東証グロース市場250指数とは、東証グロース市場に上場する銘柄を対象として算出される時価総額加重平均型の株価指数です。東証グロース市場250指数先物とは、東証グロース市場250指数を対象とする株価指数先物取引です。
東証グロース市場指数
東証グロース市場指数とは、東証グロース市場に上場する内国普通株式の全銘柄を構成銘柄とする株価指数です。東証グロース市場発足に伴い、新設されました。
基準日
2022年4月1日
基準値
1,000ポイント
構成銘柄数
510(2023年3月31日時点)
構成銘柄
東証グロース市場指数は、東京証券取引所グロース市場に上場する内国普通株式の全銘柄を構成銘柄としています。東証グロース市場指数の組み入れ上位10銘柄は、以下のとおりです。
銘柄 | ウェイト |
---|---|
ビジョナル | 3.87% |
フリー | 2.99% |
ライフネット生命保険 | 1.88% |
M&A総研ホールディングス | 1.82% |
ジーエヌアイグループ | 1.72% |
ウェルスナビ | 1.58% |
JTOWER | 1.46% |
ティーケーピー | 1.41% |
スカイマーク | 1.39% |
ケアネット | 1.17% |
※2023年3月31日時点
東証グロース市場250指数(旧:東証マザーズ指数)
東証グロース市場250指数とは、東証グロース市場指数の算出対象を母集団とし、上場時価総額を基準としてJPX総研が選定した銘柄を算出対象とする時価総額加重型の指数です。元々は東証マザーズ指数でしたが、東証マザーズ市場の廃止及び東証グロース市場の発足に伴い、現在の名称に変更されました。
東証グロース市場は新興市場であるため、東証グロース市場250指数はTOPIX以上に特定銘柄の寄与度が高くなっています。メルカリやそーせいなどが特に寄与度が高いため、これら銘柄の株価によって指数が大きく変わります。また、時価総額が変わりやすいのも東証グロース市場の特徴で、時価総額ランキングも日々目まぐるしく変化します。
旧名
東証マザーズ指数
基準日
2003年9月12日
基準値
1,000ポイント
構成銘柄数
258(2023年10月31日時点)
寄与度
東証グロース市場250指数の組み入れ上位10銘柄は、以下のとおりです。
銘柄 | ウェイト |
---|---|
ビジョナル | 4.81% |
ジーエヌアイグループ | 4.07% |
フリー | 2.75% |
カバー | 2.40% |
JTOWER | 2.01% |
ispace | 1.90% |
ライフネット生命保険 | 1.84% |
ウェルスナビ | 1.69% |
弁護士ドットコム | 1.35% |
トライト | 1.32% |
※2023年10月31日時点
呼値
東証グロース市場250指数の呼値は0.5ポイント単位です。つまり、東証グロース市場250指数は0.5ポイント刻みで変動します。
定期入替
毎年10月の最終営業日
ETF
東証グロース市場250指数と対象指標とする上場投資信託(ETF)には、次の銘柄があります。
銘柄コード | 銘柄名 |
---|---|
2516 | 東証グロース250ETF |
東証グロース250ETF
東証グロース250ETFは、東証グロース市場250指数を対象指標とする上場投資信託(ETF)です。現物資産ではなく、東証グロース市場250指数先物を投資対象としています。元々は東証マザーズETFという名称でしたが、東証マザーズ指数の名称変更に伴い、2023年11月6日に現在の銘柄名に変更されました。
銘柄名 | 東証グロース250ETF |
銘柄コード | 2516 |
対象指標 | 東証グロース市場250指数 |
売買単位 | 10口 |
分配金利回り | 0% |
信託報酬 | 0.55%(税込) |
制度信用 | 貸借銘柄 |
管理会社 | シンプレクス・アセット・マネジメント |
ETFの中には出来高が非常に少ない銘柄もありますが、東証グロース250ETFには十分な流動性があります。
東証グロース250ETFは信用取引で空売りすることもできるので、東証グロース市場250指数が下落する局面でも収益を得ることができます。
投資信託
東証グロース市場250指数を対象指標とするオープンエンド型投資信託はありません。
東証グロース市場250指数先物
東証グロース市場250指数先物の裁定取引単位は、東証グロース市場250指数を1,000倍した金額となります。そのため、日経225ミニと同様に少額の資金から取引を始めることができます。
東証グロース市場250指数先物の呼値は、0.5ポイントの1,000倍で500円となります。
証拠金はSPANパラメータにより日々計算されますが、おおむね証拠金の10倍以上の取引ができます。
マーケットメイカーとして、野村証券、みずほ証券、三菱UFJ証券などが参加しています。
取引時間
東証グロース市場250指数先物の取引時間は、日中立会が8時45分から午後3時15分、ナイトセッションが午後4時30分から翌日午前5時30分までです。
セッション | 取引時間 |
---|---|
日中立会 | 8:45 ~ 15:15 |
ナイトセッション | 16:30 ~ 翌5:30 |
限月
東証グロース市場250指数先物は3月、6月、9月、12月のうち直近5限月を取引対象としています。
取引最終日は、各限月の第2金曜日(休業日の場合は繰上げ)の前日です。
取引単位
東証グロース市場250指数先物では「東証グロース市場250指数 × 1,000円」を取引単位としています。
証券会社
東証グロース市場250指数先物を取引できる証券会社と、その手数料は次のとおりです。
証券会社 | 1枚あたりの手数料(税抜) |
---|---|
SBI証券 | 38円 |
楽天証券 | 38円 |
auカブコム証券 | 40円 |
岡三オンライン証券 | 40円 |
松井証券 | 40円 |
GMOクリック証券 | 取扱なし |
マネックス証券 | 取扱なし |
SBIネオトレード証券 | 取扱なし |
東証グロース市場Core指数
東証グロース市場Core指数は、東証グロース市場に上場する内国普通株式のうち、上場時価総額、流動性を考慮して選定する20銘柄により構成される指数です。
配当なし指数は15秒間隔のリアルタイムで、配当込み指数は、日次終値ベースで算出・配信されます。
構成銘柄
東証グロース市場Core指数の構成銘柄は以下のとおりです。
コード | 銘柄名 |
---|---|
2160 | ジーエヌアイグループ |
3479 | ティーケーピー |
4051 | GMOフィナンシャルゲート |
4194 | ビジョナル |
4375 | セーフィー |
4477 | BASE |
4478 | フリー |
4485 | JTOWER |
5253 | カバー |
6027 | 弁護士ドットコム |
6030 | アドベンチャー |
7095 | Macbee Planet |
7157 | ライフネット生命保険 |
7342 | ウェルスナビ |
9158 | シーユーシー |
9164 | トライト |
9166 | GENDA |
9229 | サンウェルズ |
9348 | ispace |
※2023年10月31日の定期選定結果
東証グロース市場Core指数は、市場の実態をより的確に反映するために、構成銘柄の定期入替を毎年1回10月に行っています。
ETF
東証マザーズCore指数と対象指標とする上場投資信託(ETF)には、次の銘柄があります。
銘柄コード | 銘柄名 |
---|---|
1563 | 東証グロース・コアETF |
東証グロース・コアETF
東証グロース・コアETFは、東証グロース市場を代表する20銘柄の値動きを表す「東証グロース市場Core指数」との連動を目指すETF(上場投資信託)です。
銘柄名 | 東証グロース・コアETF |
銘柄コード | 1563 |
対象指標 | 東証グロース市場Core指数 |
売買単位 | 1口 |
分配金利回り | 1.55% |
信託報酬 | 0.55%(税込) |
制度信用 | 貸借銘柄 |
管理会社 | シンプレクス・アセット・マネジメント |
ETFの中には出来高が非常に少ない銘柄もありますが、東証グロース・コアETFには十分な流動性があります。
東証グロース・コアETFは信用取引で空売りすることもできるので、東証マザーズ指数が下落する局面でも収益を得ることができます。
投資信託
東証グロース市場Core指数を対象指標とするオープンエンド型投資信託はありません。
参考文献
シンプレクス・アセット・マネジメント株式会社 (2023) ETFの約款変更に関するお知らせ
株式会社JPX総研 (2023) 東証グロース市場Core指数
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