楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(愛称:USA360)は、米国の株式と国債を対象とする投資信託です。株式に90%、国債に270%の合計360%投資することにより3.6倍のレバレッジをかけているのが特徴です。
楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(愛称:USA360)
楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(愛称:USA360)は次の割合で米国の株式と国債に投資します。
資産クラス | 割合 |
---|---|
米国株式 | 90% |
米国国債 | 270% |
合計 | 360% |
2021年11月30日現在におけるマザーファンドの組入資産は次のとおりです。
組入資産 | 比率 |
---|---|
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF | 84.7% |
短期金融資産等 | 15.3% |
米国株式先物 | 5.1% |
米国5年国債先物 | 133.6% |
米国10年国債先物 | 134.6% |
合計 | 358% |
チャート
楽天・米国レバレッジバランス・ファンドのチャートは次のとおりです。
米国株式へはVanguard Total Stock Market ETF(VTI)で投資
楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(愛称:USA360)は投資元本の90%を米国株式へ投資しています。
株式への投資は、米国ETF(上場投資信託)の「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」を通じて行います。バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)は、CRSP USトータル・マーケット・インデックスに連動する投資成果を目指すETFです。
ETFを通じて投資するため、楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(愛称:USA360)の信託報酬とは別に、ETFの管理報酬(年率0.03%)がかかります。
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)を投資対象とする投資信託には、ほかにも次のものがあります。
米国債先物で270%のレバレッジ
楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(愛称:USA360)では先物取引を利用して、実質的に投資信託の純資産額の270%程度を米国債へ投資します。
USA360の手数料
次の金融機関で楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(愛称:USA360)には次の手数料がかかります。
項目 | 内容 |
---|---|
購入時手数料 | 3.3%を上限として販売会社が定める |
信託財産留保額 | なし |
信託報酬 | 年率0.4675% |
バックテストとシミュレーション
楽天投信投資顧問が行ったバックテストのシミュレーションによると、楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(愛称:USA360)の戦略で投資すると、運用期間の30年で資産が約112倍に増える計算となっています。
これはバックテストの結果であり、USA360投資信託の運用実績ではありません。
バックテストとは、あるトレード手法が有効かどうかを過去の相場に当てはめて有効性を確かめるものです。ただし、バックテストの結果が良いシステムが必ずしも将来に渡って良い成績を残すとは限りません。
デメリット
楽天・米国レバレッジバランス・ファンドには、次に示すデメリットがあります。
- 為替リスクがある
- つみたてNISAの対象外
為替リスクがある
楽天・米国レバレッジバランス・ファンドの投資対象は米国の株式と国債であり、どちらも米ドル建て資産です。USA360では為替ヘッジを行っていませんので、米ドルの為替レートによって日本円での基準価額に影響を受けます。
つみたてNISAの対象外
つみたてNISAは投資信託で得た利益に税金がかからないお得な制度ですが、対象となる商品が限られています。
2021年12月現在、楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(愛称:USA360)は「つみたてNISA」の対象商品ではありません。
分配金
楽天・米国レバレッジバランス・ファンドは、過去に分配金を出した実績がありません。
決算期 | 決算日 | 分配金 |
---|---|---|
第2期 | 2021年8月25日 | 0円 |
第1期 | 2020年8月25日 | 0円 |
実質コスト
第2期(2020年8月26日~2021年8月25日)における楽天・米国レバレッジバランス・ファンドの実質コストは0.690%です。
項目 | 経費率 |
---|---|
信託報酬 | 0.467% |
売買委託手数料 | 0.108% |
有価証券取引税 | 0% |
その他費用 | 0.115% |
合計(実質コスト) | 0.690% |
評価
投資信託の格付評価会社モーニングスターによる楽天・米国レバレッジバランス・ファンドの格付評価はまだありません。モーニングスターは設定から3年以上経過した投資信託を評価対象としています。USA360はまだ設定から3年が経過していないので、評価対象外です。
どこで買う
次に示す金融機関で楽天・米国レバレッジバランス・ファンドを販売しています。
販売会社 | 購入時手数料 | 積立投資 |
---|---|---|
auカブコム証券 | 0% | 月100円から |
SBI証券 | 0% | 月100円から |
岡三オンライン証券 | 0% | 月100円から |
ソニー銀行 | 0% | 月1,000円から |
PayPay銀行 | 0% | 月500円から |
松井証券 | 0% | 月100円から |
マネックス証券 | 0% | 日100円から |
LINE証券 | 0% | 月1,000円から |
楽天証券 | 0% | 月100円から |
楽天投信投資顧問は米国レバレッジバランス・ファンドの販売会社に対して3.3%を上限として購入時手数料を取ることを認めていますが、現在のところ購入時手数料を課している販売会社はありません。
SBI証券
SBI証券では楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(愛称:USA360)の購入時手数料はありません(ノーロード)。月100円から積立投資もできます。
楽天証券
楽天証券では楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(愛称:USA360)の購入時手数料はありません(ノーロード)。月100円から積立投資もできます。
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参考文献
楽天投信投資顧問株式会社 (2021) 楽天・米国レバレッジバランス・ファンド
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