三菱UFJフィナンシャル・グループが個人向け社債を発行 2021年7月

三菱UFJフィナンシャル・グループ債券

三菱UFJフィナンシャル・グループが個人向け社債「株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ第29回期限前償還条項付無担保社債(実質破綻時免除特約および劣後特約付)」を2021年7月30日に発行します。この記事では、本社債の利率や購入方法などをご紹介します。

概要

三菱UFJフィナンシャル・グループが発行する個人向け社債の概要は次のとおりです。

社債概要
名称株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ第29回期限前償還条項付無担保社債
(実質破綻時免除特約および劣後特約付)
発行体株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ
期間10年
利率当初5年間:年0.345%(税引前)
以降5年間:5年国債金利 + 0.470%(税引前)
発行日2021年7月30日
利払日毎年1月30日と7月30日(年2回)
償還日2031年7月30日
発行価格額面100円につき100円
申込単位100万円単位
格付A+(R&I)、A+(JCR)
発行総額1,300億円
申込期間2021年7月19日~2021年7月29日

三菱UFJフィナンシャル・グループ

「株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ第29回期限前償還条項付無担保社債(実質破綻時免除特約および劣後特約付)」の発行体(債券の発行元)は、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループです。

株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループは、三菱UFJフィナンシャル・グループの金融持株会社です。

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の傘下には、次のような企業があります。

  • 三菱UFJ銀行
  • 三菱UFJ信託銀行
  • 三菱UFJモルガン・スタンレー証券
  • 三菱UFJニコス
  • アコム
  • 三菱UFJリース

株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループは、過去に次の個人向け社債を発行した実績があります。

社債発行実績
銘柄期間利率
第27回約10年4か月当初5年4か月:0.58%
以降5年:基準金利 + 0.67%
第26回約10年4か月0.894%
第21回約10年4か月当初5年4か月:0.29%
以降5年:基準金利 + 0.43%
第20回約10年4か月0.452%

金利

「株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ第29回期限前償還条項付無担保社債(実質破綻時免除特約および劣後特約付)」の金利は、当初5年間とそれ以降5年間とで変わります。

第29回債の金利
時期金利(税引前)
当初5年間(2026年7月30日まで)0.345%
以降5年間(2026年7月31日以降)5年国債金利 + 0.470%

5年国債金利とは、2026年7月30日の2銀行営業日前(利率決定日)の午前10時に「国債金利情報(財務省)」において公表される5年国債金利のことです。

特約

「株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ第29回期限前償還条項付無担保社債(実質破綻時免除特約および劣後特約付)」には、実質破綻時免除特約と劣後特約という2つの特約が付いています。

実質破綻時免除特約

実質破綻時免除特約とは、発行体が実質的に破綻した状態になったときに、発行体はその元利金や利息の支払い義務をすべて免除されるという特約のことをいいます。

劣後特約

「劣後特約」とは、元本と利息の支払いの優先順位が普通社債より低い債券に付けられる特約のことです。この特約が付いた債券を「劣後債」と言います。

劣後債は発行体が破綻した場合の弁済順位が普通社債に比べ劣りますが、一般的に普通社債より利回りが高くなります。

発行体が破綻した場合、普通社債でも投資したお金が返ってくる保障はありませんが、劣後債は普通社債よりお金が返ってくる可能性がさらに低くなります。

期限前償還条項

「株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ第29回期限前償還条項付無担保社債(実質破綻時免除特約および劣後特約付)」には、期限前償還条項が付いています。

あらかじめ金融庁長官の確認を受けたうえで、元本に経過利息を付けて2026年7月30日に期限前償還される場合があります。期限前に償還される場合は、1~2か月前に社債権者に通知されます。

期限前償還条項は株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループの判断で実行できるので、実際に起こる可能性は高いです。

期限前償還条項とは別に、税務事由または資本事由が発生・継続している場合に期限前償還される場合があります。

税務事由とは、税制またはその解釈の変更などにより債権利息の損金算入が認められなくなり、合理的な措置を講じてもそれを回避できないと法律または税務の専門家より意見書として発行者が受領した場合です。

社債の利金が企業の経費と認められなくなった場合ですので、実際に税務事由が起こることは考えにくいです。

資本事由とは、債券の全部または一部が自己資本比率規制上、発行者のTier2資本として扱われない内容の法令などが公布・公表した場合、または金融庁その他監督当局と協議の結果、Tier2資本として扱われないこととなると発行者が判断した場合です。

銀行には自己資本比率規制があり、一定の条件のもとで社債で調達した資金も資本と認められています。銀行が社債を発行する理由のひとつが自己資本比率を上げることなので、それが認められなくなったら期限前償還するということです。

税務事由と資本事由はともに外部要因であり、法律などが改正されない限り発生しません。

格付

「株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ第29回期限前償還条項付無担保社債(実質破綻時免除特約および劣後特約付)」は、格付投資情報センター(R&I)と株式会社日本格付研究所(JCR)から「A+」の格付を取得しています。

一般的に格付「BBB」以上の債券が投資適格とされています。

R&Iによる格付事由は次のとおりです。

本債券の格付は格付方法「規制資本商品等と金融機関等の格付の考え方」に則り、ノッチングの起点をグループ全体の信用力とし、それをそのまま反映している三菱UFJ銀行の発行体格付の1ノッチ下のA+とする。

出典:「NEWS RELEASE」(株式会社格付投資情報センター)

JCRによる格付事由は次のとおりです。

発行体(当社)は、傘下に三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱 UFJ ニコス、アコムなどを擁する金融持株会社。当社の発行体格付は、ダブルレバレッジ比率がやや高いことなどを踏まえて、グループ信用力を反映した中核子銀行の発行体格付(三菱UFJ銀行および三菱UFJ信託銀行:AA/安定的)から1ノッチ下としている。

本社債は、劣後特約のほかに実質破綻時免除特約が付されているバーゼルⅢ適格Tier2 商品である。実質破綻時免除特約により、当社は、内閣総理大臣が預金保険法の特定第二号措置を講ずる必要があると認定した場合、本社債につき元利金の支払義務を免除される。本件の債券格付は、劣後性を考慮し長期発行体格付から 1 ノッチ下とした。

出典:「News Release」(株式会社日本格付研究所)

格付について詳しく知りたい方は、次の記事もご覧ください。

格付とは? 格付会社の信用格付で社債が投資適格かどうかが分かる!
格付とは企業の財務内容や業績を分析して、借金を返済する能力を記号で表わしたものです。この記事では格付の意味や格付会社の特徴を紹介しています。これを見れば個人向け社債の投資判断に役立ちます。

販売会社

三菱UFJフィナンシャル・グループの個人向け社債は、次の証券会社で販売しています。

販売会社と引受金額
販売会社引受金額
三菱UFJモルガン・スタンレー証券1,055億円
大和証券70億円
野村證券70億円
岡三証券49億円
東海東京証券21億円
丸三証券13億円

証券会社によって引受金額が異なります。引受金額が大きいほどたくさん販売されるため、購入しやすくなります。

スケジュール
  • 2021.7.16
    条件決定
  • 2021.7.19
    申込み開始
  • 2021.7.29
    申込み終了
  • 2021.7.30
    受渡し
  • 2031.7.30
    償還

個人向け社債の購入方法について、詳しくは次の記事をご覧ください。

社債とは? わかりやすく種類や購入方法を紹介します
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