SBIホールディングス株式会社2025年3月28日満期円建社債(第43回SBI債)

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SBIホールディングスが個人向け社債「SBIホールディングス株式会社2025年3月28日満期円建社債」(愛称:第43回SBI債)を2023年3月27日に発行します。この記事では、SBI債の概要や履歴、確定申告のやり方をご紹介します。

概要

SBIホールディングス株式会社が発行する個人向け社債の概要は次のとおりです。

社債概要
名称SBIホールディングス株式会社2025年3月28日満期円建社債
愛称第43回SBI債
発行体SBIホールディングス株式会社
期間2年
利率年1.10%(税引前)
発行日2023年3月27日
利払日毎年3月28日および9月28日(年2回)
償還日2025年3月28日
申込単位10万円単位
格付A-(R&I)
発行額400億円
募集期間2023年3月10日 ~ 2023年3月27日

発行体

「SBIホールディングス株式会社2025年3月28日満期円建社債」(愛称:第43回SBI債)の発行体(債券の発行元)はSBIホールディングス株式会社です。

会社概要
商号SBIホールディングス株式会社
本社所在地東京都港区六本木1-6-1
事業内容株式等の保有を通じた企業グループの統括・運営等
設立平成11年7月8日
資本金92,018百万円
決算期3月
上場市場東証1部
証券コード8473

SBIホールディングス株式会社は、SBIグループの金融持株会社です。SBIグループ傘下には、次のような企業があります。

  • SBI証券
  • 住信SBIネット銀行
  • SBIカード
  • SBI FXトレード
  • SBIソーシャルレンディング
  • SBIベネフィット・システムズ
  • SBIバーチャル・カレンシーズ
  • SBI損害保険
  • SBIいきいき少額短期保険
  • モーニングスター

ユーロ円債

SBI債はユーロ市場において日本円建で発行されるユーロ円債です。分類としては外国債券になりますが、日本円建で発行されるため、為替変動リスクはありません。

格付

「SBIホールディングス株式会社2025年3月28日満期円建社債」(愛称:第43回SBI債)は格付投資情報センター(R&I)から「A-」の長期個別債務格付を取得しています。

R&Iによる格付事由は次のとおりです。

SBIグループはインターネットを介した金融取引など様々なサービスを提供している。グループの信用力は証券や銀行事業などの金融サービス事業と、ベンチャーキャピタル事業や海外金融サービス事業、資産運用サービス事業で構成するアセットマネジメント事業が柱となっている。

2021年12月に新生銀行を連結子会社化したことで、ノンバンク事業など新たな機能がグループに加わった。顧客の重複も少なく、収益源の分散や安定性が増す見通しだ。グループでは新生銀行や傘下子会社の機能を活用して新たな収益機会を創出していく。

リスク耐久力はBBBゾーンとR&Iはみている。議決権の過半数を非支配株主が保有する新生銀行の資本活用には制約があるものの、同行のリスク耐久力は高い。SBIホールディングスは純資産よりも低い金額で買収したため負ののれん発生益を計上しており、新生銀行の連結化に伴うのれんの減損リスクはない。資産の質も比較的健全だ。

営業基盤や収益力が強化され、グループ全体の信用力がA-からA相当に向上したと評価し、SBI証券の発行体格付をA-からAに、SBIHDの発行体格付をBBB+からA-に、コマーシャルペーパーをa-2からa-1にそれぞれ変更し、レーティング・モニターを解除した。

グループシナジーを発揮して新生銀行の収益力を強化し、今後3年程度で公的資金の返済に道筋をつける方針。公的資金として投入された3500億円相当の新生銀行株式を消却してもBBBゾーンのリスク耐久力を確保できるとみているが、返済時期や方法には不確定要素が多く、動向を注視していく。

SBIグループの持株会社。グループの一体性は強く、格付はグループ全体の信用力を反映している。ただし、新規事業開拓に積極的で、買収などで持株会社の財務にレバレッジが働きやすい。持株会社固有の構造的劣後性などを踏まえて、格付はグループ全体の信用力の1ノッチ下にしている。

R&I(格付投資情報センター)によるSBIホールディングス株式会社のEMTNプログラム格付は「BBB+」です。

MTNとはMedium Term Noteの略称で、あらかじめ設定しておいた発行総額の枠内であれば、回数などの制限なく随時発行できる中期の債券です。米国以外の投資家に発行された場合は、EMTN(Euro Medium Term Note)と呼ばれます。

R&Iの格付「BBB」とは、「信用力は十分であるが、将来環境が大きく変化する場合、注意すべき要素がある。」を意味しています。プラスの表記は上位格(A)に近いことを意味します。

一般的に格付「BBB」以上が投資適格とされています。

格付けについて詳しくは次の記事をご覧ください。

格付とは? 格付会社の信用格付で社債が投資適格かどうかが分かる!
格付とは企業の財務内容や業績を分析して、借金を返済する能力を記号で表わしたものです。この記事では格付の意味や格付会社の特徴を紹介しています。これを見れば個人向け社債の投資判断に役立ちます。

確定申告

「SBIホールディングス株式会社2025年3月28日満期円建社債」(愛称:第43回SBI債)の利子には、利子所得として税率20.315%の税金がかかります。

利子にかかる税金
区分税率
所得税国税15.000%
復興特別所得税国税0.315%
住民税地方税5.000%

SBI債の利子が支払われるときに、これらの税金が源泉徴収されるので、原則として確定申告不要です。

第42回SBI債の利率
項目利率
利率(税引前)年0.580%
利率(税引後)年0.462%

もし株式等で損失が出ている場合は、申告分離課税として確定申告すると、損益通算することができます。この場合、取られ過ぎた税金が還ってきます。

株取引で損失が出ている場合は、確定申告したほうが得です。

販売会社

「SBIホールディングス株式会社2025年3月28日満期円建社債」(愛称:第43回SBI債)を販売しています。

引受会社
証券会社引受額
SBI証券400億円
400億円

SBI証券

SBI債は先着順で販売されます。一般的な社債と異なり、申込期間より前に予約することはできません。人気のある商品ですので、確実に入手するためには、販売開始時にすぐ申し込んだ方がよいでしょう。

スケジュール

「SBIホールディングス株式会社2025年3月28日満期円建社債」(愛称:第43回SBI債)の発行スケジュールは次のとおりです。

スケジュール
  • 2023.3.10
    募集開始
  • 2023.3.27
    募集終了
  • 2023.3.27
    発行
  • 2023.9.28
    利払い
  • 2024.3.28
    利払い
  • 2024.9.28
    利払い
  • 2025.3.28
    利払い・償還

発行実績

SBIホールディングス株式会社は、過去に次の個人向け社債(SBI債)を発行した実績があります。

SBIホールディングスの社債発行実績
銘柄発行日利率期間
第42回SBI債2021年7月27日約2年0.58%
第41回SBI債2020年5月24日約2年0.60%
第40回SBI債2020年4月14日約2年0.60%
第39回SBI債2019年6月3日約2年0.43%
第38回SBI債2019年3月4日約2年0.43%
第37回SBI債2018年7月19日約2年0.48%
第36回SBI債2017年3月28日約2年0.50%
第35回SBI債2016年12月12日約2年0.48%
第34回SBI債2016年6月6日約2年0.70%
第33回SBI債2016年1月26日約1年1.42%
第32回SBI債2015年4月27日約1年1.43%
第31回SBI債2015年2月26日約1年1.43%
第30回SBI債2013年12月27日約1年1.52%
第29回SBI債2013年7月9日約1年1.55%
第28回SBI債2012年11月26日約1年1.60%
第27回SBI債2012年10月9日約1年1.60%
第26回SBI債2012年9月6日約1年1.60%
第25回SBI債2012年8月2日約1年1.60%
第24回SBI債2012年7月11日約1年1.66%

※利率は税引前

 

発行実績
銘柄発行日期間利率
第31回無担保社債2022年9月9日4年1.09%
第2回無担保社債2005年10月12日3年1.23%

参考文献

SBIホールディングス株式会社 (2022) 債権・格付情報
株式会社格付投資情報センター (2022) NEWS RELEASE

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