eMAXISプラス コモディティインデックスは、世界の商品(コモディティ)市況全体の値動きに連動するインデックスファンドです。この記事では、本ファンドの説明と評価をご紹介します。
eMAXISプラス コモディティインデックス
eMAXISプラス コモディティインデックスは、原油や小麦などコモディティの値動きを表わすブルームバーグ商品指数トータルリターンに連動する投資成果を目指す投資信託で、三菱UFJ国際投信が運用します。
コモディティの価格変動は、株式や債券とはまったく異なるため、分散投資に最適です。また、インフレに強いという特徴もあります。
投資対象資産 | 商品 |
投資対象地域 | グローバル(日本を除く) |
対象インデックス | ブルームバーグ商品指数トータルリターン |
為替ヘッジ | なし |
投資形態 | ファミリーファンド |
決算頻度 | 年1回 |
購入時手数料 | なし |
信託財産留保額 | なし |
信託報酬 | 年率0.44%以内 |
投資形態
運用はマザーファンドを通じてユーロ建てETF「iShares Diversified Commodity Swap UCITS ETF (DE)」へ投資するファミリーファンド方式で行っています。
ベンチマークはブルームバーグ商品指数トータルリターン
世界の商品市況の総合的な動きを表すインデックスである「ブルームバーグ商品指数トータルリターン(円換算ベース)」をベンチマークとしています。
本来、ブルームバーグ商品指数トータルリターンは米ドル建ての指数ですが、「iShares Diversified Commodity Swap UCITS ETF (DE)」はこれをユーロ建てで換算していて、さらに「eMAXISプラス コモディティインデックス」はこれを円換算しています。
eMAXISプラス コモディティインデックスの基準価額とベンチマークであるブルームバーグ商品指数トータルリターン(円換算ベース)を比較すると、アウトパフォームしています。
期間 | ファンド | ベンチマーク |
---|---|---|
過去1年 | -13.0% | -11.4% |
過去3年 | -22.1% | -18.3% |
設定来 | -41.4% | -36.3% |
為替ヘッジなし
eMAXISプラス コモディティインデックスは為替ヘッジを行っていません。そのため、為替レートの変動により、基準価額に影響があります。
信託報酬
eMAXISプラス コモディティインデックスは、純資産額に応じて信託報酬が変わります。純資産総額が500億円以上になると、超過部分にかかる信託報酬率が下がります。
純資産額 | 信託報酬 |
---|---|
500億円未満の部分 | 0.440% |
500億円以上 1,000億円未満の部分 | 0.418% |
1,000億円以上の部分 | 0.396% |
たとえば純資産総額が600億円だとすると、500億円 × 0.4% + 100億円 × 0.38% が信託報酬額になります。
2023年5月31日時点におけるeMAXISプラス コモディティインデックスの純資産総額は、114.94億円です。純資産総額が500億円以上になることは当面なさそうです。
実質コスト
eMAXISプラス コモディティインデックスの実質コストは、0.477%です。
費用 | 比率 |
---|---|
信託報酬 | 0.440% |
売買委託手数料 | 0.073% |
その他費用 | 0.026% |
合計 | 0.539% |
※第8期(2022円1月27日~2023年1月26日)の実績値
分配金
eMAXISプラス コモディティインデックスは、原則的に分配金を出しません。
決算期 | 決算日 | 分配金 |
---|---|---|
第8期 | 2023年1月26日 | 0円 |
第7期 | 2022年1月26日 | 0円 |
第6期 | 2021年1月26日 | 0円 |
第5期 | 2020年1月27日 | 0円 |
第4期 | 2019年1月28日 | 0円 |
第3期 | 2018年1月26日 | 0円 |
第2期 | 2017年1月26日 | 0円 |
第1期 | 2016年1月26日 | 0円 |
評価
eMAXISプラス コモディティインデックスに対して、ウェルスアドバイザーは次のように評価しています。
期間 | レーティング | リターン |
---|---|---|
3年 | 平均的 | |
5年 | 平均的 |
※2023年7月時点
楽天証券は投資信託についてファンドスコアを算出しています。eMAXISプラス コモディティインデックスに対して、楽天証券は次のように評価しています。
期間 | ファンドスコア |
---|---|
1年 | |
3年 |
※2023年7月時点
コモディティ・インデックスファンドの比較
コモディティ・インデックスファンドを比較すると、eMAXISプラス コモディティインデックスは信託報酬が最も安くなっています。
純資産額 | 信託報酬 |
---|---|
eMAXISプラス コモディティインデックス | 0.44%以内 |
iシェアーズ コモディティインデックス・ファンド | 1.0085% |
ダイワ/”RICI” コモディティ・ファンド | 1.133% |
販売会社
eMAXISプラス コモディティインデックスは次の金融機関で販売しています。
- イオン銀行
- auカブコム証券
- SMBC日興証券
- SBI証券
- FFG証券
- 岡三オンライン証券
- 佐賀銀行
- GMOクリック証券
- 静岡銀行
- 証券ジャパン
- ソニー銀行
- 第四北越証券
- 立花証券
- 東洋証券
- 八十二銀行
- 浜銀TT証券
- フィデリティ証券
- 松井証券
- マネックス証券
- 三重銀行
- 三菱UFJ銀行
- 三菱UFJ信託銀行
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券
- 水戸証券
- LINE証券
- 楽天証券
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参考文献
三菱UFJ国際投信株式会社 (2023) eMAXISプラス コモディティインデックス
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