ソフトバンク株式会社が個人向け社債「ソフトバンク株式会社第27回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:ソフトバンクみらい創出ボンド)を2025年2月4日に発行します。
銘柄
ソフトバンク株式会社第24回無担保社債(社債間限定同順位特約付)
愛称
ソフトバンクみらい創出ボンド
発行体
ソフトバンク株式会社が個人向け社債「ソフトバンク株式会社第24回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:ソフトバンクみらい創出ボンド)の発行体は、ソフトバンク株式会社です。
社名(商号) | ソフトバンク株式会社 SoftBank Corp. |
事業内容 | 移動通信サービスの提供、携帯端末の販売、固定通信サービスの提供、インターネット接続サービスの提供 |
設立年月日 | 1986年12月9日 |
代表者 | 代表取締役 社長執行役員 兼 CEO 宮川 潤一 代表取締役 副社長執行役員 兼 COO 榛葉 淳 代表取締役 副社長執行役員 兼 COO 今井 康之 |
資本金 | 204,309百万円(2023年3月31日現在) |
従業員数 | 単体:19,045人(2023年3月31日現在) 連結:54,986人(2023年3月31日現在) |
本社所在地 | 東京都港区海岸一丁目7番1号 |
ソフトバンク株式会社は、ソフトバンクグループ傘下の企業であり、ソフトバンクグループ株式会社の孫会社にあたります。
関係 | 会社 | 上場市場 | コード |
---|---|---|---|
親 | ソフトバンクグループ株式会社 | 東証プライム | 9984 |
子 | ソフトバンクグループジャパン株式会社 | 非上場 | – |
孫 | ソフトバンク株式会社 | 東証プライム | 9934 |
曾孫 | Aホールディングス株式会社 | 非上場 | – |
玄孫 | LINEヤフー株式会社 | 東証プライム | 4689 |
ソフトバンク株式会社の連結経営成績は以下のとおりです。
2023年3月期 | 2024年3月期 | |
---|---|---|
売上高 | 5,911,999 | 6,084,002 |
営業利益 | 1,060,168 | 876,068 |
税引前利益 | 862,868 | 805,912 |
当期利益 | 654,125 | 590,265 |
親会社の所有者に帰属する当期利益 | 531,366 | 489,074 |
発行条件
「ソフトバンク株式会社第27回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:ソフトバンクみらい創出ボンド)の発行条件は以下のとおりです。
期間
7年
利率
年1.45%〜2.05%(税引前・仮条件)
発行価格
額面100円につき100円
申込単位
10万円単位
発行額
1,260億円
スケジュール
「ソフトバンク株式会社第27回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:ソフトバンクみらい創出ボンド)の条件決定から償還までのスケジュールは以下のとおりです。
- 2025.1.21条件決定
- 2025.1.22募集開始
- 2025.2.3募集終了
- 2025.2.4発行
- 2025.8.4利払い
- 2026.2.4利払い
- 2026.8.4利払い
- 2027.2.4利払い
- 2027.8.4利払い
- 2028.2.4利払い
- 2028.8.4利払い
- 2029.2.4利払い
- 2029.8.4利払い
- 2030.2.4利払い
- 2030.8.4利払い
- 2031.2.4利払い
- 2031.8.4利払い
- 2032.2.4利払い・償還
条件決定日
2025年1月21日
募集期間
2025年1月22日〜2025年2月3日
発行日
2025年2月4日
利払日
毎年2月4日および8月4日
償還日
2032年2月4日
格付
「ソフトバンク株式会社第27回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:ソフトバンクみらい創出ボンド)は、株式会社格付投資情報センター(R&I)及び株式会社日本格付研究所(JCR)から長期個別債務格付を2025年1月21日付で取得する予定です。
格付投資情報センター
「ソフトバンク株式会社第27回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:ソフトバンクみらい創出ボンド)は、株式会社格付投資情報センター(R&I)から「A+」の長期個別債務格付を取得しています。R&Iによる格付事由は以下のとおりです。
国内総合通信事業者大手。モバイル、ブロードバンド、固定通信など幅広い通信サービスを個人、法人向けに提供する。傘下にZホールディングス、PayPayなどを抱え、メディア・EC、ファイナンス事業といった非通信領域でも強固な基盤を持つのが特徴だ。収益の大黒柱であるモバイル事業は、新料金プラン導入の影響もありARPU(1契約あたりの月間平均収入)低下に苦しんでいるが、顧客基盤は保たれており、一定の収益を確保できている。新プラン導入の影響が和らぐに伴い収益性は改善に向かうとみている。連結EBITDA(利子・税金支払い前、償却前利益)は格付に見合う厚みがある。
債務負担は重く、2022年度末の純有利子負債(ZHD、PayPay等、債権流動化影響除くベース)は3兆円を上回る。自己資本は2兆円強と厚いが、資本負債構成は格付に見劣りする。もっとも、フリーキャッシュフローを継続的に確保することを方針に掲げている。想定外の大型投資がなければ、高水準の株主還元を賄ったうえで、債務削減など財務バランスは改善に向かうであろうことを評価に織り込んでいる。
親会社であるソフトバンクグループは投資会社として事業を運営している。ソフトバンクの事業運営、財務運営面での独立性は確保されているうえ、親会社の出資比率も低下傾向にある。格付はソフトバンク自体の事業リスク、財務リスク評価を反映している。
日本格付研究所
「ソフトバンク株式会社第27回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:ソフトバンクみらい創出ボンド)は、株式会社日本格付研究所(JCR)から「AA-」の長期個別債務格付を取得しています。JCRによる格付事由は以下のとおりです。
国内で携帯電話などのサービスを提供する大手通信会社で、非通信事業の拡大にも積極的である。19 年 6 月にはヤフー(現 Z ホールディングス(ZHD))を子会社化し、21 年 3 月には ZHD が LINE との経営統合を行った。23 年 10 月に ZHD はグループ内再編を実施し、社名を LINE ヤフーへ変更する予定。22 年 10 月には PayPay(スマホ決済サービス)を連結子会社化した。セグメントは、コンシューマ事業、エンタープライズ事業、ディストリビューション事業、メディア・EC 事業、ファイナンス事業に分かれる。
ソフトバンクグループ(SBG)が当社株式の 40.5%を保有するなど、当社は SBG の連結子会社に該当する。しかし、SBG は投資会社としての立場を明確にしており、当社の SBG からの独立性は強く、当社の格付はSBG の格付から制約を受けないと判断している。
業界の大手企業として強固な事業基盤に変化はない。モバイルサービスの累計契約数(23 年 6 月末)は 5,274万件、うちスマートフォンが 2,958 万件に達している。コンシューマ事業では 21 年春に通信料の値下げを実施しており、その影響が生じているものの、エンタープライズ事業、メディア・EC 事業の下支えもあり、引き続き高水準の利益確保は可能と見ている。ファイナンス事業は、事業の立ち上げ時期にあり、利益面では負担となっているが、顧客基盤は拡大しており、中長期的には利益貢献の可能性が高い。安定的なキャッシュフロー創出力を背景に財務指標は徐々に良化していくとみている。以上より格付は据え置き、見通しは安定的とした。
通信料値下げによるマイナス影響は 22/3 期に約 770 億円、23/3 期に約 890 億円となり、24/3 期にも約 500億円生じる見通しである。契約の切り替えに伴って、影響は段階的に生じる。25/3 期以降の影響額は大幅に減少するとみている。24/3 期は、通信料値下げの影響が依然として続くものの、エンタープライズ事業などの成長により 7,800 億円の営業利益を見込み、PayPay 再測定益を除いた前期の数字との比較では増益を確保する計画である。中期経営計画では各セグメントの成長により 26/3 期の営業利益を 9,700 億円としており、今後の進捗に注目したい。
財務面では、純有利子負債(23 年 6 月末の ZHD、PayPay 等と割賦債権流動化影響を除く)は 3.22 兆円、純有利子負債/調整後 EBITDA は 2.6 倍、親会社所有者帰属持分比率 15.0%であるなど、国内同業他社と比べ改善余地はある。ファイナンス事業拡大に伴って資産・負債の増加が見込まれるが、実質的な財務内容を検討するには、ファイナンス事業を除いたベースでも見ていく必要がある。キャッシュフローは安定しており、財務内容は徐々に良化していくとみている。
販売会社
以下に示す金融機関で「ソフトバンク株式会社第27回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:ソフトバンクみらい創出ボンド)を販売します。
金融機関 | 引受額 |
---|---|
SMBC日興証券 | 未定 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 未定 |
野村證券 | 未定 |
大和証券 | 未定 |
みずほ証券 | 未定 |
SBI証券 | 未定 |
岡三証券 | 未定 |
東海東京証券 | 未定 |
水戸証券 | 未定 |
計 | 1,260億円 |
販売する金融機関によって、引受額(販売額)が異なります。
大和証券
大和証券では「ソフトバンク株式会社第27回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:ソフトバンクみらい創出ボンド)の買い付け注文をインターネット(オンライントレード)では取り扱っていません。「ダイワ・コンサルティング」コースの場合は本店・支店・営業所で、「ダイワ・ダイレクト」コースの場合はコンタクトセンターで買い付け注文を取り扱っています。
SMBC日興証券
SMBC日興証券では「ソフトバンク株式会社第27回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:ソフトバンクみらい創出ボンド)の買い付け注文をネットでも取り扱っています。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券では「ソフトバンク株式会社第27回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:ソフトバンクみらい創出ボンド)の買い付け注文をオンライントレードでも取り扱っています。
みずほ証券
みずほ証券では「ソフトバンク株式会社第27回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:ソフトバンクみらい創出ボンド)の買付注文をネット倶楽部(オンライントレード)では取り扱っていません。
野村證券
野村證券の債券取引は、個人向け国債と一部の外貨建債券のみオンラインサービスからも申し込めます。社債の購入と売却はオンラインサービスからは申し込めず、店頭取引でのみ取り扱っています。
発行実績
ソフトバンク株式会社は過去に以下に示す社債を発行しています。
銘柄 | 発行日 | 期間 | 利率 |
---|---|---|---|
第24回無担保社債 | 2024年1月31日 | 7年 | 1.24% |
リスク
「ソフトバンク株式会社第27回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:ソフトバンクみらい創出ボンド)には、以下に示すリスクがあります。
- 信用リスク
- 金利変動リスク
信用リスク
「ソフトバンク株式会社第27回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:ソフトバンクみらい創出ボンド)の発行体であるソフトバンク株式会社の経営や財務状態の変化及びソフトバンク株式会社に関する外部評価の変換等により、投資元本を割り込むことがあります。
金利変動リスク
「ソフトバンク株式会社第27回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:ソフトバンクみらい創出ボンド)の価格は金利変動等により上下しますので、償還前に売却する場合には、投資元本を割り込むことがあります。
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参考文献
ソフトバンク株式会社 (2024) 会社概要
株式会社格付投資情報センター (2024) NEWS RELEASE
株式会社日本格付研究所 (2024) News Release
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