三菱HCキャピタル株式会社第4回無担保社債(社債間限定同順位特約付)

三菱HCキャピタルが個人向け社債「三菱HCキャピタル株式会社第4回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」を2022年1月31日に発行します。この記事では、本社債の利率や購入方法などをご紹介します。

概要

三菱HCキャピタル株式会社が発行する個人向け社債の概要は次のとおりです。

社債概要
名称三菱HCキャピタル株式会社第4回無担保社債(社債間限定同順位特約付)
期間7年
利率年率0.330%(税引前)
発行日2022年1月31日
利払日毎年1月31日および7月31日(年2回)
償還日2029年1月31日
発行価格額面100円につき100円
申込単位100万円単位
募集期間2022年1月19日~2022年1月28日
格付AA-(R&I)、AA(JCR)
発行額400億円

利率

三菱HCキャピタル株式会社第4回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の利率は、年0.330%(税引前)です。利払いは毎年1月31日と7月31日の年2回行われます。初回の利払日は2022年7月31日です。

格付

三菱HCキャピタル株式会社第4回無担保社債(社債間限定同順位特約付)は、格付投資情報センター(R&I)と日本格付研究所(JCR)から格付を取得しています。

格付
格付機関格付
R&IAA-
JCRAA
一般的に格付「BBB」以上の債券が投資適格とされています。

R&Iによる格付事由は次のとおりです。

三菱UFJリースと日立キャピタルが4月1日に合併して発足した。三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)および三菱商事の持分法適用関連会社となる見通し。合併による相互補完効果は大きいうえ、事業分散によるリスク低減も期待できる。収益力およびリスク耐久力はAゾーンの中でも高い水準を維持できると判断している。格付は三菱HCキャピタル自体の収益・財務基盤に対する評価をベースに、MUFGの信用力を一定程度織り込んでいる。

総資産10兆円超となり、業界トップクラスの規模となる。消費者向け地場ビジネスから航空機・貨車などグローバルアセットまで国内外で幅広い事業を手掛け、極めて強固な営業基盤を構築している。合併によりリスクバッファーは大きくなるうえ、内部留保の蓄積力も向上が見込める。リスク耐久力はAゾーンに十分見合う水準を確保できる。物件価値変動リスクおよび信用リスク中心のリスクプロフィールを持ち、大口与信集中リスクは大きくない。相対的に利ざやが厚い中小企業取引や海外事業の割合が大きく、収益力はAゾーンの中でも高いとみている。

資金調達額は多額で必要となる外貨の割合も高く、流動性リスクは大きい。ただ、流動性に関する予兆分析や高度化を進め、流動性を適切にコントロールしている。三菱UFJ銀行を中心に金融機関との取引関係が安定しており、邦貨・外貨ともに調達手段の多様化が進んでいる。

JCRによる格付事由は次のとおりです。

三菱HCキャピタルは、三菱 UFJ リースと日立キャピタルの統合により発足した大手総合リース会社であり、三菱 UFJ フィナンシャル・グループ(MUFG)および三菱商事の持分法適用関連会社。MUFG と経営、営業、資金調達など各面で密接な関係を構築しており、グループにおける戦略的重要性は高い。格付は、主要株主の顧客基盤や高い事業展開力を背景とする強固な事業基盤、比較的高い収益力や資本充実度、MUFGの信用力などを反映している。統合後のシナジー発揮に向けた取り組みは順調に進んでいる。今後は事業基盤強化に向けた具体的な施策について注目していく。

統合を経て事業基盤は一段と強固なものとなった。幅広い顧客を抱えており、営業資産の規模は業界最大級である。国内外のカスタマービジネスやアカウントソリューションから航空機やロジスティクスといったグローバルアセットまで事業領域や展開地域は多岐にわたり、事業ポートフォリオの分散が進んでいる。収益力は比較的高い。22/3 期上半期の経常利益ベースの ROA は 1%台前半を確保している。コロナ禍が長期化した場合の航空機リースへのマイナス影響が懸念されるが、収益源が多様化していることから、その影響を一定程度吸収できるとみている。

資産の質の健全性は保たれている。与信運営方針は保守的であり、自己査定や引当基準は厳格である。全体でみれば営業資産に対するコロナ禍の影響は大きくない。一方で、航空機リースについては、航空機需要の大幅な低下を受けて、与信費用が増加している。機体ポートフォリオが機齢の若いナローボディを中心に構築されていることが支えとなっているものの、与信費用の動向には引き続き注意を要する。

資本充実度は比較的高い。21 年 9 月末の連結自己資本比率は約 13%である。ハイブリッド証券などを考慮した JCR 調整後の自己資本比率や、リスク量対比の資本充実度は、十分な水準を保っている。保守的なリスク管理態勢の下、良好な資本充実度が維持されるとみている。流動性に特段の懸念はない。三菱 UFJ 銀行を中心に強固な間接調達基盤を構築している上、CP、社債、債権流動化などの多様な直接調達手段を有してい
る。また、外貨調達も安定している。

R&Iの格付とJCRの格付が異なりますが、これはJCRが甘めの格付を行う傾向があるからです。どちらかというと、R&Iの格付けを参考にした方がよいでしょう。

格付について詳しく知りたい方は、次の記事もご覧ください。

格付とは? 格付会社の信用格付で社債が投資適格かどうかが分かる!
格付とは企業の財務内容や業績を分析して、借金を返済する能力を記号で表わしたものです。この記事では格付の意味や格付会社の特徴を紹介しています。これを見れば個人向け社債の投資判断に役立ちます。

社債間限定同順位特約

三菱HCキャピタル株式会社第4回無担保社債(社債間限定同順位特約付)には担保がありません。

ただし、社債間限定同順位特約が付いていますので、もし三菱HCキャピタル株式会社が担保付きの社債を発行する場合は、三菱HCキャピタル株式会社第4回無担保社債(社債間限定同順位特約付)にも担保が付きます。

販売会社

三菱HCキャピタル株式会社第4回無担保社債(社債間限定同順位特約付)は、次の証券会社で販売しています。

社債の引受
証券会社引受金額
三菱UFJモルガン・スタンレー証券200億円
大和証券80億円
みずほ証券50億円
岡三証券40億円
野村證券20億円
東海東京証券10億円

個人向け社債の購入方法について、詳しくは次の記事をご覧ください。

社債とは? わかりやすく種類や購入方法を紹介します
社債投資に関心があるあなたへ。この記事では、個人向け社債の種類や購入方法、株式との違いなどをわかりやすく解説します。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券

三菱UFJモルガン・スタンレー証券では三菱HCキャピタル株式会社第4回無担保社債(社債間限定同順位特約付)をネットでも取り扱っています。

大和証券

大和証券では三菱HCキャピタル株式会社第4回無担保社債(社債間限定同順位特約付)をインターネット(オンライントレード)では取り扱っていません。「ダイワ・コンサルティング」コースの場合は本・支店・営業所、「ダイワ・ダイレクト」コースの場合はコンタクトセンターで取り扱っています。

三菱HCキャピタル株式会社

三菱HCキャピタル株式会社第4回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の発行体(債券の発行元)は、三菱HCキャピタル株式会社です。三菱HCキャピタル株式会社は三菱UFJリース株式会社はと日立キャピタル株式会社が2021年4月に合併して誕生しました。

三菱HCキャピタル株式会社は東証1部に上場しています。(証券コード8593)

リース会社とは、機械設備などを企業に長期で貸し出す会社です。三菱UFJリースはリース会社の中でも、売上高で第4位の規模を誇っています。

リース会社の売上高ランキング
順位企業連結売上高
1オリックス2兆2,927億円
2三井住友ファイナンス&リース1兆4,382億円
3東京センチュリー1兆2,001億円
4三菱HCキャピタル8,943億円
5芙蓉総合リース7,402億円
6みずほリース4,987億円
7JA三井リース4,349億円
8リコーリース3,262億円

三菱UFJリース株式会社は、リース会社の中でも発行体格付が高い企業です。

リース会社の発行体格付
企業R&IJCR
NTT・TCリースAA+AA+
三菱HCキャピタルAA-AA
オリックスAA-AA-
三井住友ファイナンス&リースA+AA
東京センチュリーAAA-
芙蓉総合リースAA+
みずほリースAA+
JA三井リースA-A

過去に発行した個人向け社債

三菱HCキャピタル株式会社は、過去に次の個人向け社債を発行しています。なお、三菱UFJリース株式会社時代に発行した個人向け社債を含みます。

三菱HCキャピタルが過去に発行した個人向け社債
回号発行日利率期間
第81回2021年1月29日0.27%7年
第73回2020年1月30日0.28%7年
第70回2019年7月30日0.20%6年
第62回2018年10月29日0.31%約7年

参考文献

株式会社格付投資情報センター (2022) NEWS RELEASE
株式会社日本格付研究所 (2022) News Release

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