四国電力株式会社第336回無担保社債（社債間限定同順位特約付）

四国電力が個人向け社債「四国電力株式会社 第336回無担保社債（社債間限定同順位特約付）」を2025年12月25日に発行します。

発行体

四国電力株式会社第336回社債（社債間限定同順位特約付）の発行体は四国電力株式会社です。

四国電力株式会社は、四国地方（香川・愛媛・徳島・高知）を中心に電力の発電・送配電・小売を行う電力会社で、1951年に設立されました。地域の基幹インフラを担い、水力・火力・原子力など多様な電源を活用して安定供給を図っています。とくに愛媛県の伊方原子力発電所は、同社の電源構成において重要な役割を果たしてきました。近年は電力自由化の進展に伴い、再生可能エネルギーの導入や省エネサービスの強化、新規事業への取り組みを進め、企業・自治体との連携も拡大しています。また、送配電部門の分社化を通じて電力ネットワークの強靭化にも取り組み、地域の暮らしと産業を支える企業として、安定供給と脱炭素化の両立を目指して事業展開を続けています。

四国電力株式会社の発行体格付は、電力会社の中でも高い方に位置します。

※2025年12月2日現在

四国電力株式会社の連結貸借対照表は次のとおりです。

※2025年3月期

四国電力株式会社の流動比率は141.%、自己資本比率は26.1%です。

四国電力株式会社の連結損益計算書は次のとおりです。

※2025年3月期

発行条件

四国電力株式会社 第336回無担保社債（社債間限定同順位特約付）の発行条件は以下のとおりです。

期間

3年

利率

年1.44%（税引前）

発行価格

額面100円につき100円

申込単位

10万円単位

一般的な社債は100万円単位で購入できます。個人にとっては、まとまった資金が必要となります。しかし、電力会社が発行する電力債は10万円単位で購入できるものがほとんどです。四国電力株式会社第333回社債（社債間限定同順位特約付）も10万円単位で買えるので、個人で買いやすい社債となっています。

発行額

125億円

社債間限定同順位特約

「四国電力株式会社第336回社債（社債間限定同順位特約付）」には担保がありませんが、社債間限定同順位特約がついています。社債間限定同順位特約とは、四国電力株式会社が今後担保付きの社債を発行する場合は、「四国電力株式会社第336回社債（社債間限定同順位特約付）」にも同様に担保をつけるという特約です。担保なしの債券より担保つきの債券の方が債権の回収優先順位が高いため、あとから発行された社債によって不利な扱いがされないという保証になります。

スケジュール

四国電力株式会社第336回社債（社債間限定同順位特約付）の募集から償還までのスケジュールは以下のとおりです。

条件決定日

2025年12月5日

募集期間

2025年12月8日～2025年12月24日

発行日

2025年12月25日

利払日

毎年6月25日および12月25日（年2回）

償還日

2028年12月25日

格付け

四国電力株式会社第336回社債（社債間限定同順位特約付）は格付投資情報センター（R&I）から「A+」の長期個別債務格付を取得しています。

格付投資情報センター（R&I）による格付事由は、以下のとおりです。

伊方原発3号機の利用率に大きく影響を受ける収支構造で、原発の安定稼働の重要性は同業他社以上に大きい。改正原子炉等規制法に基づき策定した長期施設管理計画は、2025年3月に原子力規制委員会の認可を受け、新たな法規制をクリアした。運転停止を求める仮処分の係争案件を抱えていない点も安心材料だ。2022年度まで2期連続で最終赤字を計上した後、料金改定した2023年度以降は2期連続で過去最高益を更新。送配電部門の一過性要因などを除く実力ベースでも、現中計目標を上回る利益水準を稼げるようになった。財務構成の大幅な改善も評価できる。火力電源の増設や改修を検討中だが、いずれも長期脱炭素電源オークションで落札しリスク低減を図る。原発の計画外停止などのリスクに備え、財務基盤のもう一段の強化が課題とみており、今後の進捗や次期中計の内容などに着目していく。

出典：株式会社格付投資情報センター（2025）NEWS RELEASE

販売会社

以下に示す金融機関で四国電力株式会社第336回社債（社債間限定同順位特約付）を販売しています。

金融機関によって引受金額（販売量）が異なるので、引受金額が多い金融機関ほど購入しやすくなっています。

株式は購入に手数料がかかり、その手数料は証券会社によって異なりますが、社債の購入に手数料はかかりませんので、どこの証券会社で買っても同じです。

野村證券

野村證券の債券取引は、個人向け国債と一部の外貨建債券のみオンラインサービスからも申し込めます。社債の購入と売却はオンラインサービスからは申し込めず、店頭取引でのみ取り扱っています。

SMBC日興証券

SMBC日興証券は四国電力株式会社第336回社債（社債間限定同順位特約付）の買付注文をオンライントレードでは取り扱っていません。

大和証券

大和証券はオンライントレードで「四国電力株式会社第336回社債（社債間限定同順位特約付）」を取り扱っていません。「ダイワ・コンサルティング」コースなら本・支店・営業所、「ダイワ・ダイレクト」コースならコンタクトセンターで買付注文を取り扱っています。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券

三菱UFJモルガン・スタンレー証券は四国電力株式会社第336回社債（社債間限定同順位特約付）の買付注文をネットでは取り扱っていません。

岡三証券

岡三証券は「四国電力株式会社第336回社債（社債間限定同順位特約付）」の買付注文をネットでは取り扱っていません。

既発債

四国電力は過去にも次の個人向け社債を発行しています。

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参考文献

四国電力株式会社 (2025) 第336回社債の発行について