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東証REIT指数の構成銘柄、ETF、ETN及びインデックスファンド

東京証券取引所

東証REIT指数とは、東京証券取引所に上場しているJ-REIT(不動産投資信託)の全銘柄を対象とした時価総額加重型の指数で、東京証券取引所が算出・公表しています。

東証REIT指数は、2003年3月31日時点のJ-REITの時価総額を1,000として指数化しています。

東証REIT指数とは

東京証券取引所に上場するREIT(不動産投資信託)の値動きを表す株価指数には、次に示す5種類があります。

  • 東証REIT指数
  • 東証REIT Core指数
  • 東証REITオフィス指数
  • 東証REIT住宅指数
  • 東証REIT商業・物流等指数

東証REIT指数とは、J-REIT(不動産投資信託)の浮動株を時価総額加重方式によって算出する指数です。

時価総額は「株価 × 株式数」の計算式によって求める価額です。

時価総額加重方式とは、すべての銘柄を単純に平均するのではなく、時価総額が大きい銘柄のウェイトを高めて算出することです。これによって、株価が安い銘柄や株式数が少ない銘柄の影響を小さく抑えています。

配当込みと配当なしの2種類ある

東証リート指数は、株価を配当込みで算出する「東証REIT指数(配当込み)」と株価を配当なしで算出する「東証REIT指数(配当なし)」の2種類の指数があります。

東証REIT指数の見直し

創業者一族や親会社が保有している株式は、その株式会社を支配することを目的としているため、市場に売却されることはめったにありません。これを特定株といいます。

株式のうち特定株を除いたものが浮動株です。東証リート指数は浮動株から算出されています。

各リートの浮動株比率は、定期的(毎年7月末日)に見直しされます。

構成銘柄

東証REIT指数の構成銘柄は、東京証券取引所に上場しているREITの全銘柄です。具体的には、次に示す銘柄です。

東証REIT指数の構成銘柄
証券コード 銘柄
8951 日本ビルファンド投資法人
8952 ジャパンリアルエステイト投資法人
8953 日本都市ファンド投資法人
8954 オリックス不動産投資法人
8955 日本プライムリアルティ投資法人
8956 NTT都市開発リート投資法人
8957 東急リアル・エステート投資法人
8958 グローバル・ワン不動産投資法人
8960 ユナイテッド・アーバン投資法人
8961 森トラスト総合リート投資法人
8964 フロンティア不動産投資法人
8966 平和不動産リート投資法人
8967 日本ロジスティクスファンド投資法人
8968 福岡リート投資法人
8972 KDX不動産投資法人
8975 いちごオフィスリート投資法人
8976 大和証券オフィス投資法人
8977 阪急阪神リート投資法人
8984 大和ハウスリート投資法人
8985 ジャパン・ホテル・リート投資法人
8986 大和証券リビング投資法人
8987 ジャパンエクセレント投資法人
8963 インヴィンシブル投資法人
3226 日本アコモデーションファンド投資法人
3234 森ヒルズリート投資法人
3249 産業ファンド投資法人
3269 アドバンス・レジデンス投資法人
8979 スターツプロシード投資法人
3279 アクティビア・プロパティーズ投資法人
3281 GLP投資法人
3282 コンフォリア・レジデンシャル投資法人
3283 日本プロロジスリート投資法人
3287 星野リゾート・リート投資法人
3290 Oneリート投資法人
3292 イオンリート投資法人
3295 ヒューリックリート投資法人
3296 日本リート投資法人
3451 トーセイ・リート投資法人
3309 積水ハウス・リート投資法人
3455 ヘルスケア&メディカル投資法人
3459 サムティ・レジデンシャル投資法人
3462 野村不動産マスターファンド投資法人
3463 いちごホテルリート投資法人
3466 ラサールロジポート投資法人
3468 スターアジア不動産投資法人
3470 マリモ地方創生リート投資法人
3471 三井不動産ロジスティクスパーク投資法人
3472 大江戸温泉リート投資法人
3476 投資法人みらい
3478 森トラスト・ホテルリート投資法人
3481 三菱地所物流リート投資法人
3487 CREロジスティクスファンド投資法人
3488 ザイマックス・リート投資法人
3492 タカラレーベン不動産投資法人
3493 アドバンス・ロジスティクス投資法人
2971 エスコンジャパンリート投資法人
2972 サンケイリアルエステート投資法人
2979 SOSiLA物流リート投資法人
2989 東海道リート投資法人

ETF

東証REIT指数に連動する投資成果を目指すETF(上場投資信託)には以下に示す銘柄があります。

東証REIT指数のETF
コード 銘柄 信託報酬
1343 NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信 0.155%
1345 上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型 0.300%
1597 MAXIS Jリート上場投信 0.250%
1595 NZAM 上場投信 東証REIT指数 0.248%
1398 SMDAM 東証REIT指数上場投信 0.220%
1476 iシェアーズ・コア Jリート ETF 0.160%
1488 ダイワ上場投信-東証REIT指数 0.155%
2552 上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型(ミニ) 0.245%
2555 東証REIT ETF 0.245%
2556 One ETF 東証REIT指数 0.155%

ダイワ上場投信-東証REIT指数

ダイワ上場投信-東証REIT指数」は東証REIT指数に連動する投資成果を目指すETFです。

ETF概要
名称 ダイワ上場投信-東証REIT指数
委託会社 大和アセットマネジメント
決算日 毎年3月、6月、9月、12月の各4日(休業日の場合は翌営業日)
投資形態 ファンド・オブ・ファンズ
対象インデックス 東証REIT指数(配当込み)
設定日 2016年10月24日
信託期間 無期限
信託財産留保額 なし
信託報酬 年率0.1705%

「ダイワ上場投信-東証REIT指数」の分配金(100口あたり)推移は次のとおりです。

ダイワ上場投信-東証REIT指数の分配金
決算期 決算年月 分配金
第7期 2018年9月 2,010円
第8期 2018年12月 1,200円
第9期 2019年3月 2,260円
第10期 2019年6月 1,170円
第11期 2019年9月 2,060円
第12期 2019年12月 1,160円
第13期 2020年3月 2,540円
第14期 2020年6月 1,190円
第15期 2020年9月 2,260円
第16期 2020年12月 1,200円
第17期 2021年3月 2,340円
第18期 2021年6月 1,160円

楽天証券ならETFが手数料無料で取引できる

ETF(上場投資信託)はインデックスファンドと比べて信託報酬が低いので、保有コストが安くなるというメリットがあります。

しかし、インデックスファンドには購入手数料がかからないものがほとんどですが、ETFを売買するには株式と同じ手数料がかかります。

楽天証券では、次の東証REIT指数ETFが手数料無料で取引できます。

楽天証券で手数料無料の東証REIT指数ETF
コード 銘柄
1343 NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信
1476 iシェアーズ・コア Jリート ETF
1597 MAXIS Jリート上場投信
1660 MAXIS高利回りJリート上場投信

楽天証券について詳しくは、下記の公式サイトでご確認ください。

ETN

東証REIT指数に連動する投資成果を目指す指標連動証券(ETN)には次に示す銘柄があります。

東証REIT指数のETN
コード 銘柄
2066 NEXT NOTES 東証REIT(ドルヘッジ、ネットリターン)ETN

NEXT NOTES 東証REIT(ドルヘッジ、ネットリターン)ETN

NEXT NOTES 東証REIT(ドルヘッジ、ネットリターン)ETNとは、東証REIT指数に為替リスクを回避しつつ米ドル建てで投資する際のパフォーマンスを表す「税引後配当込東証REIT米ドルヘッジ指数」の円換算値との連動を目指すETNです。もともと円建である東証REIT指数に米ドル建で投資する指数の円換算値との連動を目指すという、ややこしいETNです。

銘柄概要
名称 NEXT NOTES 東証REIT(ドルヘッジ、ネットリターン)ETN
略称 東証リートETN
コード 2066
対象指標 税引後配当込東証REIT米ドルヘッジ指数
管理費用 0.85%
償還日 2036年11月6日

インデックスファンド

東証REIT指数に連動する投資成果を目指す投資信託(インデックスファンド)の信託報酬を比較した結果は次のとおりです。

東証REIT指数インデックスファンドの信託報酬
投資信託 信託報酬
eMAXIS Slim 国内リートインデックス 0.187%
Smart-i Jリートインデックス 0.187%
三井住友・DC日本リートインデックスファンド 0.275%
<購入・換金手数料なし>ニッセイJリートインデックスファンド 0.275%
たわらノーロード 国内リート 0.275%
iFree J-REITインデックス 0.319%

eMAXIS Slim 国内リートインデックス

iDeCo

個人型確定拠出年金(iDeCo)は金融機関によって取扱商品が異なります。以下に示す金融機関のiDeCoで「eMAXIS Slim 国内リートインデックス」を取り扱っています。

iDeCoでの取扱い金融機関あり

eMAXIS Slim 国内リートインデックスについて詳しくは、次の記事をご覧ください。

低コストインデックスファンド eMAXIS Slim の評価
eMAXIS Slim(イーマクシス・スリム)とは、三菱UFJアセットマネジメント株式会社の低コスト・インデックスファンド・シリーズです。 「手数料の業界最低水準を目指し続ける」という方針のもと、他にもっと手数料が安いファンドが登場すると、...

Smart-i Jリートインデックス

Smart-i Jリートインデックス」は東証REIT指数に連動する投資成果を目指す投資信託です。

ファンド概要
名称 Smart-i Jリートインデックス
委託会社 りそなアセットマネジメント
決算日 毎年5月25日(休業日の場合は翌営業日)
投資形態 ファミリーファンド
対象インデックス 東証REIT指数(配当込み)
設定日 2017年8月29日
信託期間 無期限
購入時手数料 なし
信託財産留保額 なし
信託報酬 年率0.187%
実質コスト 0.198%

「Smart-i Jリートインデックス」は分配金を出した実績がありません。対象インデックスが配当込みの東証REIT指数であるため、分配金を出してしまうと、対象インデックスに連動できなくなるからです。今後も分配金が出ることはないでしょう。

Smart-i Jリートインデックスの分配金
決算期 決算日 分配金
第1期 2018年5月25日 0円
第2期 2019年5月27日 0円
第3期 2020年5月25日 0円
第4期 2021年5月25日 0円

三井住友・DC日本リートインデックスファンド

三井住友・DC日本リートインデックスファンド」は東証REIT指数に連動する投資成果を目指す投資信託です。

ファンド概要
名称 三井住友・DC日本リートインデックスファンド
委託会社 三井住友DSアセットマネジメント
決算日 毎年2月25日(休業日の場合は翌営業日)
投資形態 ファミリーファンド
対象インデックス 東証REIT指数(配当込み)
設定日 2016年9月23日
信託期間 無期限
購入時手数料 なし
信託財産留保額 なし
信託報酬 年率0.275%以下
実質コスト 0.322%

信託報酬

「三井住友・DC日本リートインデックスファンド」の信託報酬は、ファンドの純資産総額に応じて下がっていく仕組みです。

2021年7月30日時点の純資産総額は約47億円です。
三井住友・DC日本リートインデックスファンドの信託報酬
純資産総額 信託報酬率
200億円未満の部分 年0.275%
200億円以上 500億円未満の部分 年0.264%
500億円以上 1,000億円未満の部分 年0.253%
1,000億円以上の部分 年0.242%

実質コスト

第7期(2022年2月26日〜2023年2月27日)における「三井住友・DC日本リートインデックスファンド」の実質コストは年率0.335%です。

実質コスト
項目 比率
信託報酬 0.278%
売買委託手数料 0.051%
有価証券取引税 0.000%
その他費用 0.006%
合計 0.335%

分配金

「三井住友・DC日本リートインデックスファンド」は分配金を出した実績がありません。対象インデックスが配当込みの東証REIT指数であるため、分配金を出してしまうと、対象インデックスに連動できなくなるからです。今後も分配金が出ることはないでしょう。

三井住友・DC日本リートインデックスファンドの分配金
決算期 決算日 分配金
第1期 2017年2月27日 0円
第2期 2018年2月26日 0円
第3期 2019年2月25日 0円
第4期 2020年2月25日 0円
第5期 2021年2月25日 0円
第6期 2022年2月25日 0円
第7期 2023年2月27日 0円

NISA

少額投資非課税制度(NISA)は、「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の2種類に分類されています。

成長投資枠のNISAは、株式と投資信託(整理・監理銘柄、信託期間20年未満、毎月分配型の投資信託およびデリバティブ取引を用いた一定の投資信託等を除く)が対象です。「三井住友・DC日本リートインデックスファンド」は、成長投資枠の対象商品ではありません。

つみたて投資枠のNISAでは、一定の条件に基づいて金融庁が定めた対象商品のみに投資できます。「三井住友・DC日本リートインデックスファンド」は、NISA(つみたて投資枠)の対象商品ではありません。

NISA(成長投資枠)の対象外
NISA(つみたて投資枠)の対象外

<購入・換金手数料なし>ニッセイJリートインデックスファンド

「<購入・換金手数料なし>ニッセイJリートインデックスファンド」は、「ニッセイJ-REITインデックスマザーファンド」を通じて、実質的に国内の金融商品取引所に上場している不動産投資信託証券(不動産投資法人の投資証券または不動産投資信託の受益証券をいいます)に投資することにより、東証REIT指数(配当込み)の動きに連動する成果を目標に運用を行う投資信託です。

委託会社

ニッセイアセットマネジメント株式会社

ベンチマーク

東証REIT指数(配当込み)

設定日

2013年6月28日

決算日

5月12日 (該当日が休業日の場合は翌営業日)

信託期間

無期限

購入時手数料

なし

信託財産留保額

なし

信託報酬

年率0.275%

実質コスト

第10期(2022年5月13日~2023年5月12日)における「<購入・換金手数料なし>ニッセイJリートインデックスファンド」の実質コストは年率0.276%です。

実質コスト
項目 比率
信託報酬 0.275%
その他費用 0.001%
合計 0.276%

分配金

「<購入・換金手数料なし>ニッセイJリートインデックスファンド」は分配金を出したことがありません。ベンチマークが配当込みの指数であるため、分配金を出してしまうと、指数から乖離してしまうからです。分配金を出して余計な課税がされることなく、効率的に再投資することができます。

分配金の推移
決算期 決算月 分配金
第4期 2017年5月 0円
第5期 2018年5月 0円
第6期 2019年5月 0円
第7期 2020年5月 0円
第8期 2021年5月 0円
第9期 2022年5月 0円
第10期 2023年5月 0円

NISA

少額投資非課税制度(NISA)は、「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の2種類に分類されています。

成長投資枠のNISAは、株式と投資信託(整理・監理銘柄、信託期間20年未満、毎月分配型の投資信託およびデリバティブ取引を用いた一定の投資信託等を除く)が対象です。「<購入・換金手数料なし>ニッセイJリートインデックスファンド」は、成長投資枠の対象商品です。

つみたて投資枠のNISAでは、一定の条件に基づいて金融庁が定めた対象商品のみに投資できます。「<購入・換金手数料なし>ニッセイJリートインデックスファンド」は、NISA(つみたて投資枠)の対象商品ではありません。

iDeCo

個人型確定拠出年金(iDeCo)は金融機関によって取扱商品が異なります。以下に示す金融機関のiDeCoで「<購入・換金手数料なし>ニッセイJリートインデックスファンド」を取り扱っています。

NISA(成長投資枠)の対象
iDeCoでの取扱い金融機関あり
NISA(つみたて投資枠)の対象外

たわらノーロード 国内リート

「たわらノーロード 国内リート」は、東証REIT指数(配当込み)の動きに連動する投資成果を目指して運用を行う投資信託です。

委託会社

アセットマネジメントOne株式会社

設定日

2015年12月18日

決算日

毎年10月12日(休業日の場合は翌営業日)

信託期間

無期限

購入時手数料

なし

信託財産留保額

なし

信託報酬

年率0.275%

実質コスト

第8期(2022年10月13日~2023年10月12日)における「たわらノーロード 国内リート」の実質コストは年率0.278%です。

実質コスト
項目 比率
信託報酬 0.275%
売買委託手数料 0.001%
その他費用 0.002%
合計 0.278%

NISA

少額投資非課税制度(NISA)は、「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の2種類に分類されています。

成長投資枠のNISAは、株式と投資信託(整理・監理銘柄、信託期間20年未満、毎月分配型の投資信託およびデリバティブ取引を用いた一定の投資信託等を除く)が対象です。「たわらノーロード 国内リート」は、成長投資枠の対象商品です。

つみたて投資枠のNISAでは、一定の条件に基づいて金融庁が定めた対象商品のみに投資できます。「たわらノーロード 国内リート」は、NISA(つみたて投資枠)の対象商品ではありません。

iDeCo

個人型確定拠出年金(iDeCo)は金融機関によって取扱商品が異なります。以下に示す金融機関のiDeCoで「たわらノーロード 国内リート」を取り扱っています。

NISA(成長投資枠)の対象
iDeCoでの取扱い金融機関あり
NISA(つみたて投資枠)の対象外

iFree J-REITインデックス

iFree J-REITインデックスについて詳しくは、次の記事をご覧ください。

iFree — 大和投資信託のインデックスファンド・シリーズ
「iFree」は大和投資信託の低コストインデックスファンドシリーズです。NYダウやS&P500など、他のインデックスファンドシリーズでは取り扱っていないインデックスファンドがあるのが特徴となっています。 iFreeのラインナップ iFree...

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東証REIT Core指数の構成銘柄とETF(上場投信)一覧
東証REIT Core指数とは、REITを代表する中心銘柄から構成される株価指数です。構成銘柄は、東証REIT指数の中から時価総額や売買代金を基準に選定されます。

参考文献

日本取引所グループ (2023) 株価指数ラインナップ
野村證券株式会社 (2023) NEXT NOTES 東証REIT(ドルヘッジ、ネットリターン)ETN

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