アンデス開発公社とは?第17回アンデス開発公社円貨債券(2021)

南アメリカ債券

アンデス開発公社が「第17回アンデス開発公社円貨債券(2021)」を2021年2月26日に発行します。アンデス開発公社とはラテンアメリカの国際開発機関で、出資国より高い格付を誇ります。

アンデス開発公社とは

アンデス開発公社とは、中南米とカリブ海諸国の経済社会開発と地域統合の促進を目的とする国際開発機関です。

本来の名前はスペイン語で「Corporación Andina de Fomento」といい、CAFと略されます。

アンデス開発公社の本部は、ベネズエラの首都カラカスにあります。

出資国

アンデス開発公社は、中南米諸国を中心とする加盟国の出資により構成されています。アンデス開発公社の出資国は、次の19か国です。

アンデス開発公社の出資国
分類出資国
正規加盟国アルゼンチン
ボリビア
ブラジル
コロンビア
エクアドル
パナマ
パラグアイ
ペルー
トリニダードトバゴ
ウルグアイ
ベネズエラ
協賛加盟国バルバドス
チリ
コスタリカ
ドミニカ共和国
ジャマイカ
メキシコ
ポルトガル
スペイン

格付け

アンデス開発公社は、次の格付機関から格付を付されています。

アンデス開発公社の格付
格付機関格付
JCRAA
S&PA+
ムーディーズAa3
格付「BBB」以上が投資適格とされています。

いずれの格付機関においても独立国家と遜色なく、むしろ出資国より高い格付を与えられています。

JCRによる格付け
格付けソブリン・国際機関
AAアンデス開発公社
AA-チリ共和国
A-ペルー共和国
メキシコ共和国
BBB-ブラジル連邦共和国

日本格付研究所による格付事由は次のとおりです

中南米諸国の経済社会開発と経済統合の促進を目的とする国際開発金融機関(CAF:ラテンアメリカの開発銀行と呼称される)。格付は、①加盟国の強固な支援体制②優先債権者の地位③健全な財務内容と潤沢な流動性―を反映している。他方、主要加盟国の相対的に高い政治・経済リスクに制約されている。加盟国は大規模な増資に応じるなど継続的に強固な支援体制を示している。20年11月にメキシコが正規加盟国になることが決定し、さらなる資本の強化が見込まれる。また、潤沢な流動性の維持など保守的な財務戦略を堅持するとともに、貸出先の分散化や資金調達先の多様化を図るなどリスクの抑制を図っている。さらに、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を抑えるために緊急のクレジットラインを設定するなど、加盟国への迅速な支援を行っている。以上より、格付を据え置き、見通しを安定的とした。

出典:News Release(2020)株式会社日本格付研究所

格付について詳しくは、次の記事をご覧ください。

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リスクウェイト

アンデス開発公社を含む国際開発金融機関のリスクウェイトは次のとおりです。

アンデス開発公社のリスクウェイト
リスクウェイト国際開発金融機関
0%国際復興開発銀行 (IBRD)
国際金融公社 (IFC)
国際開発協会 (IDA)
欧州投資銀行 (EIB)
イスラム開発銀行 (IDB)
アフリカ開発銀行 (AfDB)
欧州復興開発銀行 (EBRD)
アジアインフラ投資銀行 (AIIB)
カリブ開発銀行 (CDB)
北欧投資銀行 (NIB)
20%アンデス開発公社 (CAF)
30%中米経済統合銀行 (CABEI)
黒海貿易開発銀行 (BSTBD)
50%東アフリカ開発銀行 (EADB)
国際農業開発基金 (IFAD)
アフリカ経済開発アラブ銀行 (BADEA)

出典:Multilateral Development Banks: Governance and Finance

有価証券報告書

アンデス開発公社は日本でも債券を発行しているため、金融庁に有価証券報告書を提出しています。

有価証券報告書等は金融庁のEDINETから参照できます。

アンデス開発公社のEDINETコードは「E06053」です。

社債

アンデス開発公社は過去に次の社債を発行しています。

アンデス開発公社の社債
銘柄発行日期間利率
第14回アンデス開発公社円貨債券(2020)2020年7月30日5年0.77%

第17回アンデス開発公社円貨債券(2021)

第17回アンデス開発公社円貨債券(2021)の概要は次のとおりです。

第17回アンデス開発公社円貨債券(2021)
期間5年
利率年0.35%(税引前)
発行日2021年2月26日
利払日毎年2月26日と8月26日(年2回)
償還日2026年2月26日
発行価格額面金額の100%
申込単位100万円単位
格付AA(JCR)、Aa3(Moody’s)、A+(S&P)
発行額166億円
募集期間2021年2月15日~2021年2月25日

格付け

第17回アンデス開発公社円貨債券(2021)は、次の格付機関から格付を付されています。

第17回アンデス開発公社円貨債券(2021)の格付
格付機関格付
JCRAA
S&PA+
ムーディーズAa3

格付には個別債券自体に対する格付と、発行体(債券の発行元)に対する格付があります。ただし、特別の事情がないかぎり、両者は一致します。

日本格付研究所(JCR)による格付事由は次のとおりです。

中南米諸国の経済社会開発と経済統合の促進を目的とする国際開発金融機関(CAF:ラテンアメリカの開発銀行と呼称される)。格付は、①加盟国の強固な支援体制②優先債権者の地位③健全な財務内容と潤沢な流動性―を反映している。他方、主要加盟国の相対的に高い政治・経済リスクに制約されている。加盟国は大規模な増資に応じるなど継続的に強固な支援体制を示している。20年11月にメキシコが正規加盟国になることが決定し、さらなる資本の強化が見込まれる。また、潤沢な流動性の維持など保守的な財務戦略を堅持するとともに、貸出先の分散化や資金調達先の多様化を図るなどリスクの抑制を図っている。さらに、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を抑えるために緊急のクレジットラインを設定するなど、加盟国への迅速な支援を行っている。

リスク

第17回アンデス開発公社円貨債券(2021)には次のリスクがあります。

  • 価格変動リスク
  • 信用リスク

第17回アンデス開発公社円貨債券(2021)は、海外の発行体が日本国内市場向けに日本円建で発行する、いわゆる「サムライ債」です。円建で発行される債券のため、為替リスクはありません。

債券の通称
分類発行体発行市場通貨
サムライ債外国国内
ショーグン債外国国内外貨
ユーロ円債国内外外国
ヤンキー債米国以外米国米ドル
パンダ債中国以外中国人民元

価格変動リスク

第17回アンデス開発公社円貨債券(2021)の価格は、市場金利の変化などによって上下します。償還前に売却する場合は、投資元本を割り込むことがあります。

信用リスク

アンデス開発公社の経営・財務状況の変化および格付などの外部評価の変化によって、投資元本を割り込むことがあります。

販売会社

次の金融機関で第17回アンデス開発公社円貨債券(2021)を販売しています。

第17回アンデス開発公社円貨債券(2021)の販売会社
金融機関引受金額
SMBC日興証券166億円

SMBC日興証券はオンライントレードでも取り扱っています。

個人向け社債について詳しくは、次の記事をご覧ください。

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