ソフトバンクが「ソフトバンクグループ株式会社 第56回無担保社債」を2019年9月20日に発行します。利率は年1.38%で、期間は7年です。この記事では、本社債の概要や購入方法について紹介します。
ソフトバンクグループ株式会社第56回無担保社債の概要
「ソフトバンクグループ株式会社 第56回無担保社債」の概要は次のとおりです。
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | ソフトバンクグループ株式会社 第56回無担保社債 |
愛称 | 福岡ソフトバンクホークスボンド |
発行体 | ソフトバンクグループ株式会社 |
期間 | 約7年 |
利率 | 年1.38%(税引前) |
発行日 | 2019年9月20日 |
利払日 | 毎年3月20日と9月20日(年2回) |
償還日 | 2026年9月17日 |
発行価格 | 額面100円につき100円 |
申込単位 | 100万円単位 |
格付 | A-(JCR)取得予定 |
発行額 | 4,000億円 |
募集期間 | 2019年9月9日~2019年9月19日 |
ソフトバンクグループは、過去に次の社債(福岡ソフトバンクホークスボンド)を発行した実績があります。
名称 | 発行日 | 利率 | 期間 |
---|---|---|---|
ソフトバンクグループ株式会社 第55回無担保社債 | 2019年4月26日 | 1.64% | 6年 |
ソフトバンクグループ株式会社 第53回無担保社債 (社債間限定同順位特約付) | 2018年6月20日 | 1.57% | 6年 |
ソフトバンクグループ株式会社 第51回無担保社債 (社債間限定同順位特約付) | 2017年3月16日 | 2.03% | 7年 |
ソフトバンクグループ株式会社とは
「ソフトバンクグループ株式会社 第56回無担保社債」の発行体(債券の発行元)は、ソフトバンクグループ株式会社です。
ソフトバンクグループ株式会社(東証1部、証券コード9984)は、通信やネット関連などの事業をグループ会社で展開する持ち株会社です。主要な連結子会社と関連会社は次のとおり。
- ソフトバンク株式会社
- Sprint Communications, Inc.(米国の携帯電話事業者)
- ヤフー株式会社
- アスクル株式会社
- 株式会社ジャパンネット銀行
- バリューコマース株式会社
- ブックオフコーポレーション株式会社
- Arm Limited(英国のスマホ向けマイクロプロセッサ設計会社)
- 福岡ソフトバンクホークス株式会社
- アイティメディア株式会社(IT総合情報サイトITmediaの運営会社)
- 株式会社ベクター(ソフトウェアダウンロード販売会社)
- Alibaba Group Holdings Limited(中国の電子商取引サイト運営会社)
ソフトバンク社債の利回り
「ソフトバンクグループ株式会社 第56回無担保社債」の利回りは、年率1.38%(税引前)です。
ソフトバンク社債の格付け
JCR(株式会社日本格付研究所)による「ソフトバンクグループ株式会社 第56回無担保社債」の格付けは「A-」です。
JCRの格付け「A-」とは、「債務履行の確実性は高い。」を意味しています。マイナスの表示は下位格(BBB)に近いことを意味しています。
格付けについて詳しくは次の記事をご覧ください。
関連記事 格付とは? 格付会社の信用格付で社債が投資適格かどうかが分かる!
無担保
「ソフトバンクグループ株式会社 第56回無担保社債」には担保および保証は付けられていません。また、とくに留保されている資産もありません。。
ソフトバンクグループ株式会社の以前の社債「ソフトバンクグループ株式会社 第53回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」には子会社であるソフトバンク株式会社の保証が付いていましたが、今回はソフトバンク株式会社による保証は付いていません。
第53回のソフトバンク債についても、発行後に子会社であるソフトバンク株式会社の上場に伴って、後から保証解除されました。
ソフトバンク株上場に伴って、ソフトバンクグループ社債に対するソフトバンク株式会社による保証が解除されました。
— tsuka (@ghg02770) 2018年11月28日
購入者にはソフトバンクからプレゼントあり
募集期間中に「ソフトバンクグループ株式会社 第56回無担保社債」を購入すると、もれなく全員にソフトバンクグループ株式会社から無撚糸(むねんし)タオルをもらえます。
無撚糸とは、綿をねじらずに糸にしたものです。ねじりを加えていないため、通常の撚っている糸に比べ風合いが良く、綿のままのふわふわとしたボリュームと柔らかさが特長です。
プレゼントの発送は2020年1月中旬の予定です。
ソフトバンク社債のリスク
「ソフトバンクグループ株式会社 第56回無担保社債」には、次のリスクがあります。
- 信用リスク
- 価格変動リスク
- 流動性リスク
社債は満期まで保有すれば額面で償還されます。新発債を購入して、満期まで保有すれば、価格変動リスクはありません。
途中で売却する場合は、時価で売却するため、売却損が発生することがあります。既発債を購入する場合は、時価で購入するため、満期まで保有しても償還差損が生じることがあります。
販売会社
「ソフトバンクグループ株式会社 第56回無担保社債」は、次の証券会社で販売しています。
各証券会社ごとの「ソフトバンクグループ株式会社 第56回無担保社債」の引受け金額は、公表されていません。
SBI証券
SBI証券では「ソフトバンクグループ株式会社 第56回無担保社債」を、2019年9月9日12時から先着順で販売を開始します。ほかの証券会社とは異なり、SBI証券は完全に早いもの勝ちです。
ソフトバンク社債は売れ行きが良いので、確実に購入したければ、販売が開始されたらすぐに申し込んだ方がよいです。
「ソフトバンクグループ株式会社 第56回無担保社債」は、SBI証券以外の方が入手しやすいでしょう。
大和証券
大和証券では、ダイワ・コンサルティングコースとダイワ・ダイレクトコースの両方で「ソフトバンクグループ株式会社 第56回無担保社債」を販売します。
ダイワ・ダイレクトコースのコンタクトセンターは通常8:30から注文を受け付けていますが、「ソフトバンクグループ株式会社 第56回無担保社債」の注文受付は2019年9月9日15:30から開始します。
個人向け社債の購入方法には独自のルールが多く、ネット証券しか使ったことがない方には分かりづらいところがあります。詳しくは次の記事をご覧ください。
関連記事 個人向け社債のメリットと購入方法、手数料と取り扱い証券会社
買取り
2020年7月1日、ソフトバンクグループ株式会社が下記ソフトバンクグループ債の買取りを提案しました。
発行日 | 銘柄名 | 利率 | 償還日 |
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2014年12月19日 | ソフトバンクグループ株式会社 第1回無担保社債(劣後特約付) | 2.50% | 2021年12月17日 |
2015年2月9日 | ソフトバンクグループ株式会社 第2回無担保社債(劣後特約付) | 2.50% | 2022年2月9日 |
2015年12月10日 | ソフトバンクグループ株式会社 第48回無担保社債 | 2.13% | 2022年12月9日 |
2017年3月16日 | ソフトバンクグループ株式会社 第51回無担保社債 | 2.03% | 2024年3月15日 |
ソフトバンクグループ債の買取りについて詳しくは、下記プレスリリースをご確認ください。
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