東証マザーズ指数先物とは

東京証券取引所

東証マザーズ指数とは、東証マザーズ市場に上場する全銘柄を対象として算出される時価総額加重平均型の株価指数です。東証マザーズ指数先物とは、東証マザーズ指数を対象とする株価指数先物取引です。

東証マザーズ

東証マザーズは新興企業向けの株式市場で、1999年11月に設立されました。上場基準が東証一部市場や東証二部市場より大幅に緩いため、起業して間もない企業や、成長性は見込めるものの先行投資により赤字決算の企業も上場できます。

2022年4月に東京証券取引所の市場区分が再編され、東証マザーズ市場は東証グロース市場に変更される予定です。詳しくは次の記事をご覧ください。

東京証券取引所がプライム/スタンダード/グロースの3市場になります
東京証券取引所の第1部と第2部、ジャスダック、マザーズが再編されてプレミアム、スタンダード、エントリーの3市場に再編されます。この記事では、東証の再編内容と、それによる影響について紹介します。

東証マザーズ指数

東証マザーズ指数とは、東証マザーズ市場に上場する全銘柄を対象として算出される時価総額加重平均型の株価指数です。

マザーズは新興市場であるため、東証マザーズ指数はTOPIX以上に特定銘柄の寄与度が高くなっています。メルカリやそーせいなどが特に寄与度が高いため、これら銘柄の株価によって指数が大きく変わります。また、時価総額が変わりやすいのもマザーズ市場の特徴で、時価総額ランキングも日々目まぐるしく変化します。

東証マザーズ指数の呼値は0.5ポイント単位です。つまり、東証マザーズ指数は0.5ポイント刻みで変動します。

構成銘柄

東証マザーズ指数は、東証マザーズに上場している全銘柄を構成銘柄としています。

寄与度

東証マザーズ指数における寄与度トップ10は次の銘柄です。

東証マザーズ指数先物の寄与度
銘柄名寄与度
メルカリ7.86%
そーせい5.47%
フリー3.71%
ミクシィ3.44%
マネフォ3.40%
ジーエヌアイ3.06%
Sansan3.04%
サイバダイン2.37%
サンバイオ2.30%
ラクス2.11%

※2020年3月3日時点

ETF

東証マザーズ指数と対象指標とする上場投資信託(ETF)には、次の銘柄があります。

東証マザーズ指数のETF
銘柄コード銘柄名
2516東証マザーズETF

東証マザーズETF

東証マザーズETFは、東証マザーズ指数と対象指標とするETFです。現物資産ではなく、東証マザーズ指数先物を投資対象としています。

銘柄概要
銘柄名東証マザーズETF
銘柄コード2516
対象指標東証マザーズ指数
売買単位10口
分配金利回り0%
信託報酬0.55%(税込)
制度信用貸借銘柄
管理会社シンプレクス・アセット・マネジメント

ETFの中には出来高が非常に少ない銘柄もありますが、東証マザーズETFには十分な流動性があります。

東証マザーズETFは信用取引で空売りすることもできるので、東証マザーズ指数が下落する局面でも収益を得ることができます。

投資信託

東証マザーズ指数を対象指標とするオープンエンド型投資信託はありません。

東証マザーズ指数先物

東証マザーズ指数先物の裁定取引単位は、東証マザーズ指数を1,000倍した金額となります。そのため、日経225ミニと同様に少額の資金から取引を始めることができます。

東証マザーズ指数先物の呼値は、0.5ポイントの1,000倍で500円となります。

証拠金はSPANパラメータにより日々計算されますが、おおむね証拠金の10倍以上の取引ができます。

マーケットメイカーとして、野村証券、みずほ証券、三菱UFJ証券などが参加しています。

取引時間

東証マザーズ指数先物の取引時間は、日中立会が8時45分から午後3時15分、ナイトセッションが午後4時30分から翌日午前5時30分までです。

東証マザーズ指数先物の取引時間
セッション取引時間
日中立会8:45 ~ 15:15
ナイトセッション16:30 ~ 翌5:30

限月

東証マザーズ指数先物は3月、6月、9月、12月のうち直近5限月を取引対象としています。

取引最終日は、各限月の第2金曜日(休業日の場合は繰上げ)の前日です。

取引単位

東証マザーズ指数先物では「東証マザーズ指数 × 1,000円」を取引単位としています。

証券会社

東証マザーズ指数先物を取引できる証券会社と、その手数料は次のとおりです。

東証マザーズ指数先物の取扱証券会社
証券会社1枚あたりの手数料(税抜)
SBI証券38円
楽天証券38円
auカブコム証券40円
岡三オンライン証券40円
松井証券40円
GMOクリック証券取扱なし
マネックス証券取扱なし
SBIネオトレード証券取扱なし

東証マザーズCore指数

東証マザーズCore指数とは、東証マザーズ市場を代表する15銘柄によって構成される株価指数です。

構成銘柄

東証マザーズCore指数の構成銘柄トップ10は次の銘柄です。

東証マザーズCore指数の構成銘柄
銘柄名寄与度
ミクシィ29.79%
ラクス24.24%
そーせい19.62%
ウェルビー5.28%
アスカネット3.53%
ACCESS3.38%
ユナイテッド3.05%
エリアリンク2.67%
ジャパン インベストメント アドバイザー2.37%
ネットイヤーグループ1.61%

※2020年3月末時点

ETF

東証マザーズCore指数と対象指標とする上場投資信託(ETF)には、次の銘柄があります。

東証マザーズ指数のETF
銘柄コード銘柄名
1563マザーズ・コア上場投信

マザーズ・コア上場投信

マザーズ・コア上場投信は、東証マザーズCore指数と対象指標とするETFです。現物資産を投資対象としています。

銘柄概要
銘柄名マザーズ・コア上場投信
銘柄コード1563
対象指標東証マザーズCore指数
売買単位1口
分配金利回り1.55%
信託報酬0.55%(税込)
制度信用貸借銘柄
管理会社シンプレクス・アセット・マネジメント

ETFの中には出来高が非常に少ない銘柄もありますが、マザーズ・コア上場投信には十分な流動性があります。

マザーズ・コア上場投信は信用取引で空売りすることもできるので、東証マザーズ指数が下落する局面でも収益を得ることができます。

投資信託

東証マザーズCore指数を対象指標とするオープンエンド型投資信託はありません。

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