マネックス証券が米国株と中国株の銘柄スカウターをリリースしました。銘柄スカウターとは、詳細な銘柄情報をスクリーニングできるツールです。これにより、日本株と同レベルの投資情報で銘柄探しが捗ります。
マネックス証券の銘柄スカウター
日本株には会社四季報などの銘柄情報が豊富に揃っていますが、米国株や中国株についての情報は少なく、個別銘柄がよくわからないという方も多いでしょう。マネックス証券の銘柄スカウターは、日本株と同レベルの環境が整っていて、魅力的な銘柄の情報を知ることができます。豊富な個別銘柄情報はもとより、銘柄比較やランキング、ニュース、スクリーニングが用意されています。
使い方
銘柄スカウターは、マネックス証券の口座を持っていれば無料で利用できます。マネックス証券にログインした後、メニューから「米国株・中国株」をクリックします。
「管理サイト(為替振替・口座管理)」をクリックします。
「銘柄スカウター米国株」または「銘柄スカウター中国株」をクリックします。
個別銘柄情報
マネックス証券の銘柄スカウターでは、米国株や中国株の個別銘柄について、豊富な情報を提供しています。
2007年からの業績推移がわかる
米国株を取り扱っている証券会社では、各銘柄について直近の企業業績や業績予測の情報を提供しています。しかし、過去の企業業績までは提供されていないことが多く、業績の推移がわかりません。
マネックス証券の銘柄スカウターでは、2007年3月期からの業績データをすべて見ることができます。2008年9月に起こったリーマン・ショックの前からのデータが揃っているので、企業がリーマン・ショックでどのような影響を受け、その後どのように回復していったのかもわかります。リーマン・ショックでほとんど影響を受けなかった、不況に強い銘柄も見つけ出せます。
業績と株価指標は1日1回、次の時刻に更新されます。
区分 | 更新時刻 |
---|---|
米国株 | 13:00頃 |
中国株 | 11:30頃 |
株価とチャート
株価とチャートは15分ディレイで随時更新されます。
セグメント業績
各銘柄のセグメント業績を見ることもできます。企業はさまざまな事業を手掛けていますが、それぞれの事業でどれだけ売上や利益があるのかを知ることができます。一般的に、AmzonのEコマース(通販事業)のようなBtoC(個人向け取引)は知られていても、AWSクラウドのようなBtoB(企業向け取引)は知られていないことが多く、それぞれでどのくらいの規模があるのかが分かります。たとえば、アップルの売上のうち、iPhoneやMacが占める割合もわかります。
配当
マネックス証券の銘柄スカウターでは、米国個別株の配当実績を見ることができます。直近の配当実績だけでなく、これまでの配当額や配当利回り、配当性向の推移も見ることができます。
アナリスト予想
マネックス証券の銘柄スカウターでは、米国個別株に対するアナリスト予想を観ることができます。将来の予想だけでなく、これまでのアナリスト予想と実績値の乖離の推移も見ることができます。つまり、これまでアナリスト予想がどのくらい当たっていたかまで知ることができます。
コーポレートアクション
次の企業アクション履歴を見ることができます。
- 配当
- 分割・併合
- 有償増資
- スピンオフ
- 合併
- コード・名称・市場変更
スピンオフとは、会社の特定の事業部門または子会社を切り出し、独立させることです。独立した会社の株式は元の会社の株主に交付されます。自社内の特定の事業部門を切り出す場合は新設分割、子会社を切り出す場合はいわゆる現物配当により行います。
株価指標
次の株価指標について、直近の実績や予想値だけでなく、これまでの推移も見ることができます。
- PER(株価収益率)
- PBR(株価純資産倍率)
- 配当利回り
銘柄比較
マネックス証券の銘柄スカウターでは、気になる複数の銘柄を、以下に示す項目で比較することができます。
選択項目 | 表示項目 |
---|---|
株価/基礎上場 | 株価 |
売買単位 | |
時価総額 | |
市場 | |
決算月 | |
投資指標 | 実績PER |
PBR | |
予想配当利回り | |
実績配当利回り | |
ROE | |
ROA | |
自己資本比率 | |
業績実績 | 売上高・営業収益 |
営業利益 | |
税引前利益 | |
当期利益 | |
1株あたり利益 | |
直近四半期業績 | 売上高・営業収益 |
営業利益 | |
税引前利益 | |
当期利益 | |
1株あたり利益 | |
アナリスト業績予想 | 売上高 |
当期利益 | |
1株あたり利益 | |
アナリスト評価 | レーティング |
妥当株価 | |
対株価乖離率 | |
キャッシュフロー | 営業キャッシュフロー |
投資キャッシュフロー | |
財務キャッシュフロー | |
現金等 | |
セグメント売上 | 売上高 |
売上構成比 | |
セグメント利益 | 利益 |
利益構成比 |
銘柄比較の元となる業績と株価指標は1日1回、次の時刻に更新されます。
区分 | 更新時刻 |
---|---|
米国株 | 13:00頃 |
中国株 | 11:30頃 |
ニュース
マネックス証券の銘柄スカウターでは、ダウ・ジョーンズ(米国株)とDZHフィナンシャルリサーチ(中国株)のニュースを読むことができます。指定銘柄に関するニュースを抽出したり、期間を指定することもできます。内容は随時更新され、ニュースの発表と同時に配信されます。
ランキング
マネックス証券の銘柄スカウターでは米国株と中国株の銘柄について、次の指標によるランキングを表示できます。
- 値上がり率
- 値下がり率
- 配当利回り
- 時価総額
市場で絞り込んだり、ETFだけを表示することもできます。
ランキングの元となる業績と株価指標は1日1回、次の時刻に更新されます。
区分 | 更新時刻 |
---|---|
米国株 | 13:00頃 |
中国株 | 11:30頃 |
スクリーニング
米国株や中国株の銘柄には馴染みがないものが多いですが、先入観がない分、客観的にスクリーニングするのに向いています。マネックス証券の銘柄スカウターでは次の条件を指定して、米国株や中国株の銘柄をスクリーニング(抽出)することができます。
作成したスクリーニング条件は、10個まで保存しておくことができます。
スクリーニングの元となる業績と株価指標は1日1回、次の時刻に更新されます。
区分 | 更新時刻 |
---|---|
米国株 | 13:00頃 |
中国株 | 11:30頃 |
米国株式の魅力
FAANGと呼ばれる米国の巨大IT企業の株式時価総額は、東京証券取引所に上場されている全銘柄の時価総額とほぼ同じです。外国株だからといって、もはや株式投資において無視できる存在ではありません。このようなダイナミックな企業が続々誕生するのが米国株式の魅力です。
とはいえ、これまで日本においては米国株の投資環境は貧弱でした。銘柄スカウターは米国株投資にとって役立つツールであり、このような環境がこれからも充実していくことを望みます。
関連記事
マネックス証券について詳しくは、下記の公式サイトでご確認ください。
コメント