米国債(アメリカ国債)の種類と買い方

米国債券

米国債は正式名称をアメリカ合衆国財務省証券といい、米国政府が資金を投資家などから借り入れるために発行する有価証券の一種です。

米国債の種類

米国債は、償還期限の長さによって名称が異なります。

名称償還までの期間
トレジャリービル1年以内
トレジャリーノート1年超 10年以内
トレジャリーボンド10年超

日本の証券会社で取り扱っているのは、おもにトレジャリーノートとストリップス債です。

米国債は100米ドル単位で購入できます。

トレジャリービル

トレジャリービルは、一時的な資金不足を補うために発行される米国財務省短期証券です。

トレジャリービルの概要
名称Treasury bills
略称T-Bills
期間4週間
13週間
26週間
52週間
区分割引債
利払いなし

トレジャリービルは割引債のため、クーポンはありません。額面より安い価格で発行されます。

トレジャリーノート

証券会社でおもに取り扱っているトレジャリーノートは、米国債のうち償還期間が1年超10年以下の中期債券です。

トレジャリーノートの概要
名称Treasury notes
略称T-Notes
期間2年
3年
5年
7年
10年
区分利付債
利払い半年に1回

トレジャリーノートは利付債で、半年毎に利払が行われます。

米国債の中で、もっともたくさん発行されています。日本でも取引しやすい米国債です。

トレジャリーボンド

トレジャリーボンドとは、米国債のうち償還期間が10年超の長期債券です。

トレジャリーボンドの概要
名称Treasury bonds
略称T-Bonds
期間30年
区分利付債
利払い半年に1回

償還期間30年の利付債が一般的で、利払いは半年に1回行われます。

ストリップス債

ストリップス債とは、債券の元本部分と利札部分が分離(ストリップ)されて、それぞれの部分がゼロクーポン債として販売されるものです。元本利子分離債とも呼ばれます。

ゼロクーポン債とは利金(クーポン)が無い代わりに、額面金額よりも安い価格で発行される債券です。割引債とも呼ばれます。たとえば、額面100円のものが97円で販売され、額面通り100円で償還されます。

日本国内においては、おもに元本部分のみがゼロクーポン債として取引されています。

格付

米国債は格付機関によって次のソブリン格付を付されています。

米国債のソブリン格付
格付機関格付
S&PAA+
Moody’sAaa
FitchAAA

いづれの格付機関からも米国債は高い格付を得ています。ほかの国々と比較しても、格付が高い部類に入ります。

S&Pのソブリン格付
格付
AAAオーストラリア
オランダ
カナダ
シンガポール
スイス
デンマーク
ドイツ
ノルウェー
ルクセンブルグ
AA+アメリカ
フィンランド
香港
AAUAE
イギリス
韓国
クウェート
フランス
AA-アイルランド
台湾
A+中国
チリ
日本
Aスペイン
A-ボツワナ
BBB+タイ
BBBイタリア
ポルトガル
BBB-コロンビア
BB南アフリカ
BB-ギリシャ
ブラジル
CCC+コンゴ
モザンビーク
CCCザンビア
CCC-アルゼンチン
CCレバノン
一般的に格付で「BBB」以上の債券が投資適格とされています。

格付について詳しくは、次の記事をご覧ください。

関連記事 格付とは? 格付会社の信用格付で社債が投資適格かどうかが分かる!

米国債の買い方

米国債は世界で最も市場規模の大きい金融商品ですが、日本の金融機関で取り扱っているところは限られています。

ここでは、米国債の買い方をご紹介します。

どこで買える?

米国債を取り扱っているおもな証券会社は次のとおりです。

最低購入金額

米国債の最低購入金額は100米ドルからで、100米ドル単位で購入できます。ただし、これは額面金額です。

既発債券の場合、額面金額100ドルのアメリカ債が98ドルや102ドルで売買されることもあります。おおよそ100米ドルだと考えてください。

手数料

米国債の購入に際して、売買手数料はかかりません。

ただし、米国債は米ドル建てなので、日本円から米ドルへ換える際に為替手数料がかかることがあります。

米ドルの為替手数料(片道)
証券会社為替手数料(片道)
マネックス証券25銭(円貨で購入する場合は買付時手数料無料)
SBI証券25銭
楽天証券25銭
エイチ・エス証券50銭(利払・償還時は10銭)
SMBC日興証券50銭
大和証券50銭
野村證券50銭
為替スプレッドは市場動向によって変動する場合があります。

課税

米国債の投資は、次のタイミングで課税されます。

  • 利子を受け取ったとき(利付債のみ)
  • 満期まで保有して償還差益が出たとき
  • 途中売却して譲渡益が出たとき

米国債の利子には、利子所得として20.315%が源泉徴収されます。源泉徴収されているので確定申告は不要ですが、上場株式などの譲渡損と通算したければ、申告分離課税で確定申告することもできます。

米国債の償還差益や譲渡益は、上場株式等に係る譲渡所得等として申告分離課税(税率20.315%)の対象となりますので、原則として確定申告する必要があります。特定口座での取り扱いもできます。

米国債ETF

米国債に投資するには、ETF(上場投資信託)を購入するという方法もあります。

債券を直接購入する場合はNISA(少額投資非課税制度)の対象にはなりませんが、ETFはNISAの対象となるため、NISA口座で購入することによって分配金や売却益に税金がかからなくなります。

米国債に投資するETFには次のものがあります。

コード名称信託報酬
1482iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)0.154%
1486上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジなし)0.176%
1487上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジあり)0.176%
1656iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF0.154%

米国債ファンド

米国債に投資するには、投資信託(ファンド)を購入するという方法もあります。

米国債ファンド
投資信託購入時手数料信託報酬
三菱UFJ米国債券インカムオープン上限1.0%1.05%
三菱UFJ米国債券オープン上限1.0%1.00%
米国国債ファンド 為替ヘッジあり(年1回決算型)上限2.0%1.04%
米国国債ファンド 為替ヘッジなし(年1回決算型)上限2.0%1.04%
米国国債ファンド フレックスヘッジ(年1回決算型)上限2.0%1.12%
米国国債ファンド 為替ヘッジなし(毎月決算型)上限2.0%1.04%

米国債に特化した投資信託は信託報酬が高い傾向にあります。

純粋な米国債投資ではありませんが、先進国の国債に投資するファンドの方が手数料が安くなります。

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コメント

  1. 三浦美峯子 より:

    2016年12月13日にベイコクサイTボンドCを購入しました。
    解約したいのですが、いつでもできるのでしょうか?
    或いは、解約の日は決まっているのでしょうか?

    • tsukatsuka より:

      米国債には解約という制度はありませんが、償還期限前に中途売却することができます。

      海外休日等を除き、いつでも売却できます。

      米国債を途中売却した場合、前回利払日から受渡日までを日割で計算した利子相当額(経過利息)を受け取ることができます。