「eMAXIS Neo 自動運転」とは、世界の自動運転関連銘柄をAIが選ぶテーマ型インデックスファンドです。このブログでは、組み入れ銘柄や特徴をご紹介します。
eMAXIS Neo 自動運転
「eMAXIS Neo 自動運転」の概要は次のとおりです。
投資対象資産 | 株式 |
投資対象地域 | グローバル(日本を含む) |
対象インデックス | S&P Kensho Autonomous Vehicles Index |
投資形態 | ファミリーファンド |
決算 | 年1回 |
為替ヘッジ | なし |
購入時手数料 | なし |
信託財産留保額 | なし |
信託報酬 | 0.792%以内 |
NISA | 〇 |
つみたてNISA | × |
iDeCo | × |
「eMAXIS Neo 自動運転」の信託報酬は、ファンドの純資産総額に応じて決まる仕組みです。
純資産総額 | 信託報酬率 |
---|---|
500億円未満の部分 | 0.792% |
500億円以上の部分 | 0.781% |
2021年1月25日現在の純資産総額は200億円です。当面は500億円に達しないでしょう。
S&P Kensho Autonomous Vehicles Index
S&P Kensho Autonomous Vehicles Index とは、世界の自動運転関連企業の開示情報などをAI(人工知能)が自動的に処理して、銘柄を選定する株価指数です。
構成銘柄の対象となるのは、次のような製品や技術を手掛ける企業です。
- 自動運転車と関連する接続機能の製造
- 他の自動運転車またはインフラとのインタフェースを含む自律性を促進するソフトウェアおよび構成部品
- 運転支援システムまたは自律的な安全オーバーライド(自動ブレーキなど)
- 交通標識や歩行者認識などの物体および衝突検出システムに使用されるセンサー(距離測定、カメラなど)
- 車両の自律性を強化するナビゲーションおよび情報システム
S&P Kensho Autonomous Vehicles Indexは、構成銘柄を毎年見直して再構成されます。再構成の6か月後に、構成割合がリバランスされます。
Bloomberg等でインデックスのチャートを見る場合、次のティッカーシンボルで検索します。
ティッカーシンボル | インデックス |
---|---|
KCARS | S&P Kensho Autonomous Vehicles Index Gross Total Return |
KCARSP | S&P Kensho Autonomous Vehicles Index Price Return |
KCARSN | S&P Kensho Autonomous Vehicles Index Net Total Return |
Gross Total Return (GTR) とは、配当課税がかからないとしたときの配当込みリターンのことです。分配金を出さずに再投資するインデックスファンドのパフォーマンスを表します。
Price Return (PR) とは、配当を含まないリターンのことです。純粋にインデックスの値動きを示します。
Net Total Return (NTR) とは、課税後の配当を再投資した場合のリターンのことです。分配金を出すインデックスファンドの分配金を、自分で再投資した場合のパフォーマンスを表します。
構成銘柄
「eMAXIS Neo 自動運転」の組み入れ上位10銘柄は次のとおりです。
銘柄 | 構成比率 |
---|---|
TESLA INC | 7.7% |
AMBARELLA INC | 7.4% |
VISTEON CORP | 6.5% |
VEONEER INC | 6.3% |
APTIV PLC | 6.2% |
GENERAL MOTORS CO | 5.7% |
FORD MOTOR CO | 5.6% |
NIO INC – ADR | 5.5% |
XPERI HOLDING CORP | 4.8% |
BAIDU INC – SPON ADR | 4.3% |
上位10銘柄の合計 | 60.0% |
※2020年12月30日現在
AMBARELLA(アンバレラ)は、台湾出身の王奉民が米国シリコンバレーで創業した企業で、自動運転に必要なAIアルゴリズムを組み込んだチップを製造しています。
VISTEON(ビステオン)はフォードの完全子会社で、自動車コックピット電子機器を製造しています。
VEONEERは高度運転支援システムや自律走行のためのセンサーを製造するスウェーデン企業です。
APTIV(アプティブ)はゼネラルモーターズから分社化した企業で、自動運転システムを開発しています。
NIO(上海蔚来汽車)は中国のEVメーカーで、自動運転技術も手掛けています。
Xperi Holdings Corporationは米国カリフォルニア州を拠点とする企業で、モバイルコンピューティング、メモリ、データストレージおよび3次元集積回路を開発しています。
Baiduは中国で検索エンジンを提供している企業です。2017年7月にBYD、フォード、ダイムラー、NVIDIA、マイクロソフト、インテル、本田技研工業、トヨタ自動車なども参加する自動運転車を共同開発する世界最大の企業連合「アポロ計画」を設立しています。2018年7月4日には、世界初の高度自動運転バス(レベル4)「アポロン」の量産を開始しました。
チャート
「eMAXIS Neo 自動運転」のチャートは次のとおりです。
出典:月報(2020年12月)
分配金
「eMAXIS Neo 自動運転」は、年1回の決算時(毎年8月17日)に分配金額を決定します。ただし、これまでに分配金を出した実績はありません。
決算期 | 決算日 | 分配金 |
---|---|---|
1期 | 2019年8月19日 | 0円 |
2期 | 2020年8月17日 | 0円 |
評価
楽天証券のファンドスコアでは、「eMAXIS Neo 自動運転」を次のように評価しています。
期間 | ファンドスコア |
---|---|
1年 |
設定から3年が経過していないため、モーニングスターによる評価はまだありません。
販売会社
次の金融機関で「eMAXIS Neo 自動運転」を販売しています。
- auカブコム証券
- SBI証券
- 岡三オンライン証券
- 紀陽銀行
- GMOクリック証券
- ジャパンネット銀行
- 松井証券
- マネックス証券
- 丸三証券
- 三菱UFJ銀行
- 三菱UFJ国際投信ダイレクト(mattoco)
- 三菱UFJ信託銀行(インターネット専用)
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券(インターネット専用)
- 楽天証券
NISA
少額投資非課税制度(NISA)は、すべての投資信託が対象商品となっています。「eMAXIS Neo 自動運転」もNISAの対象商品です。
ただし、つみたてNISAは金融庁によって対象商品が決められています。「eMAXIS Neo 自動運転」は、つみたてNISAの対象商品となっていません。
つみたてNISAの対象商品について詳しくは、次の記事をご覧ください。

iDeCo
個人型確定拠出年金(iDeCo)は金融機関によって取扱商品が異なります。iDeCoで「eMAXIS Neo 自動運転」を取り扱っている金融機関はありません。
eMAXIS Neo
eMAXIS Neoシリーズには、「eMAXIS Neo 自動運転」のほかにも次のファンドがあります。
- eMAXIS Neo ウェアラブル
- eMAXIS Neo フィンテック
- eMAXIS Neo ナノテクノロジー
- eMAXIS Neo バーチャルリアリティ
- eMAXIS Neo ドローン
- eMAXIS Neo 宇宙開発
- eMAXIS Neo ロボット
- eMAXIS Neo 遺伝子工学
三菱UFJ国際投信のYouTube公式チャンネル「三菱UFJ国際投信 ON AIR」で「eMAXIS Neo 自動運転」の紹介動画を見ることができます。
モーニングスターのYouTube公式チャンネルでも「eMAXIS Neo 自動運転」が紹介されています。
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