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ウルトラバランス世界株式【2.9倍レバレッジのバランス型ファンド】

ウルトラバランス世界株式

PayPay投信ウルトラバランス世界株式は世界の株式や国債、金に投資する投資信託です。約2.9倍のレバレッジをかけていることが特徴です。この記事では、ウルトラバランス世界株式の特徴をご紹介します。

PayPay投信ウルトラバランス世界株式

PayPay投信ウルトラバランス世界株式の概要は、次のとおりです。

PayPay投信ウルトラバランス世界株式の概要
項目 内容
投資対象資産 資産複合
決算頻度 年2回
投資対象地域 グローバル(日本含む)
投資形態 ファミリーファンド
為替ヘッジ なし
購入時手数料 販売会社により異なる(最大3.3%)
信託財産留保額 なし
信託報酬 年0.583%
委託会社 PayPayアセットマネジメント

ウルトラバランス世界株式では、国債先物を利用して、純資産総額の290%程度の資産に投資します。

ウルトラバランス世界株式の資産配分は次のとおりです。

ウルトラバランス世界株式の資産配分
資産 割合 内訳 割合
世界各国の株式 80%
債券 175% 米国国債 70%
フランス国債 70%
日本国債 35%
35%
合計 290%

世界各国の株式への投資は、上場投資信託證券であるiShares Edge MSCIミニマムボラティリティグローバルETFを通じて行います。

シンボル 銘柄
ACWV iShares Edge MSCI Min Vol Global ETF

iShares Edge MSCIミニマムボラティリティグローバルETFは、先進国と新興国の株式で構成される指数の投資結果に連動することを目的としており、総合的にみて先進国と新興国の株式市場に比べてボラティリティ(変動幅)が低くなっています。

iShares Edge MSCIミニマムボラティリティグローバルETFの国別の割合は、次のとおりです。

割合
米国 51.64%
日本 11.97%
スイス 6.31%
カナダ 3.91%
台湾 3.60%
香港 3.14%
インド 2.76%
シンガポール 1.10%
イギリス 1.08%
ドイツ 1.01%
その他 11.25%

※2019年8月時点

PayPayアセットマネジメント

ウルトラバランス世界株式の委託会社は、PayPayアセットマネジメント株式会社です。

委託会社とは、投資信託を運用する会社です。

PayPayアセットマネジメント株式会社はソフトバンクグループの投資顧問会社で、Zフィナンシャル株式会社とアセットマネジメントOne株式会社が株主です。

グローバル3倍3分法ファンドとの違い

ウルトラバランス世界株式はグローバル3倍3分法ファンドと似たファンドです。実際、グローバル3倍3分法ファンドの評判が良くて純資産総額を順調に伸ばしているため、対抗して設定されたファンドと考えられます。

ただし、ウルトラバランス世界株式とグローバル3倍3分法ファンドは資産配分に違いがみられます。

ウルトラバランス世界株式とグローバル3倍3分法ファンドの比較
資産 ウルトラバランス世界株式 グローバル3倍3分法ファンド
世界の株式 80% 60%
アメリカ国債 70% 40%
フランス国債 70% 0%
日本国債 35% 40%
ドイツ国債 0% 40%
イギリス国債 0% 40%
オーストラリア国債 0% 40%
35% 0%
REIT 0% 40%
合計 290% 300%

両者の大きな違いとして、ウルトラバランス世界株式は金を含み、REITを含まないという点が挙げられます。

国債の比率も異なり、ウルトラバランス世界株式では、フランス国債に70%も割り当てています。

フランス国債は格付が高いわけではなく、Standard & Poor’sのソブリン格付けは次のようになっています。

S&Pソブリン格付
格付
AAA オーストラリア
ドイツ
AA+ アメリカ
AA イギリス
フランス
A+ 日本

※2019年7月31日時点

グローバル3倍3分法ファンドについて詳しくは、次の記事をご覧ください。

関連記事 グローバル3倍3分法ファンド

ウルトラバランス世界株式の評判

ウルトラバランス世界株式の評判として、フランス国債偏重に疑問が持たれています。

ウルトラバランス世界株式の評判として、金への投資も判断が難しいところです。コモディティへ投資していることに対しては、良い評判と悪い評判に評価が分かれています。

購入時手数料について誤解されている方の評判も見受けられます。

ウルトラバランス世界株式はファンドとして最大3.24%の購入手数料を取ることを認めていますが、実際の購入手数料は販売会社によって異なります。

現在のところ、ウルトラバランス世界株式を販売している金融機関で購入時手数料を徴収しているところはありません。事実上のノーロードです。

ちなみにこの方、信託財産留保額についても誤解があるようです。

信託財産留保額とは、ファンドの解約に伴う費用を、解約する当人に負担させるための制度です。信託財産留保額がないファンドは、解約コストを純資産から減額するので、基準価額が下がります。つまり、解約コストを他のファンド保有者が肩代わりすることになります。

販売会社や委託会社、受託会社の利益となる購入時手数料や信託報酬と異なり、信託財産留保額はこれらの会社の利益となるわけでなく、ファンドの純資産として残されます。

信託財産留保額は会社のためではなく、投資家の利益保護のために存在する制度です。

ウルトラバランス世界株式の評価

ウルトラバランス世界株式は金を組入れているため、インフレに強いことが評価できます。

一方、国債のうちフランス国債の割合が高いことは評価が分かれるでしょう。

販売会社

ウルトラバランス世界株式は次の金融機関で販売しています。

SBI証券

SBI証券では、ウルトラバランス世界株式の購入時手数料を取っていません。(ノーロード)

NISA(少額投資非課税制度)は利用できますが、つみたてNISAやiDeCoは利用できません。

SBI証券では、ウルトラバランス世界株式を100円から積立投資できます。

SBI証券のウルトラバランス世界株式
項目 内容
購入時手数料 なし
NISA
つみたてNISA ×
iDeCo ×
積立

楽天証券

楽天証券では、ウルトラバランス世界株式の購入時手数料を取っていません。(ノーロード)

楽天証券のウルトラバランス世界株式
項目 内容
購入時手数料 なし
NISA
つみたてNISA ×
iDeCo ×
積立

ウルトラバランス世界株式の積立

証券会社によっては、ウルトラバランス世界株式を毎月一定金額で積立投資できます。

ウルトラバランス世界株式の積立
金融機関 最低積立金額
SBI証券 100円/月
楽天証券 100円/月

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