私設取引システム（PTS）とは

私設取引システム（PTS）とは、東京証券取引所を介さずに株式が取引できるシステムです。東証の取引時間外でも株式などを取引できます。この記事では、複数あるPTSの特徴を比較しています。

私設取引システム

私設取引システム（PTS）には、次の2つのシステムがあります。

SBIジャパンネクストPTSは、SBIジャパンネクスト証券が運営している私設取引システムです。

後述するチャイエックス・ジャパンPTSより出来高（取引量）が多く、夜間でも取引ができます。

チャイエックス・ジャパンPTSは、チャイエックス・ジャパン株式会社が運営している私設取引システムです。

SBIジャパンネクストPTSと比べると出来高が少なく、夜間は取引できません。

東京証券取引所の取引時間は9:00～11:30と12:30～15:00ですが、この時間外でも私設取引システム（PTS）を通じて株式の取引ができます。

PTSは東証より開始時間が早く、昼休みがありません。SBIジャパンネクストPTSなら夜間でも取引できます。

東京証券取引所に上場している銘柄であれば、基本的にPTSで取引できます。

ただし、優先株式と外国株式はPTSで取引できません。具体的には、次の銘柄です。

優先株式は伊藤園しかなく、外国株は東証からどんどん撤退して銘柄数が減ったので、東証の株式はほとんどPTSで取引できます。

東京証券取引所とは異なり、成行注文はできません。指値注文だけとなります。PTSは板が薄いので、成行注文は馴染みません。

現在、PTSは現物取引だけで信用取引はできません。2019年夏以降に信用取引が解禁される予定です。

SORとは「Smart Order Routing」の略称で、東京証券取引所とPTSの価格を比較して、最良の価格で執行するという注文方法です。

たとえば、ある銘柄の株式を購入するとき、東証での価格とPTSでの価格を比較して、より安い価格の方から購入することができます。

次の証券会社でPTS取引ができます。