クラウドバンクは日本初のクラウドファンディングで、日本クラウド証券が運営しています。実績も豊富で、既に3,000件以上のファンドを運用しています。現在のところ回収率は100%で、貸し倒れは1件もありません。
クラウドバンクとは
クラウドバンクは、日本で初めて証券会社が提供するソーシャルレンディング・サービスです。
個人が出資した少額の資金を集めて、さまざまなプロジェクトに融資し、そこから利息を受け取って、出資者へ分配する仕組みです。これまでは個人が参加するのが難しかった投資案件に出資することができます。
クラウドバンクの実質平均利回りは6.79%(税引前)で、銀行預金より高い利回りを誇っています。
項目 | 内容 |
---|---|
分類 | クラウドファンディング(融資型) |
リスク種別 | 信用リスク、流動性リスク、為替変動リスク(外貨建のみ)、 カントリーリスク(外国のみ) |
所得区分 | 分配金:雑所得 |
運営会社 | 日本クラウド証券株式会社 |
メリット
クラウドバンクには次に示すメリットがあります。
担保がある
クラウドバンクのほとんどのファンドには、担保が設定されています。
担保には「対抗要件あり」と「対抗要件なし」の2種類があります。
対抗要件とは、当事者間で効力のある法律関係が、第三者に対して効力を有するための要件です。
民法第177条(不動産に関する物権の変動の対抗要件)において、不動産の対抗要件は次のように定められています。
不動産に関する物権の得喪及び変更は、不動産登記法(平成十六年法律第百二十三号)その他の登記に関する法律の定めるところに従いその登記をしなければ、第三者に対抗することができない。
つまり、不動産に関しては登記をしなければ第三者に対抗することができません。
具体的には、土地・建物に対する抵当権が設定されていれば、対抗要件ありの担保となります。
手数料無料で即時入金できる
クラウドバンクでは即時入金サービスを行っています。
即時入金とは、クラウドバンクへの入金が振込手数料無料で、入金も即時反映される便利なサービスです。
証券会社にはよくあるサービスなのですが、クラウドファンディングでは珍しいことです。
クラウドバンクの即時入金サービスは、次の金融機関で利用できます。
- 埼玉りそな銀行
- PayPay銀行
- 住信SBIネット銀行
- みずほ銀行
- 三井住友銀行
- 三菱UFJ銀行
- ゆうちょ銀行
- 楽天銀行
- りそな銀行
- 地方銀行
- 信用金庫
- 信用組合
- 労働金庫
- JAバンク
出金手数料が無料
クラウドバンクの口座から日本円で出金するときに、出金手数料はかかりません。
クラウドバンクの口座から米ドルで出金するには、出金手数料がかかります。出金手数料の金額は、振込先の銀行によって異なります。
通貨 | 出金手数料 |
---|---|
日本円 | 無料 |
米ドル | みずほ銀行:4,000円 その他銀行:6,500円 |
デメリット
クラウドバンクには次に示すデメリットがあります。
為替リスクがある
クラウドバンクには外貨建てのファンドもあります。外貨建てのファンドは分配や償還が外貨で支払われるため、為替損益が発生する可能性があります。
カントリーリスクがある
クラウドバンクのファンドの中には海外の案件もあります。当該国の情勢等によって、ファンドの分配や償還が影響を受ける可能性があります。
日本クラウド証券
融資型クラウドファンディング「クラウドバンク」の運営会社は、日本クラウド証券です。
項目 | 内容 |
---|---|
資本金 | 1億円(平成31年3月31日現在) |
金融商品取引業登録 | 第一種・第二種金融商品取引業 |
主要株主 | クラウドバンク株式会社 |
連結子会社 | 門前皆月風力発電事業合同会社 矢駄風力発電事業合同会社 百浦赤住風力発電事業合同会社 クラウドバンクEI 1号合同会社 |
クラウドファンディングを手掛ける会社としては珍しく、第一種金融商品取引業(証券会社)として登録されています。これは、1993年に設立されたディーブレイン証券を母体としているからです。
日本クラウド証券は、過去に次の行政処分を受けています。
年度 | 根拠法令 | 処分の種類 |
---|---|---|
平成27年度 | 金融商品取引法 | 業務停止命令 |
平成27年度 | 金融商品取引法 | 業務改善命令 |
平成29年度 | 金融商品取引法 | 業務改善命令 |
手数料
クラウドバンクでは売買手数料や口座維持手数料はかからず、無料です。
手数料区分 | 手数料 |
---|---|
口座開設手数料 | 0円 |
口座維持手数料 | 0円 |
販売手数料 | 0円 |
ファンドの運用成果が出た場合の営業者報酬によって、クラウドバンクは事業収益を得ているので、ファンドへの出資者からは手数料を徴収しません。
為替手数料
クラウドバンクには米ドル建てのファンドもあります。米ドル建てのファンドに投資するには、クラウドバンクの口座に入金した日本円を米ドルに両替する必要があります。
クラウドバンクでは両替に手数料を取っていませんが、両替の際の外貨の買値と売値には通常0.6円の差(スプレッド)があります。これが事実上の為替手数料となります。
なお、クラウドバンクの口座に直接米ドルで入金することはできませんが、米ドルで出金することはできます。
税金と確定申告
クラウドバンクで匿名組合へ出資すると、分配金がもらえます。分配金は20.42%の税金が源泉徴収されて支払われます。
税区分 | 税率 |
---|---|
所得税 | 20% |
復興特別所得税(2037年12月31日まで) | 0.42%(所得税の2.1%) |
この分配金の所得区分は雑所得になり、確定申告が必要になります。ただし、給与所得者は次の条件を満たせば、確定申告が不要です。
- 給与の年間収入金額が2,000万円を超えない
- 給与所得と退職所得以外の金額の合計額が20万円を超えない
雑所得は総合課税なので、他の所得と合算して課税されます。所得税の税率は、合計所得金額によって5%~45%の幅がある累進課税です。
確定申告をする場合、クラウドバンクの「各種書類」ページから期間損益報告書をダウンロードして申告に使います。
雑所得には必要経費が認められています。クラウドバンクの口座に銀行振込で入金するときの振込手数料は、経費として所得から差し引くことができます。
なお、クラウドバンクの口座は証券口座ではないので、特定口座は使えません。
アプリ
クラウドバンクはスマートフォン向けアプリを提供していて、iPhoneおよびAndroidスマホで利用できます。
アプリを利用するには、あらかじめクラウドバンクの口座を開設しておく必要があります。
クラウドバンクのスマホアプリには次の機能があります。
- ファンド投資
- プッシュ通知
- マイページ閲覧
- 出金申請
- 両替申請
実績
クラウドバンクでは、出資するファンドを選べます。ファンドは多岐にわたり、外国におけるプロジェクトも含まれます。
クラウドバンクが過去に募集したファンドは数多く、そのほとんどは不動産担保型ローンファンドと太陽光発電ファンドです。その一例は、次のとおりです。
ファンド | 目標利回り | 運用期間 |
---|---|---|
「円投資」カリフォルニア不動産ローンファンド第40号 | 5.2% | 14か月 |
「円投資」カリフォルニア不動産ローンファンド第39号 | 5.2% | 14か月 |
米ドル建カリフォルニア不動産ローンファンド第94号 | 5.2% | 14か月 |
「円投資」カルフォルニア不動産ローンファンド第25号 | 7.4% | 15か月 |
不動産担保型ローンファンド第249号 | 6.3% | 8か月 |
太陽光発電ファンド第677号 | 6.9% | 8か月 |
中小企業支援型ローンファンド第453号 | 6.9% | 5か月 |
米ドル建カリフォルニア不動産ローンファンド第39号 | 7.4% | 15か月 |
ほかの多くのクラウドファンディングと同様に、利回りは低下傾向にあります。多くのクラウドファンディングは、出資応募が殺到していて容易に資金を集められることが原因です。この傾向は今後も続きそうなので、クラウドファンディングを始めるなら早い方がよさそうです。
米ドル建カリフォルニア不動産ローンファンド
米ドル建カリフォルニア不動産ローンファンドは、米国カリフォルニア州の不動産プロジェクトの支援を目的として組成されたファンドです。
資金使途 | ローン・パーティシペーション・アグリーメントに基づく参加資金の支払い |
通貨 | 米ドル建て |
地域 | 米国 |
担保 | あり |
保証 | なし |
過去に次の米ドル建カリフォルニア不動産ローンファンドが募集されました。
回号 | 目標利回り | 運用期間 |
---|---|---|
173号 | 5.1% | 6か月 |
172号 | 5.1% | 6か月 |
171号 | 5.1% | 6か月 |
香港中小企業支援型ローンファンド
香港中小企業支援型ローンファンドは、香港のオンライン完結型消費者金融事業者への支援を目的としたファンドです。
資金使途 | 消費者金融事業の事業資金及び既存債務の借換資金 |
通貨 | 円建て |
地域 | 香港 |
担保 | あり |
保証 | あり |
過去に次の香港中小企業支援型ローンファンドが募集されました。
回号 | 目標利回り | 運用期間 |
---|---|---|
35号 | 6.8% | 20か月 |
34号 | 6.8% | 20か月 |
33号 | 6.8% | 20か月 |
評判
新しい投資先としてクラウドバンク人気なのかしら。
僕も40万を半年間、金利6.5%に突っ込んでるけど。
すぐに申し込みいっぱいになり現在募集案件無し。
クラウドクレジットは足の長いのが多いから手は出せていない。#クラウドバンク#クラウドクレジット
— みっきー@🇺🇸株VOO7+SPYD26/🏴☠️少佐 (@Mickey1901move) March 7, 2020
こういう不況の時に分配金を一定に獲得できるソーシャルレンディングは強いのかなと感じ、戻ってきた分配金と追加入金した1万円を合わせて、早速次の事業に投資した💴
ただこれも、事業が飛んでしまうリスクありますが💦
— ゆうりょう@20代米国株投資🇺🇸 (@Yuryoinvestment) March 7, 2020
クラウドバンク 2回目の配当ゲットー🤗✨当面の目標、安定月2000円の配当生活に少し近づく結果となりました😆いまコロナショックで楽天の投資信託がマイナスなので、プラスの数字を見てちょっと心が安まりました😂💰
— もんきん🐟 (@monkinkin007) March 6, 2020
始め方
クラウドバンクに口座を開設するには、次のものが必要になります。
銀行口座
マイナンバーカードまたは通知カード
スマホで本人確認書類やマインバーカードの写真を撮っておけば、アップロードして提出できます。コピーを郵送することもできますが、手続きに時間がかかります。
クラウドバンクで投資を始めるには、クラウドバンクの公式サイトから「今すぐ無料ではじめよう」をクリックします。
口座開設の申込み(仮申込み)画面が表示されるので、メールアドレスなどの必要事項を入力して、「個人の方はこちら」をクリックします。
基本情報の入力画面が表示されるので、氏名などの必要事項を入力して、「次へ」をクリックします。
入力した情報の確認画面が表示されるので、内容を確認して「送信する」をクリックします。これで入力項目の送信は完了します。
クラウドバンクの特徴をまとめると次のようになります。
クラウドファンディングでは珍しく担保を取っている
外貨建てのファンドもある
クラウドバンクについて詳しくは、下記の公式サイトをご覧ください。
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