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東北電力株式会社第584回社債(社債間限定同順位特約付)が2026年6月19日に発行

伊達政宗

東北電力が個人向け社債「東北電力株式会社第584回社債(社債間限定同順位特約付)」を2026年6月19日に発行します。

銘柄

東北電力株式会社第584回社債(社債間限定同順位特約付)

発行体

東北電力株式会社第584回社債(社債間限定同順位特約付)の発行体は東北電力株式会社です。

東北電力株式会社は、日本の東北地方6県(青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島)と新潟県を主な営業エリアとする大手電力会社です。1951年の電気事業再編成に伴って設立されて以来、地域の生活や産業を支える基幹エネルギーの安定供給を担い続けています。近年は、電力自由化といった市場環境の変化に対応するため、持ち株会社体制へと移行しました。発電や送配電、小売販売といった各部門を分社化し、グループ全体での経営効率化と競争力の強化を進めています。また、気候変動への対策として脱炭素化の潮流に対応するため、風力や太陽光、地熱といった東北エリアの豊かな自然を活かした再生可能エネルギーの開発・導入に注力していることも特徴です。さらに、デジタル技術を活用した次世代の電力網(スマートグリッド)の構築や、地域社会の課題解決に向けた新たなサービス開発など、従来の電力供給にとどまらない多角的な事業展開を図っています。

会社概要
会社名 東北電力株式会社
本店所在地 仙台市青葉区本町1-7-1
設立 昭和26年5月1日
資本金 2,514億円
総資産 46,618億円
上場市場 東京証券取引所プライム市場
証券コード 9506

東北電力株式会社の発行体格付は、電力会社の中でも高い方に位置します。

電力会社の発行体格付
電力会社 R&I JCR
北海道電力 A+ AA-
東北電力 A+ AA
東京電力ホールディングス A- A
北陸電力 A+ AA
中部電力 AA- AA+
関西電力 AA- AA+
中国電力 A+ AA
四国電力 A+ AA
九州電力 A+ AA

※2026年5月30日現在

東北電力株式会社の連結経営成績は以下のとおりです。

連結経営成績(百万円)
2025年3月期 2026年3月期
売上高 2,644,912 2,372,420
営業利益 280,332 160,380
経常利益 256,725 126,407
親会社株主に帰属する当期純利益の推移 182,807 84,975

発行条件

東北電力株式会社第584回社債(社債間限定同順位特約付)の発行条件を以下に示します。

期間

3年

利率

年1.89%(税引前)

発行価格

額面100円につき100円

申込単位

10万円単位

一般的な社債は100万円単位で購入できます。個人にとっては、まとまった資金が必要となります。しかし、電力会社が発行する電力債は10万円単位で購入できるものがほとんどです。東北電力株式会社第584回社債(社債間限定同順位特約付)も10万円単位で買えるので、個人で買いやすい社債となっています。

発行額

150億円

社債間限定同順位特約

東北電力株式会社第584回社債(社債間限定同順位特約付)には担保がありませんが、社債間限定同順位特約がついています。社債間限定同順位特約とは、東北電力株式会社が今後担保付きの社債を発行する場合は、東北電力株式会社第584回社債(社債間限定同順位特約付)にも同様に担保をつけるという特約です。

企業が破綻等したときは、優先順位の高い債務から弁済されていきます。弁済順位は次のようになります。

  1. 担保付社債
  2. 無担保社債
  3. 劣後債
  4. 優先株式
  5. 一般株式

担保なしの債券より担保つきの債券の方が債権の回収優先順位が高いため、あとから発行された社債によって不利な扱いがされないという保証になります。

スケジュール

calendar

東北電力株式会社第584回社債(社債間限定同順位特約付)の募集開始から償還までのスケジュールは以下のとおりです。

スケジュール
  • 2026.6.1
    募集開始
  • 2026.6.18
    募集終了
  • 2026.6.19
    発行
  • 2026.12.25
    利払い
  • 2027.6.25
    利払い
  • 2027.12.25
    利払い
  • 2028.6.25
    利払い
  • 2028.12.25
    利払い
  • 2029.6.19
    利払い・償還

募集期間

2026年6月1日~2026年6月18日

発行日

2026年6月19日

利払日

毎年6月25日と12月25日(年2回)

償還日

2029年6月19日

格付

credit ratings

 

東北電力株式会社第584回社債(社債間限定同順位特約付)は、格付投資情報センター(R&I)および日本格付研究所(JCR)から長期個別債務格付を取得しています。

長期個別債務格付
格付会社 格付
R&I A+
JCR AA
一般的に格付け「BBB」以上の債券が投資適格とされています。

R&Iの格付とJCRの格付が異なりますが、これはJCRが甘めの格付けを行う傾向があるからです。どちらかというと、R&Iの格付けを参考にした方がよいでしょう。

格付投資情報センター

東北電力株式会社第584回社債(社債間限定同順位特約付)は格付投資情報センター(R&I)から「A+」の長期個別債務格付を取得しています。R&Iによる格付事由は次のとおりです。

2023年度以降は料金改定効果や燃調制度のタイムラグ差益などを支えに高い利益を計上、財務基盤の修復が進展した。女川原発2号機が2024年11月に再稼働し、連結収益に寄与しているが、同原発の稼働継続には2026年12月までに特重施設を完成させる必要がある。適合性審査が続く東通原発への対応も含め、原発の工事・審査を着実に進めて原子力利用率を維持・向上することが課題だ。共同火力を含む石炭火力の供給力が比較的大きく、非効率石炭火力の削減など環境規制への対応も課題。長期脱炭素電源オークションを利用しLNG火力のリプレースを進める方針で、投資リスクを低減しつつ火力電源の高効率化を狙う。中長期的な投資負担は小さくないだけに、女川原発2号機の安定稼働を維持しながら十分な利益を確保し、財務構成をさらに改善する必要がある。需要離脱の増加が目立つ特高・高圧分野における顧客基盤の維持・強化や、国の公募で落札した洋上風力案件の投資判断の行方なども注目点だ。

出典:株式会社格付投資情報センター「NEWS RLEASE」

日本格付研究所

東北電力株式会社第584回社債(社債間限定同順位特約付)は株式会社日本格付研究所(JCR)から「AA」の長期個別債務格付を取得しています。JCRによる格付事由は次のとおりです。

足元では東北エリアでの競合状況に留意する必要はあるものの、23 年の電気料金改定に加え、24 年に女川原発 2 号機が再稼働したことにより、過年度と比べ収益体質は強化されている。財務面は近時の好業績を背景とした利益蓄積により、回復が進んでいる。設備投資については、送配電網の増強が計画されているほか、女川原発 2 号機の特重施設や東通原発 1 号機の安全対策の工事、東新潟 LNG 火力 6 号機のリプレースと多くの案件を抱えている。しばらくは資金負担が先行し、有利子負債は増加する見込みである。ただ、現状の収益力やキャッシュフロー創出力を踏まえると、財務構成の悪化は軽減できると考えられる。以上より、格付を据え置き、見通しを安定的とした。

当面の注目点は、東北エリアにおける競合状況や卸電力の内外無差別取引の普及本格化による影響である。中期的には女川原発 2 号機の特重施設(設置期限 26 年 12 月 22 日)の工事や東通原発 1 号機の審査の進捗が重要な視点となる。また、財務基盤の継続的な強化も課題となろう。そのためには、東通原発 1 号機の運開による収益力・キャッシュフロー創出力の引き上げが不可欠と考える。

出典:株式会社日本格付研究所「News Release」

販売会社

以下に示す証券会社で東北電力株式会社第584回社債(社債間限定同順位特約付)を販売しています。

販売会社
販売会社 引受金額
野村證券 4,500,000,000円
SMBC日興証券 2,550,000,000円
大和証券 2,475,000,000円
みずほ証券 2,475,000,000円
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 1,350,000,000円
丸三証券 450,000,000円
SBI証券 450,000,000円
岡三証券 225,000,000円
東洋証券 150,000,000円
岡三にいがた証券 150,000,000円
東海東京証券 75,000,000円
第四北越証券 75,000,000円
水戸証券 75,000,000円
15,000,000,000円

各証券会社ごとに社債の割り当て数が異なるので、入手が困難な証券会社もあります。株式は購入に手数料がかかり、その手数料は証券会社によって異なりますが、社債の購入に手数料はかかりませんので、どこの証券会社で買っても同じです。

野村證券

野村證券の債券取引は、個人向け国債と一部の外貨建債券のみオンラインサービスからも申し込めます。社債の購入と売却はオンラインサービスからは申し込めず、店頭取引でのみ取り扱っています。

大和証券

大和証券では東北電力株式会社第584回社債(社債間限定同順位特約付の買付注文をインターネット(オンライントレード)で取り扱っていません。「ダイワ・コンサルティング」コースの場合は本店・支店・営業所、「ダイワ・ダイレクト」コースの場合はコンタクトセンターで買付注文を取り扱っています。

みずほ証券

みずほ証券は東北電力株式会社第584回社債(社債間限定同順位特約付の買付注文をネット倶楽部(オンライントレード)でも取り扱っています。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券

三菱UFJモルガン・スタンレー証券は東北電力株式会社第584回社債(社債間限定同順位特約付の買付注文をネットでも取り扱っています。

発行実績

東北電力株式会社は、過去にも次の個人向け社債を発行しています。

東北電力が発行した個人向け社債
銘柄 発行日 利率 期間
第575回社債 2025年6月20日 1.17% 3年
第570回社債 2024年12月20日 0.90% 3年
第565回社債 2024年6月21日 0.75% 3年
第562回社債 2023年12月22日 0.43% 3年
第559回社債 2023年6月23日 0.32% 3年
第552回社債 2022年12月13日 0.864% 6年
第516回社債 2019年12月25日 0.14% 3年
第511回社債 2019年6月25日 0.14% 3年
第506回社債 2018年12月21日 0.14% 3年
第503回社債 2018年6月22日 0.14% 3年
第495回社債 2017年6月23日 0.14% 3年
第489回社債 2016年12月22日 0.14% 3年
第474回社債 2014年6月25日 0.40% 5年
第470回社債 2013年6月13日 1.55% 10年
第463回社債 2012年6月25日 0.72% 5年

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参考文献

東北電力株式会社 (2025) 第584回社債の発行について(個人投資家向け)

債券
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著者
Tsukamoto Hiroyuki

元システムエンジニアのファイナンシャルプランナーです。保有資格は一種証券外務員、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本商工会議所簿記検定3級及びビジネス会計検定試験3級。

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