オリックス株式会社が個人向け社債「オリックス株式会社第221回無担保社債(社債間同順位特約付)」を2024年3月19日に発行します。
発行体
オリックス株式会社第215回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の発行体(債券の発行元)は、オリックス株式会社です。
オリックス株式会社は、リース事業をはじめとして金融業や不動産業などを手掛けていて、プロ野球のオリックス・バファローズ球団のオーナーとしても知られています。時価総額順位で金融サービス業42社中2位の規模を誇ります。
会社名 | オリックス株式会社 |
上場市場 | 東証1部 |
証券コード | 8591 |
設立 | 1964年4月 |
所在地 | 東京都港区浜松町2-4-1 |
決算期 | 3月 |
事業内容 | 多角的金融サービス業 |
期間
5年
利率
年0.677%(税引前)
スケジュール
「オリックス株式会社第221回無担保社債(社債間同順位特約付)」の条件決定から償還までのスケジュールは以下のとおりです。
- 2024.3.1条件決定
- 2024.3.4募集開始
- 2024.3.18募集終了
- 2024.3.19発行
- 2024.9.19利払い
- 2025.3.19利払い
- 2025.9.19利払い
- 2026.3.19利払い
- 2026.9.19利払い
- 2027.3.19利払い
- 2027.9.19利払い
- 2028.3.19利払い
- 2028.9.19利払い
- 2029.3.19利払い・償還
条件決定日
2024年3月1日
募集期間
2024年3月4日~2024年3月18日
発行日
2024年3月19日
利払日
毎年3月19日及び9月19日(年2回)
償還日
2029年3月19日
発行価格
額面100円につき100円
申込単位
100万円単位
発行額
300億円
格付け
オリックス株式会社第215回無担保社債(社債間限定同順位特約付)は格付投資情報センター(R&I)から「AA-」の長期個別債務格付を取得しています。
R&Iによる格付事由は次のとおりです。
金融業に加えアセットマネジメント、事業運営、投資事業なども手掛ける複合企業。ニーズの変化を
先取りし事業ポートフォリオを柔軟に変える能力に優れる。競争力の強い事業を数多く抱える。事業・地域の両面でポートフォリオの分散が強く効いている。新型コロナやインフレ、米国金利上昇など強い逆風下においても業績は高い下方耐性を示している。保有事業・資産の回転を通じ、積極的な事業投資を続ける中でも強いリスク耐久力を維持できる公算が大きくなっている。今回の格上げはこうした点を評価したものだ。
高水準の利益・キャッシュフローを稼ぐ力があり、安定性も高い。コロナ、インフレ、金利上昇とこ
こ数年は逆風に見舞われ続け、一部の事業では大きな影響を受けているが、収益源の分散効果と、変調を素早く察知しリスクオフモードに切り替える能力を支えに、底堅い業績を確保している。航空機リース、空港コンセッション、旅館運営はコロナ影響が薄れ着実に回復している。不動産や環
境エネルギーでは良質な案件の積み上げが進んでいる。DHCや東芝など新規投資の収益貢献も踏まえると、2023年度以降、収益力・キャッシュフロー創出力は継続的な向上が見込める。キャピタルゲインや新規投資の原資を確保する観点から、キャピタルリサイクリングと称する保有事業・資産の売却を営業活動の一環に位置付けている。これまでの実績や売却対象となる資産の含み益の状況から、従来に比べ資産回転の継続性・再現性は高まっている。
資産回転を通じ営業資産の膨張を抑制し、株主資本との対比で抱えるリスクを管理する方針だ。投資パイプラインは豊富で、大型投資の実行局面では一時的にリスクが増えるものの、一連のリスク管理の仕組みが機能することで、中期的な時間軸では強いリスク耐久力を維持できよう。
財務運営は保守的だ。長期借入比率が高く、調達手法・調達先の多様化や返済期日の分散も進んでいる。手元流動性やコミットメントラインも充実している。ストレステストを通じ金融危機への耐性を確認している。外貨の流動性にも問題はない。
ポートフォリオの多様性は強みである半面、各事業の実態把握の難易度は高まっている。定量・定性情報を適時に把握できる仕組みを構築しリスク管理やポートフォリオ管理に生かす方針で、その成果に注目していく。ガバナンスでは、現CEOの後継者育成も信用力に影響する重要な要素になろう。
社債間限定同順位特約
オリックス株式会社第221回無担保社債(社債間限定同順位特約付)には担保がありません。ただし、社債間限定同順位特約が付いていますので、もしオリックス株式会社が担保付きの社債を発行する場合は、オリックス株式会社第221回無担保社債(社債間限定同順位特約付)にも担保が付きます。
販売会社
次に示す証券会社で「オリックス株式会社第221回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」を販売しています。
販売会社 | 引受金額 |
---|---|
SMBC日興証券 | 35億円 |
大和証券 | 20億円 |
みずほ証券 | 20億円 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 15億円 |
野村證券 | 10億円 |
計 | 100億円 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
個人向け社債は対面か電話でしか販売しないことが多いのですが、三菱UFJモルガン・スタンレー証券ではネット(オンライントレード)でも取り扱っています。ただし、各支店とは在庫が別になっているので、売り切れになる可能性が高くなります。
SMBC日興証券
SMBC日興証券は「オリックス株式会社第221回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」の買付注文をオンライントレードでも取り扱っています。
発行実績
オリックス株式会社は、過去に次の個人向け社債を発行しています。
発行日 | 名称 | 期間 | 利率 |
---|---|---|---|
2023年9月7日 | 第215回 | 5年 | 0.589% |
2023年3月16日 | 第210回 | 5年 | 0.654% |
2022年9月9日 | 第208回 | 5年 | 0.390% |
2022年6月23日 | 第206回 | 5年 | 0.350% |
2021年6月22日 | 第203回 | 7年 | 0.210% |
2019年3月18日 | 第196回 | 5年 | 0.210% |
2017年6月22日 | 第192回 | 5年 | 0.150% |
2017年5月1日 | 第190回 | 5年 | 0.150% |
2016年2月10日 | 第185回 | 5年 | 0.415% |
2015年4月30日 | 第184回 | 5年 | 0.337% |
2015年3月9日 | 第183回 | 4年 | 0.292% |
2014年12月9日 | 第182回 | 5年 | 0.272% |
2014年9月26日 | 第181回 | 10年 | 0.812% |
2014年6月16日 | 第178回 | 7年 | 0.552% |
2013年4月30日 | 第171回 | 10年 | 1.126% |
2013年4月30日 | 第170回 | 5年 | 0.475% |
2013年3月28日 | 第169回 | 5年 | 0.513% |
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参考文献
オリックス株式会社 (2023) 社債情報
株式会社格付投資情報センター (2024) NEWS RELEASE
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