東急株式会社が個人向け社債「東急株式会社第13回無担保社債(社債間限定同順位特約付)(サステナビリティボンド)」を2022年12月15日に発行します。購入者には抽選で賞品がプレゼントされます。
概要
東急株式会社が発行する個人向け社債の概要は次のとおりです。
銘柄 | 東急株式会社第13回無担保社債(社債間限定同順位特約付) (サステナビリティボンド) |
発行体 | 東急株式会社 |
期間 | 5年 |
利率 | 年0.49%(税引前) |
発行日 | 2022年12月15日 |
利払日 | 毎年6月15日および12月15日(年2回) |
償還日 | 2027年12月15日 |
発行価格 | 額面100円につき100円 |
申込単位 | 額面100万円単位 |
格付 | A+ (R&I), AA- (JCR) |
発行額 | 100億円 |
募集期間 | 2022年12月1日~2022年12月14日 |
「東急株式会社第13回無担保社債(社債間限定同順位特約付)(サステナビリティボンド)」で募った資金は、その全額を「歌舞伎町一丁目地区開発計画(東急歌舞伎町タワー)」、「クリーンな輸送(新型車両の導入等)」、「安全・安心のための鉄道関連インフラ」、「気候変動対応(鉄道事業に関する自然災害対策)」、「サテライトシェアオフィス(NewWork)」および「nexus構想」に要した既存支出のリファイナンスに充当する予定です。
抽選で賞品をプレゼント
募集期間中に「東急株式会社第13回無担保社債(社債間限定同順位特約付)(サステナビリティボンド)」を購入したうえ、抽選に申し込むと、合計1,000名に下記の賞品がプレゼントされます。
賞 | 賞品 | 当選者数 |
---|---|---|
A賞 | ザ・キャピトルホテル東急 ペア1泊2食付き宿泊券 | 10組20名 |
B賞 | HOTEL GROOVE SHINJUKU ペア1泊朝食付き宿泊券 | 10組20名 |
C賞 | 東急ホテルズ共通ギフトカード10,000円分 | 80名 |
D賞 | 東急グループ共通商品券3,000円分 | 900名 |
E賞 | 社会貢献活動への寄付 | – |
E賞に応募すると、賞品の代わりに、東急財団を通じて1,000円を多摩川及びその流域の環境保全・改善に関するプログラムへ寄付を行います。
発行体
「東急株式会社第13回無担保社債(社債間限定同順位特約付)(サステナビリティボンド)」の発行体(債券の発行元)は東急株式会社です。東急株式会社の業績は次のとおりです。
2021年3月期 | 2022年3月期 | |
---|---|---|
営業収益 | 935,927 | 879,112 |
営業利益 | △31,658 | 31,544 |
経常利益 | △26,824 | 34,998 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | △56,229 | 8,782 |
格付
「東急株式会社第13回無担保社債(社債間限定同順位特約付)(サステナビリティボンド)」は、格付投資情報センター(R&I)および日本格付研究所(JCR)から格付を取得しています。
格付機関 | 格付 |
---|---|
R&I | A+ |
JCR | AA- |
格付投資情報センター
「東急株式会社第13回無担保社債(社債間限定同順位特約付)(サステナビリティボンド)」は、格付投資情報センター(R&I)から「A+」の格付を取得しています。R&Iによる格付事由は次のとおりです。
鉄道、不動産、ホテル、百貨店、食品スーパー、ケーブルテレビなど多岐にわたる事業を展開する。沿線とする東京都南部から神奈川県北部は住宅地として人気が高く、人口流入が続くなど営業基盤に恵まれている。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で鉄道や流通、ホテルの収入低迷が続いている。鉄道ではリモートワークの影響が比較的大きく定期収入の回復が遅れている。ダイヤ改正やメンテナンス方法の見直しなど構造改革を進めるほか、2022年1月には運賃改定を申請しており、収支は改善に向かいそうだ。
都心など好立地に多数物件を保有する不動産業はコロナ下にあって収益を底支えしている。2021年度第2四半期には保有ビルの売却で大きな利益を上げた。
2021年12月末時点の株主資本は6886億円、同比率は27.5%と財務基盤は堅固で、格付に見合う財務耐久力を有する。大規模開発プロジェクトが一段落したことで、投資水準は以前より落ち着いている。中期3か年計画(2021年度-2023年度)では、有利子負債EBITDA倍率を7倍台に回復することを目指しており、財務健全性を重視する方針だ。今後の収益回復と投資の選別でキャッシュフローと債務のバランスを改善していけるか注目していく。
日本格付研究所
「東急株式会社第13回無担保社債(社債間限定同順位特約付)(サステナビリティボンド)」は、日本格付研究所(JCR)から「AA-」の格付を取得しています。JCRによる格付事由は次のとおりです。
JCRでは22年5月26日に当社の債券格付を「AA-」と公表した。その後、信用力に影響を及ぼす事象は発生していない。23/3期営業利益は400億円(前期比26.8%増)の計画。不動産事業での前期の大型物件販売の反動減はあるものの、鉄道、バス、ホテルの需要回復などにより増益となる見通し。また鉄道の運賃改定や事業構造改革による固定費の削減などの施策は順調である。一方、足元では動力費が上昇しているため、今後の営業利益の回復状況を確認していく。本件の調達資金は「サステナビリティ・ビルディング(歌舞伎町一丁目地区開発計画(東急歌舞伎町タワー))」、「クリーンな輸送(新型車両の導入等)」、「安全・安心のための鉄道関連インフラ」、「気候変動対応(鉄道事業に関する自然災害対策)」、「サテライトシェアオフィス(NewWork)」及び「nexus 構想」に要した既存支出のリファイナンスなどに充当される予定であり、財務構成への影響はない。
社債間限定同順位特約
「東急株式会社第13回無担保社債(社債間限定同順位特約付)(サステナビリティボンド)」には担保がありませんが、社債間限定同順位特約がついています。
社債間限定同順位特約とは、東急株式会社が今後担保付きの社債を発行する場合は、「東急株式会社第13回無担保社債(社債間限定同順位特約付)(サステナビリティボンド)」にも同様に担保をつけるという特約です。
担保なしの債券より担保つきの債券の方が債権の回収優先順位が高いため、あとから発行された社債によって不利な扱いがされないという保証になります。
実際に担保がつけられることはほとんどなく、東急株式会社が担保つきの社債を発行する意思がないという表明です。
サステナビリティボンド
東急株式会社はサステナビリティボンド・フレームワークを策定しています。本フレームワークは、国際資本市場協会(ICMA)が定めるグリーンボンド原則2018、ソーシャルボンド原則2020、およびサステナビリティボンドガイドライン2018に基づき策定しており、適合性および本フレームワークの信頼性と環境、社会への効果に対する外部評価(セカンドオピニオン)をヴィジオアイリスより取得しています。このフレームワークに基づき、東急株式会社はサステナビリティボンドを発行します。
東急株式会社により発行されるサステナビリティボンドの発行総額と同額が新規ファイナンスまたはリファイナンスとして、新規または既存の適格事業へ充当されます。なお、既存事業への充当の場合は、サステナビリティボンドの発行から2年以内に開始、または、環境性能が確認された事業としています。
販売会社
以下に示す金融機関で「東急株式会社第13回無担保社債(社債間限定同順位特約付)(サステナビリティボンド)」を販売しています。
金融機関 | 引受額 |
---|---|
大和証券 | 25億円 |
野村證券 | 18億円 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 18億円 |
みずほ証券 | 18億円 |
SMBC日興証券 | 10億円 |
東海東京証券 | 4億円 |
SBI証券 | 4億円 |
岡三証券 | 3億円 |
大和証券
大和証券では「東急株式会社第13回無担保社債(社債間限定同順位特約付)(サステナビリティボンド)」の買付注文については、インターネット(オンライントレード)では取り扱っていません。「ダイワ・コンサルティング」コースの顧客は本・支店・営業所で、「ダイワ・ダイレクト」コースの顧客はコンタクトセンターで取り扱っています。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券ではネットで「東急株式会社第13回無担保社債(社債間限定同順位特約付)(サステナビリティボンド)」を取り扱っています。
みずほ証券
みずほ証券では対面取引、コールセンター取引およびインターネット取引(ネット倶楽部)で「東急株式会社第13回無担保社債(社債間限定同順位特約付)(サステナビリティボンド)」を取り扱っています。
SMBC日興証券
SMBC日興証券では「東急株式会社第13回無担保社債(社債間限定同順位特約付)(サステナビリティボンド)」の買付注文をオンライントレードでも取り扱っています。
SMBC日興証券は「債券投資を応援!もれなく現金プレゼントキャンペーン」を実施しています。2022年12月1日から2023年3月31日までのキャンペーン期間中に、国内債券(個人向け国債を除く)および外国債券(新発・既発)をダイレクトコースで購入すると、それぞれの累計購入金額に応じて、もれなく現金がプレゼントされます。
購入金額 | 国内債券 | 外国債券 |
---|---|---|
100万円以上200万円未満 | 1,000円 | 2,000円 |
200万円以上300万円未満 | 2,000円 | 4,000円 |
300万円以上400万円未満 | 3,000円 | 6,000円 |
400万円以上500万円未満 | 4,000円 | 8,000円 |
500万円以上600万円未満 | 5,000円 | 10,000円 |
600万円以上700万円未満 | 6,000円 | 12,000円 |
700万円以上800万円未満 | 7,000円 | 14,000円 |
800万円以上900万円未満 | 8,000円 | 16,000円 |
900万円以上1,000万円未満 | 9,000円 | 18,000円 |
1,000万円 | 10,000円 | 20,000円 |
以降100万円増額ごとに | +1,000円 | +2,000円 |
SBI証券
SBI証券では「総額1,000万円プレゼント 債券ウルトラキャンペーン」を実施しています。2022年11月15日から2023年1月31日までのキャンペーン期間中にエントリーしたうえ、「東急株式会社第13回無担保社債(社債間限定同順位特約付)(サステナビリティボンド)」を購入すると、抽選で現金10,000円が当たります。
景品 | 当選者数 |
---|---|
現金10,000円 | 900名 |
現金5,000円 | 200名 |
さらに、指定の条件を満たすと当選確率がアップします。
条件 | 当選確率 |
---|---|
「SBI 債券 news」受信登録 | 2倍 |
債券デビュー・再デビュー | 2倍 |
上記の両方を実施 | 3倍 |
発行実績
東急株式会社は過去に以下に示す個人向け社債を発行しています。
銘柄 | 発行日 | 期間 | 利率 |
---|---|---|---|
第9回無担保社債 | 2021年12月22日 | 5年 | 0.17% |
発行スケジュール
「東急株式会社第13回無担保社債(社債間限定同順位特約付)(サステナビリティボンド)」の発行スケジュールは次のとおりです。
- 2022.11.30条件決定
- 2022.12.1募集開始
- 2022.12.14募集終了
- 2022.12.15受渡し
- 2023.6.15利払い
- 2023.12.15利払い
- 2024.6.15利払い
- 2024.12.15利払い
- 2025.6.15利払い
- 2025.12.15利払い
- 2026.6.15利払い
- 2026.12.15利払い
- 2027.6.15利払い
- 2027.12.15利払い・償還
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参考文献
東急株式会社 (2022) 「サステナビリティボンド」および「サステナビリティ・リンク・ボンド」の発行条件決定 環境問題・社会課題双方の解決に貢献する第13回・第14回無担保社債の発行について
東急株式会社 (2022) 業績ハイライト
東急株式会社 (2022) 社債・格付情報
東急株式会社 (2022) サステナビリティボンド
株式会社格付投資情報センター (2022) NEWS RELEASE
株式会社日本格付研究所 (2022) News Release
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