名古屋鉄道株式会社が個人向け社債「名古屋鉄道株式会社第76回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:名鉄沿線おいでな債)を2026年3月19日に発行します。
銘柄
名古屋鉄道株式会社第76回無担保社債(社債間限定同順位特約付)
愛称
名鉄沿線おいでな債
発行体
「名古屋鉄道株式会社第76回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:名鉄沿線おいでな債)の発行体(債券の発行元)は名古屋鉄道株式会社です。
名古屋鉄道株式会社(名鉄)は、愛知県と岐阜県を基盤に、日本屈指の路線網を誇る大手私鉄です。その運営規模は、関東の東武鉄道、近畿の近鉄に次いで日本第3位の営業距離を誇り、中京圏の移動を支える大動脈として不可欠な存在です。
名鉄の最大の特徴は、単なる輸送手段に留まらない「地域密着型」の多角的な事業展開にあります。創業以来、鉄道事業を核としながら、バス・タクシーなどの運送業、百貨店やスーパーなどの流通業、さらには不動産開発やレジャー事業まで幅広く手掛けてきました。特に「名鉄百貨店」や「明治村」「日本モンキーパーク」といった施設は、地元住民の生活や文化に深く根付いています。
また、中部国際空港(セントレア)へのアクセスを担う「ミュースカイ」の運行など、広域的なネットワーク構築にも注力しており、名古屋駅周辺の再開発計画においても中心的な役割を担っています。歴史ある伝統を重んじつつも、時代の変化に合わせて進化を続ける、中京圏の経済・生活を牽引する総合企業群といえます。
| 社名 | 名古屋鉄道株式会社 |
| 創業 | 明治27年6月25日 |
| 設立 | 大正10年6月13日 |
| 本店 | 名古屋市中村区名駅一丁目2番4号 |
| 本社 | 名古屋市中村区名駅四丁目8番26号 |
| 資本金 | 1011億58百万円(2025年3月末現在) |
格付投資情報センター(R&I)および日本格付研究所(JCR)による各鉄道会社の長期発行体格付は以下のとおりです。
| 格付 | R&I | JCR |
|---|---|---|
| AAA | 東日本旅客鉄道 東海旅客鉄道 東京地下鉄 |
|
| AA+ | 東日本旅客鉄道 | 西日本旅客鉄道 |
| AA | 関西高速鉄道 東海旅客鉄道 西日本旅客鉄道 東京地下鉄 |
東京臨海高速鉄道 日本貨物鉄道 京王電鉄 阪急阪神ホールディングス |
| AA- | 九州旅客鉄道 日本貨物鉄道 京王電鉄 阪急阪神ホールディングス |
東急 小田急電鉄 |
| A+ | 東急 小田急電鉄 京成電鉄 |
名古屋鉄道 西日本鉄道 横浜高速鉄道 京浜急行電鉄 |
| A | 東武鉄道 名古屋鉄道 西日本鉄道 京浜急行電鉄 |
東武鉄道 南海電気鉄道 |
| A- | 南海電気鉄道 西武ホールディングス |
西武ホールディングス |
| BBB+ | 近鉄グループホールディングス | 近鉄グループホールディングス 山陽電気鉄道 |
| BBB | 山陽電気鉄道 |
名古屋鉄道株式会社の業績は次のとおりです。
| 2023年3月期 | 2024年3月期 | |
|---|---|---|
| 営業収益 | 551,504 | 601,121 |
| 営業利益 | 22,731 | 34,750 |
| 経常利益 | 26,362 | 37,544 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 18,850 | 24,400 |
発行条件
「名古屋鉄道株式会社第76回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:名鉄沿線おいでな債)の発行条件は以下のとおりです。
期間
5年
利率
年1.947%(税引前)
発行価格
額面100円につき100円
申込単位
10万円
発行額
100億円
賞品
募集期間中に「名古屋鉄道株式会社第76回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:名鉄沿線おいでな債)を購入すると、抽選で下記の賞品がプレゼントされます。
- 名鉄トラベル賞
- 名鉄レジャー賞
- 名鉄ギフト賞
- 名鉄ドドド賞
名鉄トラベル賞
名鉄グループホテルのペア宿泊券(1泊2食付)および名鉄電車全線2DAYフリーきっぷ(2名分)が抽選で50組100名に当たります。
名鉄レジャー賞
名鉄グループレジャー施設ペア入場券、各レジャー施設で使用可能なキャッシュクーポン、博物館明治村ペア入村券および名鉄電車全線1DAYフリーきっぷ(2名2日分)が抽選で100組200名に当たります。
名鉄ギフト賞
名鉄商店のギフト賞品が抽選で150名に当たります。
名鉄ドドド賞
中日ドラゴンズ90thサポーターズユニホーム(直筆サイン入り)が抽選で5名に当たります。
スケジュール

「名古屋鉄道株式会社第76回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:名鉄沿線おいでな債)の条件決定から償還までのスケジュールは以下のとおりです。
- 2026.3.6条件決定
- 2026.3.9募集開始
- 2026.3.18募集終了
- 2026.3.19発行
- 2026.9.19利払い
- 2027.3.19利払い
- 2027.9.19利払い
- 2028.3.19利払い
- 2028.9.19利払い
- 2029.3.19利払い
- 2029.9.19利払い
- 2030.3.19利払い
- 2030.9.19利払い
- 2031.3.19利払い・償還
条件決定日
2026年3月6日
募集期間
2026年3月9日~2026年3月18日
発行日
2026年3月19日
利払日
毎年3月19日および9月19日
償還日
2031年3月19日
格付

「名古屋鉄道株式会社第76回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:名鉄沿線おいでな債)は株式会社格付投資情報センター(R&I)および株式会社日本格付研究所(JCR)から長期個別債務格付を取得しています。
| 格付会社 | 長期個別債務格付 |
|---|---|
| R&I | A |
| JCR | A+ |
格付投資情報センター
「名古屋鉄道株式会社第76回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:名鉄沿線おいでな債)は株式会社格付投資情報センター(R&I)から「A」の長期個別債務格付を取得しています。R&Iによる格付事由は次のとおりです。
中部圏で鉄道を中心に広範な交通網を構築している。交通事業に加え、不動産やトラック運送(特積み事業)、ホテル、流通、航空関連サービスなど幅広く事業を展開している。
鉄道輸送人員は回復基調にあるうえ、2024年3月に10%の運賃改定を実施しており、旅客収入はコロナ前を超えている。賃貸業が主軸の不動産事業は、不動産回転型ビジネスを積極化しており、持分法適用関連会社のトーセイや資本業務提携関係にあるザイマックスグループのノウハウを活用しながら取り組んでいる。特積み事業は日通の同事業を統合し、名鉄NX運輸に社名を変更した。想定と比べて物量が確保できず、配送が非効率になっており、採算確保に苦戦している。収益の改善にはやや時間を要する可能性がある。それでも、鉄道の輸送人員が増加していることやホテルが好調なこともあり、連結営業利益は安定的に推移しそうだ。
名古屋駅地区再開発計画(名駅再開発)の概要が2025年3月に発表された。駅再整備も合わせると総額約9000億円と大規模なプロジェクトだ。同プロジェクトは長期にわたるもので、大きな資金負担は当面生じない。ただ、利益・キャッシュフローが改善しない中で投資が本格化すれば、債務とキャッシュフローのバランスは格付対比で十分でない水準が続く可能性がある。現状の財務バランスは格付に見合うとはいえ、投資の峻別や低収益資産の売却で財務バランスをコントロールし、投資負担に耐えられる財務健全性を維持・強化していく必要があろう。
日本格付研究所
「名古屋鉄道株式会社第76回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:名鉄沿線おいでな債)は株式会社日本格付研究所(JCR)から「A+」の長期個別債務格付を取得しています。JCRによる格付事由は次のとおりです。
中京圏を主たる事業エリアとする民鉄大手。鉄道を中心とする交通事業のほか、不動産事業、運送事業、レジャー・サービス事業、流通事業、航空関連サービス事業など幅広く事業を展開する。運送事業においては24 年から NX グループの特積事業を承継している。また、25 年 5 月に「名古屋駅地区再開発計画」(投資開発事業投資額:約 5,400 億円)と「名鉄名古屋駅再整備計画」(投資額:約 3,200 億円)を公表しており、26年度から工事に着手する予定である。
業績は底堅く推移する見通しである。足元、運送事業は赤字だが、主力の交通事業における人流の堅調な推移が見込まれるほか、不動産事業の安定した賃貸利益の貢献が予想される。また、健全な財務体質を維持している。中期経営計画では戦略投資や株主還元を強化していく方針である。一方、資産売却や不動産流動化による資金回収も予定しており、中期的に財務健全性の維持は可能とみられる。以上から、格付を据え置き、見通しは安定的とした。なお、「名古屋駅地区再開発計画」などは投資が本格化する 30 年以降において財務に相応の負荷が掛かるとみられる。JCR では、今後の財務コントロールやキャッシュフロー創出力の向上によって、長期的に財務健全性を維持していけるか留意していく。
26/3 期の営業利益は 340 億円(前期比 19.2%減)の計画であり、減益が見込まれる。主力である交通事業や不動産事業は堅調に推移しているが、運送事業は業績が悪化している。これは、NX グループの特積事業の承継にともない拠点や人員などの費用負担が生じているものの、その負担に見合った貨物取扱量を確保できていないことが主要因である。今後、同事業の拠点統合や積載効率の向上といった効率化などによって、同事業を黒字化できるか注視している。
25/3 期末の自己資本比率は 31.9%(前期末:33.6%)、ネット有利子負債/EBITDA 倍率は 6.3 倍(同 6.2 倍)であり、おおむね横ばいで推移している。「名古屋駅地区再開発計画」などは工事期間(26 年度~40 年代前半)が長期にわたることから単年度あたりの投資額は平準化されると考えられる。当社では同計画などの投資が本格化する局面では、ネット有利子負債/EBITDA 倍率が 7 倍を超えるものの、開業後は 6 倍台に回復させることを想定している。今後の資産売却やキャッシュフロー創出力の向上などによって、財務に掛かる負荷をどこまで軽減できるか確認していく。
販売会社
以下に示す金融機関で「名古屋鉄道株式会社第76回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:名鉄沿線おいでな債)を販売しています。
| 金融機関 | 引受額 |
|---|---|
| 野村證券 | 2,500,000,000円 |
| みずほ証券 | 2,000,000,000円 |
| 大和証券 | 1,600,000,000円 |
| 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 1,000,000,000円 |
| SMBC日興証券 | 1,000,000,000円 |
| SBI証券 | 1,000,000,000円 |
| 東海東京証券 | 500,000,000円 |
| 丸三証券 | 200,000,000円 |
| 岡三証券 | 200,000,000円 |
| 計 | 10,000,000,000円 |
野村證券
野村證券は「名古屋鉄道株式会社第76回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:名鉄沿線おいでな債)の買付注文をオンラインサービスでも取り扱っています。
みずほ証券
みずほ証券は「名古屋鉄道株式会社第76回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:名鉄沿線おいでな債)の買付注文をネット倶楽部では取り扱っていません。
大和証券
大和証券は「名古屋鉄道株式会社第76回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:名鉄沿線おいでな債)の買付注文をインターネット(オンライントレード)では取り扱っていません。「ダイワ・コンサルティング」コースの場合は本店・支店・営業所で、「ダイワ・ダイレクト」コースの場合はコールセンターで買付注文を取り扱っています。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券は「名古屋鉄道株式会社第76回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:名鉄沿線おいでな債)の買付注文をネットでも取り扱っています。
SMBC日興証券
SMBC日興証券は「名古屋鉄道株式会社第76回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:名鉄沿線おいでな債)の買付注文をオンライントレードでも取り扱っています。
SBI証券
SBI証券は「名古屋鉄道株式会社第76回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」(愛称:名鉄沿線おいでな債)の買付注文をネットでのみ取り扱っています。
発行履歴
名古屋鉄道株式会社は以下に示す個人向け社債を発行しています。
| 銘柄 | 発行日 | 期間 | 利率 |
|---|---|---|---|
| 第72回無担保社債 | 2024年12月5日 | 5年 | 0.993% |
| 第67回無担保社債 | 2022年12月23日 | 3年 | 0.31% |
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参考文献
名古屋鉄道株式会社 (2026) 無担保社債の発行条件決定のお知らせ
株式会社格付投資情報センター (2026) NEWS RELEASE
株式会社日本格付研究所 (2026) News Release
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