用力は高く、部分的に優れた要素がある。」を意味しています。プラスの表示は上位格(AA)に近いことを意味しています。
一般的に格付「BBB」以上が投資適格とされています。
R&Iの格付
格付 | 説明 |
---|---|
AAA | 信用力は最も高く、多くの優れた要素がある。 |
AA | 信用力は極めて高く、優れた要素がある。 |
A | 信用力は高く、部分的に優れた要素がある。 |
BBB | 信用力は十分であるが、将来環境が大きく変化する場合、注意すべき要素がある。 |
BB | 信用力は当面問題ないが、将来環境が変化する場合、十分注意すべき要素がある。 |
B | 信用力に問題があり、絶えず注意すべき要素がある。 |
CCC | 信用力に重大な問題があり、金融債務が不履行に陥る懸念が強い。 |
CC | 発行体のすべての金融債務が不履行に陥る懸念が強い。 |
D | 発行体のすべての金融債務が不履行に陥っているとR&Iが判断する格付。 |
JCR(株式会社日本格付研究所)による発行体の長期発行体格付は「A+」です。
JCRの格付
格付 | 説明 |
---|---|
AAA | 債務履行の確実性が最も高い。 |
AA | 債務履行の確実性は非常に高い。 |
A | 債務履行の確実性は高い。 |
BBB | 債務履行の確実性は認められるが、上位等級に比べて、将来債務履行の確実性が低下する可能性がある。 |
BB | 債務履行に当面問題はないが、将来まで確実であるとは言えない。 |
B | 債務履行の確実性に乏しく、懸念される要素がある。 |
CCC | 現在においても不安な要素があり、債務不履行に陥る危険性がある。 |
CC | 債務不履行に陥る危険性が高い。 |
C | 債務不履行に陥る危険性が極めて高い。 |
LD | 一部の債務について約定どおりの債務履行を行っていないが、その他の債務については約定どおりの債務履行を行っているとJCR が判断している。 |
D | 実質的にすべての金融債務が債務不履行に陥っているとJCRが判断している。 |
実質破綻時免除特約
実質破綻時免除特約とは、発行体が実質的に破綻した状態になったときに、発行体はその元利金や利息の支払い義務をすべて免除されるという特約のことを言います。
劣後特約
「劣後特約」とは、元本と利息の支払いの優先順位が普通社債より低い債券に付けられる特約のことです。この特約が付いた債券を「劣後債」と言います。
劣後債は発行体が破綻した場合の弁済順位が普通社債に比べ劣りますが、一般的に普通社債より利回りが高くなります。
発行体が破綻した場合、普通社債でも投資したお金が返ってくる保障はありませんが、劣後債は普通社債よりお金が返ってくる可能性が低くなります。
販売会社
「株式会社三井住友フィナンシャルグループ第14回無担保社債(実質破綻時免除特約及び劣後特約付)」は下記の証券会社で販売しています。
- 野村証券
- 大和証券
- SMBC日興証券
個人向け社債の購入方法について、詳しくは次の記事をご覧ください。

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